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風邪休みの次の日は人間に会いたくない

 先日、仕事を休んだことを書きました。

 社会人としては当然と思われる人も多いでしょうが、私はあまり体調不良で休むことはありません。

 多少なり体が丈夫ということもあるのですが、それだけでなく休み明けに発生する人間との会話タスクがだいきらいだからです。

 「体調どうですか?」
 「もう平気?」
 「気を付けていきましょう」

 わかるんです。善意で言ってくれていることは。

 ごめんなさい。面倒くさいので放っておいてください。

 私から言えることは「もう大丈夫です。ご迷惑をおかけしました。」これだけです。

 もちろん仕事をお休みしてしまって申し訳ないとは思っているので、それを聞きたい場合は積極的に声をかけていただければ対応します。

 だけど、もし100%の善意で気遣ってくれているなら私に話しかけないでください。

 職場で人に会うたび何度も発生するこの小イベントに同じ返答を繰り返すのが苦痛でしょうがないんです。

 大丈夫になったから出勤しているんです。
 だから放っておいてください。

 放っておいてもらえれば仕事はしますから。

 昨日休んだ分の仕事は今日のうちに終わらせますから。

 放っておいてください。


 これと同質のものに「髪切った?」もあります。

 切ったよ。だからなんですか。

 失恋? してないよ。髪が伸びて邪魔だから切ったんです。

 ああ……もう、思い出すだけでも面倒くさい。この会話の最適解がわからない。

 髪を切ったお店を知りたいなら教えますけど、そういう話でもなさそうですし。

 だから私は誰かが髪を切ったか気付いたって指摘しないようにしています。

 自分がされて嫌なことは相手にしないと保育園にいたときに教わったので、それを今でも守っています。

 服を新調したことに気付かれたときの指摘も同じくらい苦手です。

 デザインや機能が気に入って買ったのはそうなのですが、誰かに見せるために着ているわけではないので「見ていますアピール」をしなくていいんです。

 どうして自己満足の世界で完結させてくれないのでしょうか。

 世界を、他人を観察することは面白いです。
 目に見えている情報で世界を推察することは面白いです。

 それはわかりますが、だからと言って観察対象に関わるのはやめてください。
 それがたとえ善意からのものだとしても。

 n=1の話ではありますが、少なくとも私はあまりいい気分ではありません。

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