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プレステ漫才アルバム

アルバム制作日記

『2020/Les Demoiselles d'Avignon(2020年/アヴィニョンの娘たち】

1.新・諸行無常宣言
2.Ape to Ape
3.Give & Give
4.DisHumanrights
5.実存的青年
6.Forever2月
7.透明へ
8.天才の行方
9.Guernica
10.ショーペンハウアー
11.白い手紙
12.世界の壊し方入門
13.愛して0人称


アルバムの制作の日程が決まって、ついに
あとはどれだけ音にこだわるかの勝負になってきた。

まさに勝負だ。ハラハラして楽しい。
でも不安要素もある。

音源を考える時に2つの順序が必要だ。
まず、1つ目はアルバムのパーツとなる各楽曲の音だ。この曲は静かだから優しい音で、この曲は激しいから尖った音にしよう。そのような事だ。2つ目は全体を通じての音だ。これはそのアルバムの世界観とも、色とも言える。
そのアルバムの最もベースの音の色だ。

ハードとソフトという言い方でもいい。
プレステのゲームはいろんなゲームがあるがどこかプレステのソフトっぽい。
ゲームキューブのゲームはいろんなソフトがあるがどこかゲームキューブっぽい感じ。
お笑いに例えれば、ナイツはいろんなネタがあるが、全部ナイツっぽい。でも、ナイツのネタの中にも優しいものも攻めたものもある。
でも、全体通してナイツだ。

まずは、その全体の音の色を決める。
でも出来てくる曲たちによってその色が打ち破られてさらに凄いことになることがある。

だから、音の全体の方向性はかなり綿密にメンバーと打ち合わせしないといけないし、まず作曲者である自分のイメージを明確にしないといけない。かなりのところまでやって、あとはやってみないといけない。というところまで行かないといけない。

スタジオに入り現場でやると、ドンピシャだったり、イメージと違ったりする。当然メンバーがいるから彼らの音は完璧にイメージできない。しかも、その音が混ざった時に出る世界観はこれまた予想が難しい。

でも、その難しさはとても素敵なことでいつも自分の想定を軽く超えてくれる。

創造において、このように偶発性(予期できないこと)に対してどれだけ上手い距離感を取れるかはとても重要だ。

私たちはつねにダンスを踊る必要がある。
自由になればその分不安が増えるから、自由は不安とダンスをうまく踊れないと、潰れてしまう。

創造活動もそうで、イメージと偶発性がうまくダンスを踊ることが重要になる。

スタジオに入って起きる予期せぬ化学反応を明確にして生かすためには、徹底的な予期が必要だ。

今現在、とあるスタジオに向かっている。
本日の目的はギターカワコウとの音作りだ。

今日は特に『Ape to Ape』の音作り。
特に歪みの部分を徹底的にやろうと思っている。

二人で4時間ばかりスタジオにこもってあーだこーだとやる。

今回一月中旬から行うクラウドファンディングの特典でメイキング映像を特典でつけるので、今日のスタジオの風景もそこで見られると思う。

楽しみにしていてほしい。

現場からは以上です。
今日も張り切っていきましょう。


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