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死にたくなったら電話して?

どーも。イソジンは飲み物ではありません。生成りです。

なんか、同年代の人の活躍を素直に喜べなくなってる自分が居て悲しいです。
遠いところに行ってしまったという感覚も悲しいし、喜べないことも悲しい。
離れ過ぎないようにがんばりましょ。ほどほどに。


それはさておき、本の紹介でもしようかなと。
李龍徳著の「死にたくなったら電話して」という本です。
タイトルだけ見ると救いの物語のようですが、まあある意味救いなのかもしれませんが、「死にたくなったら電話して」には「私も一緒に死ぬから」が続く物語です。

「塵も積もれば山となる」と言うが、私たちは何故かこの「塵」を金の粉と信じて疑わない。
しかし経験や知識は、その領域の「型」にハマってしまう「塵」でもあるということ。
諦めて、卑しくなって、自分の色を変えて「型」にハマる。そんなのは嫌。
そんな人にとっては払いたくなるような「塵」でもあるということ。
生きて、歳を取るってことはこの「塵」からは逃げられないということ。
逃げる方法はただ一つ、「死ぬ」ことだけ。
そんな破滅に向かいたい人のための小説でした。
好きな一節をご紹介。
「私たちの目的は生を楽しむことではなく、数ある害悪からできるだけ逃れることだ」

最高に絶望で良い。

おわり。


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