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MDF彫刻の見本だぞ(加工動画あり)

■今日はうさぎさんをMDFに刻む

こんにちは、チャン・キナニンジャ(@ninnin217)です。
今回はMDFに前回と同じようにうさぎさんのデータを彫刻していきます。データはこちらです。

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これらの数値やセッテイングの流れについてはアクリル彫刻の記事を参考にしてみてね。同じ工程を踏んでいます。

■マスキングテープの保護有無

さて今回ですが、MDFの裏表ともにマスキングテープを貼って加工したものとなんの保護もなく加工したものを比較してみようと思います。
基本的にレーザーで何かを切ったり彫刻したりするときには焦げやもやが出ます。全然目立たないものも素材や数値によってはあるますが、保護しなければ目に見えてなくても傷はついているよと思っておきましょう。まるで素材も人間みたいだね。

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■レーザー加工の様子(動画)

今回も加工の様子を早送りでお伝えします。素材によって煙の出方も結構変わるのですが、MDFは特に出ます、煙。充満させておくと機械には良くないので集塵機で吸いながら加工していきます。
また、こういった素材の加工時にはレンズも曇りやすくなりますのでとてもこまめなメンテを必要とします。『いや、大袈裟な』と思うかもしれませんが、こまめに手入れすることで機械は長く働いてくれます。
施設の機械は自分のものではないし〜なんて思っていないで、メンテナンスには協力的でいてあげましょう。良い加工結果を得るためには必要なことなのです。

■彫刻の仕上がりは・・・?

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うわい、2枚あると20匹でアクリルの時よりもかわいい。
それぞれ加工結果を見ていきましょう。

マステあり

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彫刻の輪郭に一切の焦げが出ません。さすがです、マステ。必需品。
しかし70/100は全く削れず、70/90でほんのすこーし削れた位の深さになります。
※70/100でうっすらうさぎさんが浮かび上がっているのは、マスキングテープの粘着部分が残っているだけで削れた跡ではありません。

マステなし

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70/100でもふんわりと彫れています。マステが1枚あることってレーザー加工にとっては実は大きな差になります。特に彫刻の場合は。
0.1~位の世界の話ですが、それは大きな差なのです。

ちなみにこのマステなしの加工結果ですが、実物を目視したときに70/100~50くらいまでは、もや・焦げは確認できませんでした(※視力2.0のチャンキナ調べ)。
でもMDFも購入元によって割と彫刻の削れ具合が違ったりするので(木質繊維の密度の違いや合成樹脂の質の違いでしょうね)、絶対的に削れる深さが正確じゃなきゃだめ!という場合はテスト加工してデジタルのぎすでどれだけ削れているのかとか、実際に見てどれだけ焦げているのかとか確認した方が良いです。

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70/20~10のうさぎさんは後ろに邪悪なオーラが放たれています。もやがすごい。でもこんなうさぎさんもかわいいですね。もやが出やすいところ、出にくい所も彫刻の形によって変わってくるのがわかります。

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ちなみにこちらは裏側。レーザーのハニカム(素材置くところが網になってます)を通過したレーザーは跳ね返って素材の位置まで一部反射します。この裏側の焦げはハニカムの形が影響して規則的に並んでいます。
素材の下に紙を敷くことでこの裏面の焦げは抑えられますが、絶対的に焦がしたくないという場合は必ずマステ保護しましょう。

■まとめ

さて今回はMDFの彫刻の様子でした。
次は何にうさぎさん刻みつけようかなぁ〜。

またねっ

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