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「手数料を取る」って誰でもやっていいの?

 とあるラーメン屋で両替料金を取ったことで話題になっていたようです。

 食券式のラーメン屋で、5000円しかなかったので両替をお願いすると4900円とシールが返ってきたという事例。

 お店側としては両替の手数料として100円を取り、ついでにシールも渡しているようです。

手数料のあれこれ

 いろいろと気になる点はありますが、ひとつずつ処理していきましょう。

 まず、手数料を取ることについて。

 多くの飲食店では両替は無料で対応されているイメージがありますよね。

 これ、あくまでも店側のサービスだそうです。

 そもそもの話で5000円や一万円札に対応している券売機を置けばいいという話になるのですが、1000円札しか対応していない券売機と、すべての紙幣に対応している券売機では値段が違うらしく、コスト面で対応が難しいこともあるみたいですね。
 最近の物価高もあり、お店側もいろいろと苦労が多いようです。

 次に、1000円札しか対応していない券売機のあるお店で両替の料金を取ることについて。

 こちら、別に違法というわけではないようです。

 てっきり両替商には許認可が必要なのかと思ったのですが、古物商などとは全然違うものみたいです。
 ですので、店外に張り紙がされていたこともあって両替の手数料を取ることは全く問題ありません。

 ちなみに、お店側としてはキャッシュレスを推進するため、抑止力的に100円の手数料を取っていたようです。

 手数料分は自治体に寄付しているようですし、利益を得るためやキャッシュレスにかかる設備費としての側面でもなさそうです。


シールは何?

 両替の際にシールを手渡されたことについて、これは両替がグレーだと判断したからというコメントを見かけました。

 なにかしらで問題があったときに両替料じゃなくてシールを100円で売ったお釣りだと言い逃れをするためという趣旨ですね。

 これはなんとなくわかります。
 コンビニでお金を崩したいときにレジでは両替をしてくれないのでガムを買うみたいなものですね。

 私もコンビニで少しだけアルバイトをしていたことがあるので、これ関連でゴネられた経験があります。
 コンビニの目の前にある駐車場が一万円に対応してないから崩してほしい、と。

 このコンビニが経営している駐車場なら両替してもいいんですが、全然関係ない駐車場なのでお断りしました。

 もし嘘でも「店内にあるコピー機を使いたいから」と言われていたら対応したんですけどね。

 ラーメン屋の両替については法的には問題ないのでシールは不要だったわけですが、まあいろいろあるのでしょう。

 必要のないシールをもらっても困りますが……。


大事な補足

 この記事だとわからないのですが、どうやら各種キャッシュレスにも対応しているようです。

 PayPayだけでなく交通系決済やクレジットカードに対応しているとか。

 じゃあ現金にこだわっているほうがちょっと…という気もしますね。

 もちろん現金しか持ち歩かないようにしている人もいるでしょうし、全部が全部うまくいくわけでもないのがまた難しいところですね。


重箱の隅

 この騒動の発端はグーグルレビューに両替についての文句を書き込んだお客がいたことですが、それに反応した店主の影響も多少なりあるかなと思いました。

 各種サイトが面白がって取り上げている部分もあるでしょうが、低評価レビューに対して店主が反論めいた説明をされているのを見かけました。

 言われっぱなしは嫌だとは思いますが、かみついたところであまり益がなさそうだなと私は思いました。

 あと「こういう」を「こうゆう」と書いているのもちょっと気になりますが……いずれも今回の本題には関係ない話。


 見方によっていろいろと思うところはあるでしょうが、手数料について言えば特別違法だとかいうことはないようです。

 調査不足で適法であることの根拠を明確にお示しすることできないのですが、両替で100円の手数料を取ることそのものは大丈夫そうでした。

 使いどころはありませんが、知識として知っておいてもいいかなくらいの蘊蓄でした。

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