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コメダ珈琲・季節のケーキ語り〜2023秋〜

店員さんに認識されたくない。
この意識を持つ人はどのくらいいるだろう?

たとえよく行く店でも、私は私個人を認識してほしくない。
またアイツが来た!と思っても、初めてのように対応してもらいたいのだ。

だから私は、本当はコメダ珈琲店に通いたくない。

嘘つけ!このコメダオタクが!
週4コメダの経験あるだろ!!

という声が聞こえるので弁明する。
私は新商品をなるべく早く味わいたいのであって、毎日店員さんと顔を合わせたくはないのだ。

じゃあ新商品が一気に4つ出たらどうする?
4日連続で1品ずつ攻略するしか無いよね?
そう、通うつもりで通っているのではなく、結果的に通ってしまっているのだ。

そういうわけで、私は店員さんに認識されるリスクを冒しながらも、4日連続で季節のケーキ4種を制覇してきた。
毎シーズン、美味しかった順にランキングを付けて紹介しているが、今回は時系列でお届けする。

目次を設置したので、忙しい皆様は土曜日・まとめに飛んでもらいたい。
簡潔に結論を述べてある。


火曜日・スイートパープルモンブラン

料理情報誌「レタスクラブ」と共同開発した、紫いもを使った新作ケーキ。
ココアスポンジの土台にカスタードクリームをのせ、上からなめらかな紫いものクリームをたっぷりと絞りました。
紫いものやさしい甘さをお楽しみください。 
※使用しているチーズは加熱処理済です。

コメダ珈琲店HPより

私はモンブランケーキのクリームが大好きだ。
秋は定番モンブランの純栗ぃむのせいでモンブランの枠が埋まってしまうと思っていたが、どうやら枠など存在しないらしい。
季節のケーキ4種類中2種類がモンブラン。実に素晴らしい。

シーズンごとにモンブランのクリームの開発チームが昇給するよう願っているのだが、待遇は良くなっただろうか?月給が5倍アップしてますように。

やさしい甘さという紹介だが、紫いものクリームは結構ガッツリ濃厚に甘い。
もったりした食感もお芋らしい。

しかし、この商品における真の驚愕ポイントは、クリームではなかった。
土台のスポンジだ。
ココアスポンジからココアの味がするだと!?
これはとんでもないことだ。
というのも、恒常メニュー・クロネージュのココアバウムクーヘンからは、全くココアの味が感じられない。

クロネージュ

そのため、このケーキにおけるココアスポンジも期待していなかったのだ。
ところが、まさかの濃厚ココアっぷり。

やればできるじゃねえか!
クロネージュでやれ!!

クロネージュのココアバウムクーヘンからこのココアの味がしたらマジで革命だ。クロネージュの評価150%アップは堅いぞ。

文章ばかりで読みにくくなるのが気になっていたので、すくった感じも撮影してみた。
ハロウィンっぽい色合いでかわいい。

この淡い黄色のカスタードクリームも美味しかった。
紫いものクリームと食べると目立たないのだが、単品で食べるとちゃんとカスタードの味がする。これまでのモンブランの中身は無味が多い印象だったので、驚き&好印象であった。
バニラビーンズが入ってるカスタードクリームってハズレが無いよね。


水曜日・クルーミーショコラ

刻んだくるみとショコラチップ入りのホイップクリームをショコラで贅沢サンド。
くるみのカリッ、チョコチップのパリッ、2つの食感とコクをお楽しみください。
※使用しているチーズは加熱処理済です。

コメダ珈琲店HPより

たぶん、氷点下ショコラと同じホイップクリームとスポンジを使用している。
テンプレートのレシピとかあるんだろうな。

氷点下ショコラ 柑熟オランジュ

氷点下ショコラと違うのは、チョコレートホイップクリームの上に、ココアパウダーがしっかりとかかっている点。これにより、ホイップクリームがもっと深みのある味になっている。こっちを中身のクリームにしてほしいくらい美味しかった。

