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コミュ力入門③〜学校では教えてくれないな〜

今日は第3回目の、言葉のコントロールの話をしようと思う。
基本的な前提なんだけどこの文章は、社会の落ちこぼれ、もしくは、伝えたくて悩んでいる人に書いているから、弱いものの味方の文章だな。
前回前々回で、思っていることの言語化、伝える方法、そして相手のミットの位置の把握。

この三つの話をしたんだけど、下の図の③と④はかなり技術がいるところなんだな。

思考対象.001


まず相手のミットの位置(このコースに投げれば伝わるという言い方、言葉)を見抜いたとしよう。すると次は、実際にそこに自分の言葉を投げ込めるかというステージに行くんだな。

さてここで、言葉と話し方の種類の数が必要になるんだけど
多くの人が相手に伝えられない理由の一つに、このスキルの低さが起因しているんだ。

例えば、相手が子供であれば、大人は簡単な言葉でゆっくりと話すだろう。
でもこの時にする相手に伝えるために努力を、ある一定以上の歳になった相手にはしなくなるんだな。ここで伝える技術の成長が止まる。

私事で恐縮だが、私は自分の編み出した認識方法を話しているからこれしか話すことがないから少し我慢して聞いてほしい。例えば、私はAさん、Bさん、Cさんと話す時、A語、B語、C語だと思って話している。アメリカ人と話すときは英語、フランス人にはフランス語、スペイン人にはスペイン語、みたいな感じだ。

会話が始まれば相手がどんな言葉で反応しやすいか、どんな言葉を嫌うか、どんな風なタイプの話を待っているか(難しい話、深い話、カジュアルな話、自分の話をしたがっているなど)、全て瞬時に感じていく。

話ながら相手の一挙手一投足に気を配る。特に初対面であればあるほど、短い時間で相手のタイプを推測することが求められる。

ミットの位置の仮説を立て、そこにボールを投げる、当たると反応で分かる、そこから会話が3時間なら3時間常に修正と調整を繰り返しながら、相手に一番心地よいボールを投げようと努力する。

でも始めは難しくて、そんなことを一生懸命考えても、なかなか伝わらず、うまく話せない。敗北感だけが心を渦巻いて家路に着く。伝えたかったあの人と上手く話せていたB君はどんな会話だったのだろうと思い出す。そんな経験をたくさん私もしているんだな。

そっかーあっち系の雰囲気と会話内容かー。と肩を落とす。

こんなことを何千回としていると人、相手のキャッチャーミットの位置と、自分のコントロールの認識が正確になってくる。

とにかく場に出ていろんな人と話す。その積み重ねで徐々に自分の会話のレベル、相手のキャッチャーミットの位置がわかるようになる。とにかく相手に伝わる言葉を投げるには、これを経験しまくるしかないんだ。だから基本的に出不精の人は会話があまり上手くない。この作業をしていないから。あと、知らない人と話さない人も下手。短い時間で相手の、ミットの位置を理解できないからね。

でも、一番大切な気持ちは

相手に伝えたいという気持ちなんだな。それと同時に分かってもらいたいという気持ちなんだ。まずこの時点で、人間に興味がない人や、他人に対する愛情や真心がない人は上達しない。これはどうしようもないことなんだ。

だから逆に言えば、自分の伝えたいことが伝わらなくて周りから誤解されがちの人、分かってもらえない苦い経験をしている人の方が、動機が強くなる。
むしろ、分かってもらえないってのは、分かってもらいたい気持ちの裏返しだからね。だから、分かってもらえないと思うことが思う君はチャンスとセンスあるよ。

それと、質問してもらえるまでいいや。と思ってる人がいるんだけどそれはやや驕りに近いよ。まず基本的にあなたがよほど魅力的な人でない限り、質問なんてしてもらえない。相手がしてきたとしても、それは社交辞令だよ。私はそんな魅力のある人間じゃないからとにかく相手が聞かれて嬉しい質問や、相手の心にタッチできる言葉を考える。そして少しずつ興味を持ってもらう。ここの謙虚さは必要。

そして、そんな練習は好きな人ができたらその人だけにする。と思っている君もやや驕りに近いよ。それは普段何の練習もしていないバッターが、160kmのピッチャーを目の前にしていきなり打とうとしているようなもんだよ。普段から練習していないと絶対に打てない。落としたい異性がいても、普段から会話で相手と上手く分かり合えることができてないとそもそも自信が起きない。

瞬時に相手のキャッチャーミットの位置を確認して、そこに投げ込めるコントロールを磨いていないと、ここぞと言うときに、伝わらない相手のせいにしてしまう。

だから、伝えたい君はいろんな場所に顔を出して、初対面の人と話して、技術を磨こう。私はノートに取っていたよ。何%くらい相手に伝わったとか。このフレーズはこのフレーズに変えた方が良かったかもしれない。とかね。

個人的な経験なんだけど、生まれつきボンボンの人や、美人な人や、取り巻きが多いような芸能人は会話が下手なことが多い。

それは、何もしなくても人が寄ってきて、美味しい話を振ってくれるからだ。そんな人はほとんど会話のスキルを磨く必要がないから、上達しない。あと、興味のない人間をいっさい切り捨てる人も会話が下手な人が多い。

分かってもらえない。という経験がある人はチャンスだ。ちゃんと相手のミットの位置とコントロールの精度を上げよう。

また来週。


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