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海外で国内の選挙に投票するには

今年2021年の10月までには、衆議院議員の選挙があります。

そこで、海外在住先で国内の選挙に投票するにはどうしたらよいかをお話ししてみたいと思います。

海外で投票できる選挙は国政選挙のみで地方選挙には投票できません。

海外で投票するには、「在外選挙人証」というカードのようなものが必要です。

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この「在外選挙人証」を入手する方法は2つあります。

1.すでに海外在住している方

前提条件として、海外渡航の際に、日本の市区町村役所で転出届を提出しておく必要があります。転出届を提出していない場合は、住民票のある市区町村で投票します。投票するには、帰国しなければなりません。

まず、お近くの在外公館(日本国大使館・領事館)の領事窓口にて申請書を提出します。

「在留届」を出していない場合は、「在留届」も提出します。

その後、日本の外務省を通じて最終居住地の選挙管理委員会にて「在外選挙人証」を発行してもらいます。

「在外選挙人証」は、その逆の流れで、外務省と在外公館(日本国大使館・領事館)の領事窓口を通して手元に届けられます。

日本国大使館や領事館からは、郵送または受け取りに出頭するなどの方法で受け取ります。

詳細は、お近くの在外公館(日本国大使館・領事館)の領事窓口で確認しましょう。

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2.これから海外渡航の予定の方

海外渡航の際に、日本の市区町村役所で転出届を提出する際に、在外選挙人名簿への登録もしましょう。

渡航後、お近くの在外公館(日本国大使館・領事館)の領事窓口にて「在留届」を提出します。

その後、「在外選挙人証」が発行されます。

日本国大使館や領事館からは、郵送または受け取りに出頭するなどの方法で受け取ります。

詳細は、お近くの在外公館(日本国大使館・領事館)の領事窓口で確認しましょう。

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筆者の場合は、転出届の際にはまだ申請書がなかったので、1の方法で行いました。

3.どんな感じで投票するのか?

筆者が実際に投票したのは、在マレーシア日本国大使館で、2019年7月の参議院選挙です。

大使館敷地内に設置されているテントの中で、日本での最終居住地の選挙区と比例代表の投票をしました。

投票は、以下のような感じでした。

1. 最終居住地の選挙区宛て用の封筒に選挙事務所の住所を記入

2. 選挙区と比例代表の投票用紙(日本で使用されるものと同一)に投票

3. 各投票用紙を投票用紙用の封筒に入れ、封をする

4. その封筒を署名等を記入した大きな封筒に入れ、封をする

5. 投票がちゃんとなされたことが認められ終了

おそらく、投票用紙の入った封筒が日本の外務省に届けられ、その後、国内郵便として各選挙管理委員会に発送されるのだと思います。

なお、投票用紙に記入するところには、全国の立候補者名簿があり、自分の選挙区のページを見ながら記入することができます。

海外での投票期日は、日本での投票日の約1週間前までです。

「在外選挙人証」を受け取るまで2~3ヶ月かかります。

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