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【五感で愉しむゴリゴリの硫黄泉】奥塩原・新湯温泉「湯荘白樺」宿泊記。名物湯泥パックで恐ろしいほどお肌がトゥルントゥルンに!【おひとり様女子旅記録】

栃木県那須塩原の中でも
新湯(あらゆ)温泉と言われるエリア。
ここでは酸性で白濁した硫黄泉に入れます。

念願叶って私も初めてお邪魔し、
コッテコテの酸性硫黄泉を
22時間堪能して参りました。

お宿は「湯荘白樺」さん。
12時チェックインはとても嬉しいサービスです。

JR西那須野駅から路線バスで
終点塩原温泉バスターミナルへ。


お宿のスタッフさんがお迎えに来てくれています。


塩原BTから送迎してくれるので
車を運転しない私でも訪れる事ができました。

紅葉坂、と書かれた山道クネクネひたすら登ること15分。
お宿に到着です。

車を降りた途端、
ゆで卵のような硫化水素の匂いに包まれます。

まず驚いたのが噴火口との近さです。
お宿のすぐ後ろにモクモク湯けむりを上げる
新湯爆裂噴火口跡が。
これだけ近ければ
それはそれは新鮮な温泉が頂けるはず!

建物外観。
 上手く映っていませんが、
建物後方から湯気がモクモク上がっています。

わくわくしながら玄関をくぐります。

玄関。

フロントでチェックイン手続きを済ませると
後ろには温泉タマゴや湯の華などの売店コーナーが。

日帰り受付もこちらの売店コーナーで。

そして階段を上れば、
踊り場に温泉むすめのパネル。
グッズもたくさん販売していました。

最近色々な温泉地で見かける温泉むすめ。

白熊の剥製もあります。
意外と館内は複雑で、客室数も多いようです。

おぉ!びっくりした!

案内されたお部屋は
3階のごくごくシンプルな四畳半です。
この狭さが最高に落ち着く!


浴衣、タオル、歯ブラシは備え付けてありますが、
タオルはお持ち帰り用ではなく貸タオルです。
バスタオルのレンタルは有料です。

お茶菓子は大好きな温泉饅頭。
これだけでもう、だいぶ嬉しい。

館内の電波は微妙ですが
WifiでカバーされているのでOK!

早速お風呂に向かいます。内湯は男女別にそれぞれ一つずつ。


大風呂、というほど
大きくない。

脱衣所には何冊ものノートとペンが。
訪れたかたの
お宿への愛や想いがたくさん記されていました。

湯気でシナシナになりながらも
たくさんの方の愛に溢れたノート。


お宿のすぐ傍でわく温泉!
それがそのまま木組みの浴槽に注がれています。


もともと透明、時間の経過とともに白濁。
これに加えて硫黄臭と強い酸味。
極上の温泉!

一口に硫黄泉のにおい、と言っても
私の知っている草津とも
福島の高湯とも、いわき湯本とも違う…
木が燃えたあとの炭が混じった匂いというか。

温泉の匂いについては、いつも特に
私に言語化能力がなくて悔しいのですが…

いずれにしても、好みの匂いであるため、
テンションは爆上がり。

お湯の手触りはとてもすべすべとしています。

湯口の上にはコップが置いてあり、飲めるようになっています。
私は洗面所備え付けの紙コップで
味見をしてみましたが、
源泉が熱いので冷まさないと飲めません。
酸っぱ苦くて硫黄臭い。
まぁ、身体には良さそうです。

温泉は飲む野菜!

浴室には温泉成分たっぷりの
「白樺名物・湯ドロ」が備え付けてあります。

バケツに入った上澄みの下に手を突っ込むと
さらりとした白灰色の湯泥がすくえます。
これを身体にぬって3分ほど乾かし洗い流すと、
ドン引きするほど肌がトゥルントゥルンになります。


備え付けの湯泥でパック、おすすめです!

