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#69 「いい環境」は幸か不幸か?

こんばんは。

思いのほか神奈川がまだまだ寒かったことを知らず、薄手の舐めたコートを着た結果、自転車での向かい風により震え上がった、きなこです。

寒い。。
まだまだ4月は寒いのですね。

さて今日は、実家に帰ってきてから感じたことについて書こうと思います。

新生活で大変な方も多いと思いますが、
環境の変化、気温の変化、そして花粉様に負けじと
共に頑張りましょう。


では早速本題です。

居心地の良い場所は幸か不幸か?

昨日の記事でも書いた通り、私は昨日古巣に戻ってきたわけですが、
ここは10年以上住んでるので、一通りはなんでも揃っているし、
使い慣れたものや家具なんかもあり、とても居心地の良い場所です。

家の中でマフラーを巻かなくても寒くないし、
洗濯機も好きな時に使えます。

お風呂からお湯が逆流することもなければ、シャワーですぐに良い温度のお湯も出ます。

机もあるので、勉強しようと思えば、公民館へ行かずともできるし、
駅ピアノに行かなくても、ピアノの練習ができます。

これだけ挙げてみると、やはりこの恵まれた環境には、感謝感謝なのですが、
これは本当に私にとって幸せであり良いことなのかな?と考えました。

「自由」とは本当に幸せなことなのかと。

まず初めにこの家に帰ってきて、なんとなくの自分の気の緩みに気づきました。

居心地がいい故に生活にメリハリがない。
難がないから、工夫することもなくなり、なんとなくでも生きていける。

まず朝起きる時。
新潟では、部屋が寒かったので無理矢理でも起きてストーブをつけに行っていました。
でもここでは暖かい布団があるので、寒さを気にせずに寝ていられます。

そして部屋の環境。
新潟で住んでいた部屋には、一角が黒くカビていたり、排水溝からきていたのか、なんとなくの異臭もありました。
アトピー持ちの私にとってその環境は極悪でしかなくて、寝る時以外はほとんど家を空けていました。
でもそんな環境はここにはありません。それどころか、何日も家に引きこもれます。笑

それから周囲の環境としては、いわゆる田舎で何もなかったので、
買い物に出かけることもなく、遊びに出かけることもありませんでした。
だけど今いる街には、一通りお店が揃っているし、電車もバスも10分に一本は絶対走っています。

でも逆に、今回の雪国生活のメリットも挙げることが出来ました。

朝は寒いし、部屋もとても長い間いられる環境ではなかったおかげで、
結果的に規則正しい生活になっていました。
電気やガスを使わなくても、暖を取る術を見つけたし、
お湯を長く使えなかったおかげで、お風呂お時間も短縮でき、他に回せる時間ができていました。

部屋で勉強できなかったおかげで、公民館や図書館といった公共施設の充実したサービスを知ることができたし、実際そこでの作業や勉強が何より捗りました。

ピアノがどうしても弾きたくて、初めて駅ピアノを弾きに行きましたが、外で弾くあの爽快感はとても気持ちよく楽しいものでした。
それに、誰かに聞いてもらえる喜びも、学生時代以来久しぶりに味わえて、
今後は自分の持ちネタを覚えておこう!と思うきっかけにもなりました。
(楽譜がないと弾けるものがなくて、駅ピアノではただの公開練習だった笑)

自転車もなければ交通機関もそれほど多くなかったので、
お散歩することも多かったのですが、そのおかげで歩くことが習慣になっていたし、
周辺開拓にもなっていました。

こうして挙げてみると、新潟での生活は色々難しいことや不便なことも多かったのですが、新たな学びや、試行錯誤する上で得るものも多かったように思います。

このぬるい環境にいたら、体験できなかったことだらけです。

人生においても大事な環境の選択

この気づきは、社会においても同じで、
会社や人間関係、居住空間にも当てはまるのかなと思います。

例えば気の知れた仲間に囲まれ、慣れ親しんだ会社に長い間いると、
だんだん自分にとって居心地の良い空間になるはずです。
(その為に日々頑張っているから当然)

だけどその環境は時に危険で、より良くしようという向上心はだんだん薄れていってしまったり、もう慣れて使いやすくなったそのシステムに、疑問や苦労がなくなったりします。
(もっといいやり方があるかもしれないし、外の人から見たらおかしいことだらけかもしれない)

いつもの慣れ親しんだ人とばかりつるんだり、自分を肯定してくれる人とだけいると、自分の引き出しはいつまでも増えなくて、価値観や考え方も凝り固まっていきます。

今居心地がいいと思って住んでいる家も、ひょっとしたら誰かや何かの害になってるかも知れないし、もっといい住み方やいい暮らしの仕方があるかも知れません。

それもこれも、新しいものやことに触れなければわからないこと。
つい慣れてしまうと、なかなか気づけないことです。

こんなことを考えると、今の周辺環境や自分の居場所がこのままでいいのかは、
たまに立ち止まって客観的にみてみてもいいのかなと思いました。
(たまーにね)

どんな環境にどれくらい、どのくらい身を置くかは、本当に大事で、
私も常々大事にしているのですが、
何が正解で、どの環境が自分にとってベストかは、なかなか分かりません。
だからこそ、色んなものや環境に若いうちから触れておくことは、
長い目で見て大事なのかなーと思います。

あと、誰のどんな言葉を信じるか、どんな先輩の下に着くかなどは、本当に自分にダイレクトに響くので、良くも悪くもなりますよね。。

私は今自由に生きているので、選択しなければいけないことだらけで、迷うことも多々ありますが、
どっちに転んでも何かしらの学びはあるし、無駄なことは何もない(はず)なので、
気楽に選択していこうと思います。

これに関しては、本当に今回の新潟生活で学びました。笑


それでは今日はこの辺で。

おやすみなさーい🌙


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