見出し画像

更年期の不調、おりものが水っぽいけど大丈夫なの?

水っぽいおりものが増えると、不安になりますよね…(*_*)

おりものは「女性の健康のバロメーター」とも言われています。
そのため、おりものの変化には敏感になってしまう女性は多いはずです!

更年期の水っぽいおりもには、どんな原因が考えられるのでしょうか?

正常なおりものの特徴

まず、正常なおりものの状態について確認しておきますね。

正常なおりものは、透明や白色、乳白色が一般的です。また、少し酸っぱいニオイがするようであれば、健康な状態と言えます。
おりものの量は個人差が大きいので、正常かどうか判断することが難しいそうですが、おりものシート(パンティライナー)でカバーできる量であれば問題ないと言えるでしょう。

一時的に水っぽいおりものが出るような場合は、とくに心配しなくても大丈夫なケースがほとんどだそうです。ですが、おりものシートでカバーしきれないほど大量に出たり、下腹部に痛みがあったりなどする場合は、何らかの病気が隠れている可能性もあるので放置は危険です。

更年期のおりもの

女性ホルモンのエストロゲンが減少しはじめる40代以降は、おりものの量やニオイ、色にも変化が見られやすいそうです。

一般的に、40代になるとエストロゲンの減少にともない、おりものの量も減少していきます。閉経後2~3年で、エストロゲンの分泌がなくなり、おりものもほとんど出なくなります。

更年期には水っぽいおりものが見られやすいのは、膣内を清潔に保つ作用をもった正常なおりものが減少し、炎症を伴いやすいためだそうです。

閉経後のおりものの異常

正常なおりものには、膣内を潤し酸性の状態に保つことで、雑菌などの外敵の侵入を防ぐ「自浄作用」と呼ばれる働きがあります。

ですが、閉経後はエストロゲンの減少により正常なおりものの量が減るため、膣の粘膜が薄くなり、乾燥しやすい状態になってしまうのです。自浄作用が弱まった状態になるので、わずかな刺激や雑菌の侵入によりトラブルを起こしやすくなり、多くの女性で異常なおりものがみられます。

<異常なおりものとは>
・白く、カッテージチーズのようなポロポロとしたおりもの
・水っぽいサラサラとしたおりもの
・血液が混じったピンクや茶褐色などのおりもの
・黄緑色の鼻水のようなおりもの
・生臭い、悪臭のあるおりもの
・クリーム色の泡立ったようなおりもの


更年期、水っぽいおりものに潜む病気は?

水っぽいサラサラとしたおりものが出る場合は、次のような病気の可能性があるそうです。

・卵管がん
・子宮体がん
・クラミジア膣炎

卵管がんは、閉経後の50~70代の女性がなりやすいと言われています。
卵管内部の腫れやただれが原因となって、水っぽいおりものが排出されます。黄色っぽかったり、血が混じっている場合もあるそうです。
おりものの異常の他にも、お腹がはる、不正出血が起こるという症状があります。

子宮体がんも40代後半から50代、60代の女に多い病気です。子宮内膜の腫れやただれが原因となり、水っぽいおりものが生じます。
子宮体がんの最も多い自覚症状は不正出血ですが、出血の程度には個人差があり、おりものに血が混じって褐色になる程度の場合もあるそうです。

クラミジア感染症は、膣内にクラミジア菌が繫殖して、ただれや炎症を引き起こした状態です。性行為が原因で、感染することがおおい病気です。
水っぽいおりものが大量に生じるのが特徴で、黄色っぽかったり、ニオイがきつい場合もあると言います。

早めに病院を受診しましょう

他にも、水っぽいおりものが出る場合は、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、卵管水腫、子宮筋腫などの疑いがあります。水っぽいおりものが続いたり、おりものシートでカバーしきれないほど大量に排出されるような場合は、我慢しないで早めに病院で診てもらってくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?