期待通りの掛け流しの白濁のお湯
恐ろしい程肌がツルツルピカピカになる
天然の泥パック、浴室内で飲泉。
至福な温泉時間でした。

続いて露天風呂へ。
男女別の入り口がありますが、中は一緒。
混浴です。

混浴露天風呂は
18時から21時までは女性専用になります。

混浴タイムですが、誰もいないので
入っちゃいます。

しっかり濁り湯だし、
脱衣所には一応目隠しの暖簾があるし、
男性が入ってきたらその時点で出れば良いかなと。

 脱衣所が入り口から完全に男女別になっていますが
中は一緒。

露天風呂の浴槽は瓢箪型のがひとつ。
瓢箪の中央部で仕切りがあります。

目隠しのようですが、
斜めから見ると完全に見えるので目隠しでも何でもない、笑。

仕切りがある為2つの浴槽のようになっていて
温度差があります。
向こう側はかなりぬるめです。


七福の湯、とのこと。
七福神に見守られて入浴。

次に
お宿の宿泊者は
近くの共同浴場にも無料で入れるというので行ってみました。

まずはお宿隣の「寺の湯」。
独自源泉です。
こちらは入り口ひとつ、脱衣所も同じスペースの混浴、難易度高し。
まぁ、その時はその時…という事で、笑。

寺の湯。


入り口ひとつ、浴槽は2つ。

鮮度の高そうな透明な浴槽は熱湯でした。
(あつ湯、じゃなくてねっとう、と読む方。
手も入れられません!)
左側の濁り湯はじゃんじゃんかき混ぜて入れる温度です。

それでも長く入っていられず
早々に退散。

次に、お宿裏手の「中の湯」へ。
こちらは男女別、お宿と同じ源泉です。

中の湯。

どなたかが入った後なのか、
ちょうど良い温度になっておりました。

天井が高く、明るい。

お宿の下にもうひとつ、
共同浴場「むじなの湯」があるのですが
とても残念なことに湯量減少につき
休業中だそうです。

以前は湯量の減る冬季のみ
お休みしていたそうですが、
このところ一年を通じてお湯の量が確保できていないとか…
お湯が増えればまた再開するかもしれないとの事ですが
なにぶん自然現象。

自噴する天然の温泉だけに
どうなるかはその時になってみないとわからないそうです。
 

お宿の後ろのモクモク、撮れました。

夕食は部屋に御膳が運ばれてきます。
17時半または18時で選択します。

いささか味濃い目ですが
いずれも滋味深い味わいでした。

味噌鍋に入った豚肉も味が濃い!
白身魚の餡掛け美味しい!
豪華ではありませんが
量も品数も充実。美味しかったです。

私は夕食時間を17時半にお願いし、
18時からの女性専用タイムぴったりに
露天風呂アゲイン。
明るい時間から暗くなる時間まで
男性脱衣所を気にすることなく思う存分
露天のお風呂を堪能致しました。


18時でこの明るさ。
日が伸びていることを実感。

朝食は7時半または8時で選択します。

こちらも御膳が運ばれてくるのですが
四畳半のお部屋、このタイミングでお布団は片付けられてしまいます。

チェックアウトギリギリまで
ゴロゴロする気満々でしたが
まぁ、仕方ないです。

朝食もおかずたくさん、お櫃のご飯が進みます。
やっぱり味濃いめですが
たくさん温泉に浸かって
たっぷり汗をかいた分の塩分補給、ということで、笑。

お櫃のご飯は
夜も朝も空っぽにして来ました♪


源泉温度が高いので、 
温泉卵はこのように固まってしまうそうです。
美味しかった!

8時から9時までは
お風呂の掃除時間で入浴できないのですが
9時少し前には見事、清掃も終わっていました。
張りたて新鮮、アツアツのお湯を
最後にいただきました。


身体の外からはスベスベに
身体の中からも
溜めてきた毒素が抜けていくように
感じられる温泉でした。

建物、備品、寝具などについては
古いのでそれなりです。
そこに評価を求める人にはお勧めできません。

口コミでは愛想がない、などのコメントが目立ったスタッフさんの応対ですが

車の送迎をしてくれた若旦那さんとはお話が弾んだし
チェックインの担当をしてくれた方、
廊下で会った方、配膳に来てくれた方
皆さん感じの良い方だったので
口コミでの低評価が不思議でした。
それにお風呂掃除のスタッフさんは
めっちゃイケオジだったし!

期待通りの濁り湯で源泉かけ流し。
高温で大満足。
塩原温泉街の奥なので
利用客も多くなく温泉を独り占め。
格安なのに料理も美味しく更に満足。

年季が入っていて
侘び寂びも詫び錆もあって
決して綺麗とは言えませんが
私はこのようなお宿が大好きです。



栃木県 奥塩原新湯温泉 湯荘白樺
泉質:単純酸性硫黄泉
pH値:2.6
源泉温度:約80度
入浴可能時間:24時間(8時〜9時清掃)
プラン名: 22h好きなだけ温泉・癒しと健康のにごり湯 和室4.5畳(チェックイン12時)
2023年4月19日(水)宿泊
一泊2食:9,300円+入湯税150円
扉に貼り紙があったので、
フロントに行って浴室内撮影の許可をもらいました。

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