中身の白いクリームは、単体だと無味。しかしチョコレートホイップクリームと一緒に食べると、ホイップクリームがよりクリーミーになってくれる。

こうしたチョコレート系のケーキは、チョコレート以外の要素が必ず付いてくる。ある季節はイチゴだったり、またある季節はオレンジだったり。
混ぜるな!純粋にチョコレートで殴られたいの!と憤慨するのだが、今回のくるみはとても相性が良い。ゴロッとしていて食べ応えも抜群だ。
そしてチョコレートを邪魔していない。白いクリームの中で、チョコチップと上手く共存している。

ふーん、まあ、見逃してやるか……。
と、見事に私を黙らせたケーキであった。


木曜日・りんごーるタルト

しっとりとしたタルト生地にりんご風味のホイップクリーム。
さらにシャキシャキ食感のりんご果肉、やさしい色合いのりんごソースをのせた、りんごづくしなデザート。
※タルト生地にアーモンドを使用しています。

コメダ珈琲店HPより

厚底ブーツの如きタルト生地。
私はケーキスポンジが苦手な反面、タルトやパイの生地は大好きだ。
いくら分厚くとも一向に構わない。

周りのフィルムを剥がすと、りんごの香りが漂ってくる。
そしてひと口を食べた瞬間、ふわっとした優しい甘さに包み込まれる。
果肉のシャキシャキ食感が良いアクセントだ。

りんごって、果肉無しで風味を強く出すのが難しい気がする。ところが、白いクリームからはしっかりりんごの味がした。
フルーツの酸味を活かすのが得意なコメダだが、このケーキは終始、優しい香りに優しい甘さだった。この商品については、酸味を出さなくて正解だと思う。
もう一切れ軽く食べられそうなくらい美味しかった。


金曜日・純栗ぃむ

コメダ珈琲店の秋の定番が今年も登場。
栗の香りが口いっぱいに広がる、この季節だけの特別。

コメダ珈琲店HPより

これより美味しいモンブランは山ほどあるし、コメダでわざわざモンブランを食べたいわけでもない。
でもシーズン中に一回は食べておかないと何だか収まりが悪い。
定番商品って、きっとそういうものだ。

土台のスポンジ、やたらと分厚いな。
もしや、広告で真上からケーキを写してたのって、このスポンジを隠すためなのか…!?

うーん、甘い。
去年と変わらずめちゃくちゃに甘い。
マロングラッセを鷲掴んだ拳を丸ごと口に突っ込まれてるんかってくらい甘い。

中身の白いクリームは、ほのかにマロンテイスト。
ほのかと言えど、こっちが表面のクリームに回っても違和感は無いだろう。
そのくらい完成されたクリームだった。

ちなみに季節のケーキにおいて、めちゃくちゃ甘いはマイナス要素ではない。
季節のケーキはあくまでも珈琲店のケーキであって、ケーキ屋さんのケーキではない。最初から苦いコーヒーのお供として想定されているのだ。
その点から見れば、甘ければ甘いほどコンセプトに沿っているとも言えるかもしれない。知らんけど。


土曜日・まとめ

忙しい皆様へ。
全部美味しいので、全部食べましょう。

何だ、その結論は?
忌憚ない感想を述べるのがお前のポリシーだろ?
どれもこれも美味しい美味しいって、いつからそんな節操なしになったんだ?

そう、今回の季節のケーキ、ランキングを付けるのが非常に難しかった。
一応考えてみたのだが、美味しい順番というよりも粗探しに成功した順番になってしまったので、諦めた。
だから今季は順位ではなく時系列でお届けしたというわけだ。

どれも同じくらい美味しいから仕方ない。
4種類を制覇した者だけが、石と個人的順位を投げつけて下さい。

では、土曜日の写真を載せて終わりとしよう。

2周目、行ってきます!




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