アップルペンシルと再会したはなし


アップルペンシルをなくした。これで二度目だ。2万円以上する高価なものなのに・・・

一度目は、図書館で、本を探しに行ったときに、落として書棚の下にもぐり込んでしまった。

こんどは駅の改札を出て、iPad miniを無理やり上着のポケットに押し込んで、そのときに落としたのに気づかなかったらしい。

アップルペンシルはとても便利で、普段付属品として使っていることを意識しないぐらい。それだけに、不必要な場面でも持ち歩いてしまう。

サードパーティの安価な製品も試してみたが、やはり使い勝手には相当な違いがあり、作りも安ぶしんだ。

結局、使い勝手を考えるとアップルペンシルを購入することになるのだが、このポロリばかりはどうしようもない。

自分のせっかちとそそっかしさがうらめしい・・・

ところで、ここに書いたようなことをある人物に向けて愚痴ったら、「私だったら、ダメもとで駅に行って聞いてみる。日本だったら出てくるかも」、と言われた。

なんとなくそれが頭に残って、仕事からの帰り道、紛失した駅まで行って尋ねてみた。「いつ頃ですか?」と言うので、「今日の朝7時頃です」と答えると、駅員はなにやら電話をかけ、「隣駅の遺失物預かり所にそれらしきものがあります」とのこと。

翌日出直して、その駅まで行ってみたら、アップルペンシルと再会できた。

駅では、本人確認をされたぐらいで、とくにうるさいことも言わずに渡してくれた。連絡が2日遅れていたら警察に送付されていたところらしい。

拾ってくれた人は、どういう気持ちで届けてくれたのだろう?別に名前が書いてあるわけではないし、一見何のへんてつもない棒にすぎない。

駅に預けてくれたのは、きっと高価なものだと知っていたんだろう。それにしても、知人のひと言がなければ、自分のもとから離れてしまうところだった。

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