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コメダ珈琲・かき氷を討伐してきた

あぁ〜!暑い暑い!
喉が渇いて倒れそうだよ〜!

そんな貴方に、はいどうぞ!

食べる寒冷地獄、コメダ名物・かき氷!
ミニです。これでミニですよ。
レギュラーサイズは食べられないので、ミニしかお目にかかったことがない。

毎年お馴染みのいちご宇治抹茶に加え、今年はブルーハワイレモンが登場。
去年はクラフトコーラとマンゴー&ジャスミンティーという変化球だったが、今年は随分と定番のフレーバーだ。(去年のかき氷はこちら↓)

広告と比べてみる。青色も相俟って、どデカい氷山みたいだ。

あれ、意外と写真通りじゃね?と思ったでしょ。
器の色をご覧あれ。

透明なガラスの器がミニ。レギュラーサイズは黄色い器なのです。
実物のミニサイズが、写真のレギュラーサイズと同じくらい。
つまり、実物のレギュラーサイズは……?
恐ろしいね。

幼少期には、自宅で手動のかき氷器を使っていたものだ。家に置いていたのはいちごかレモンのシロップで、ブルーハワイを食べた記憶がほとんどない。
ブルーハワイってどんな味だっけ……?

うーん甘い!甘すぎる!
口の中でへばりつくような甘さ。
何の味だ?
どこかで味わったような?ラムネかな?

かき氷のシロップは全て同じ味で、色が違うだけなのだという話を聞いたことがある。コメダのかき氷はどうなのだろう。メニューの説明によると、いちご氷とレモン氷は両方とも果汁が含まれていないらしい。もしかしたら同じ味だったり?

価格は店舗ごとに異なる。写真の表示は本店の場合。

しかし、いちごとレモンの値段は違う。本当に同じシロップなら、価格も同じになる気がする。多少は味が変わる成分が入っているのかもしれない。
いちごとレモンを同時に注文して食べ比べた猛者がいたら、どうだったか教えてください。

さあ、既に700文字を超えておりますが、ここからが本編ですよ。

私は年に一度、必ずかき氷に挑んでいる。その度に死闘を繰り広げ、何とか完食にまで漕ぎ着けてきた。
しかし今年はひと味違う。闇雲に闘うのではなく、計画的にコイツを攻略してみせるのだ。
対戦よろしくお願いします。

かき氷なんて5口くらい食べれば満足するもんだ。満足した後で、大量の余剰分を食べ切らないといけない。簡単なようで難しい消費行動。
単調で強烈な甘味、歯や粘膜を襲う冷感、時間とともに溶けて増す容量。
これらを苦しまずに乗り越えてこそ、コメダのかき氷に勝ったと言える。
そうは思いませんか?思ってくださいね。ずっとそういうノリで進むんで。

注文から戦いは始まっている。まずはトッピング活用作戦
練乳は80円、ソフトクリームは120円の追加料金がかかる。でも、そこをケチらないことが勝利につながるのだ。
この私の読みは大正解。練乳とソフトクリームで味変が大いに効いていた。

個人的には、練乳がしっかりかかったブルーハワイの部分が特に美味しかった。練乳はいちごや抹茶にしか合わないイメージだったが、ブルーハワイとの相性も非常に良かった。
そして、ソフトクリームによる味の変わり方が、実に神がかっている。ブルーハワイの甘さに辟易する身からすれば、ミルクの濃厚さにありがたみを覚えるレベルだ。ソフトクリームの味に奥行きを感じたのは初めてかもしれない。

練乳とソフトクリームの力も借りて、ある程度の山を崩した。
結構食べ進めたように見えるが、ここからが本当の戦い。

この器、デカくて深いのだ。人間性とはこうでありたいね。
青い氷がどんどん溶けて、器の中に大海原が形成されていく。
掬えど掬えど一向に減らない。

ここでアプリのメニュー紹介を見てみよう。
「ミニサイズもおすすめ」って何だ?
「ミニサイズおすすめ」の間違いだろう。

さあ、ここで満を持してのドリンク投入。たっぷりカフェオーレ作戦だ。

カフェオーレは、表面に乳脂肪分による被膜を形成するのがいい。被膜のおかげで冷めるのが遅くなると私は信じているぞ。
そして適度な苦さも兼ね備えている。ブルーハワイの甘さを中和していけ。
さらに、万全を期してのたっぷりサイズ。先にドリンクがなくなることを危惧する必要もない。

対かき氷用ドリンク・たっぷりカフェオーレの助力を得て、固形物は全て食した。
さあ、ラストスパート!

綺麗だねぇ。絵の具みたいだ。
なんて言ってる場合か!どう形容しようと量は減らん。

ここで最後の切り札、豆菓子つまみ作戦
豆菓子で口が乾くように誘導すれば、水分を欲して自ずとかき氷のスープへと手が伸びるというわけさ!
スプーンでチビチビと掬ってる場合じゃない。
茶会の茶碗のごとく、両手で持ってググッと飲むのだ。お点前頂戴致すっ!

うー、甘い!これでもソフトクリームと練乳のおかげで単調な甘さは軽減されてるはず。シロップオンリーだったらもっと大変だっただろう。
カフェオーレを一口飲んで、その苦みにしみじみと浸る。そして再びかき氷だった液体に取り組む。

シロップ甘い!
カフェオーレ苦い!
豆菓子ちょうどいい〜!

この絶妙な三角食べが功を奏し、スープの減りは早かった。
自分なりの攻略法を構築した甲斐があったというもの。

ガラス容器の底に、紙ナプキンのコメダおじさんが透けて見える。
ラーメンの汁を完飲したらどんぶりの底にロゴが現れるアレみたいでいいね。

最後は残ったカフェオーレと豆菓子でウイニングランだ。残ったとはいえ、通常サイズだったら足りていなかっただろう。たっぷりサイズにしておいて良かった。

ふぅ、とても満足した。去年の死闘では得られなかった充実感がある。
練乳、ソフトクリーム、たっぷりカフェオーレ、豆菓子。どれが欠けていても、此度の作戦は遂行し得なかった。
今年は死闘ではない。れっきとした討伐だと言えるだろう。
そう、私はついにかき氷に勝ったのだ。この満足感こそが勝利だ。

私はコメダにおいて「いつもの飲み物」を決めていない。
コメダでのくつろぎ体験は安くない。
貴重なひとときをどのように過ごすのか、そのためには何を頼むのが最適か、じっくり編成を練るのだ。
その思考そのものが楽しさの一つである。そして組み合わせの妙を感じられた時、それはそれは大きな達成感が得られる。

今日は編成が刺さり、素晴らしい体験ができた。
対戦ありがとうございました。

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