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⑥幼稚園休園です/私の子育てモットーに振り回されるファミリーの行方

つづきです。今日の18時、娘の幼稚園から休園の連絡がきました。来週からゴールデンウイーク明けまで、だそうです。夫は明日からローテーションで在宅勤務。私の会社は…まだ方針出ず(遅いね)明日には何か変わってるかな。

無理やり出勤する方法ではなく、「私はどうしたいか」を考えた。フル休みじゃなくてもいいから、夫と交代制で休みたい。毎日いつも通りに生活している自分がおかしいことのように思えてたから。

インフルエンザの患者も死者も去年に比べてかなり減っているらしい。そんなプラスの情報は調べないと入ってこず、家にBGMのように流れるニュースは「怖い」「どうする」のオンパレード。イヤなら見なければいい。そうなんですけどね。

「どうしたらいいんだろう」じゃなくて、「どうしたいんだろう、わたし」に切り替えてみる。夫が明日の夕方、ATMに行きたいと言った。いや、日中行けるでしょ、在宅なんだからと言ったら、イヤ行けないと。会社から電話もかかってくるしって。でもさ、タバコは吸いに行くんじゃないの。怒りになる。我慢してるのか、わたし。八つ当たりされるほうもいい迷惑だね。

時短で早く帰ってきて、夫が帰ってくるまでも帰ってきてからも、「娘が寝るまで私には3分の休憩もないんだよ。だからちょっと行ってくるなんて言われたら、うらやましいを通り越して怒りになるんだよ」と伝えたら、あぁ、そうか、って感じだった。

もう嫌だ、こんな自分。で、どうしたいんだ、私は。

休みたい(休んでみたい)

それは、みんなが休んでいるから?

そうだね。

みんなが休んでいなかったら、休まない?

そうだね。

あーぁ、結局そうか。

自分に幻滅。

いつだって、 人生は物語。 (4)

(これは⑤のつづきです)※上の文章も最後のオチにつながります。

認可保育園の申し込みを忘れ、年明けからはじめた保活で「自宅から徒歩30秒、キレイ、雰囲気もいい、保育料一律」の保育園を見つけた。申込みを忘れなければ、存在すら知らなかった。

私の人生は、落ちたら上がる。底が深いほど、上がる。38年の人生で、そんな経験を何度かしたはずだけど、今はなんだったかはっきり思い出せない。だけど、自分から底に落ちるのはイヤだし、そもそも穴があるなんて知らなかったからこそ上がる仕組みな気がする。いつ、どんなことで落ちたり、上がったりするかわからない。

だから、落ちないようにする人生ではなく、「もしかしたら落ちるかもな~」くらいの選択をして生きていたい。

今回も人生の仕組みの通り、運で乗り切った私の保活。見つかって終わりかと思いきや、終焉までの伏線でした。必死の保活の最中、気になる幼稚園にも電話をかけたんです。2歳児からでも預かってもらえるところがあり、休みだとはわかっていながらも土曜日の夕方頃にかけた気がします。ちょうど娘が寝ていたから。

何度もコール音を鳴らしたのち、電話にでたのは優しいおじいさんの声でした。後がない私は、少しくらい年が離れていてもいいから上のクラスで預かってくれないか、うちの子は体が大きいから、みたいなことを言いました。恥ずかしいことを平気で言ってるにも関わらず、その人は私に教えるように言いました。

「それはね、お母さん、お子さんがかわいそうですよ。1つ学年が違うだけでも、できることがぜんぜん違いますから」その言い方が、優しくて「そうですよね、ありがとうございました」と話を終えた。

そのことがずっと頭に残っていて、娘が満3歳になるタイミングでその幼稚園に転園を決めた。あの時電話に出てくれたのは、園長先生だった。園長先生じゃなかったら、正社員で働きながら幼稚園に通わせる決断はしなかったかもしれません。

その幼稚園が休園を決めた。仕方ない。「仕方ないね」とサラッと流すお母さんたちにイラっときたけれど(私は仕事休めるかはっきりしてないから)、でも仕方ない。

私も休もう。

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「堂々としているね」1歳でベビーカーに乗っていても、2歳で同年代の子と遊んでいても、3歳で知らない人がたくさんいる場所に行っても、娘はそう…

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