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褒められる事に疲れていた頃

今日も妻の機嫌を損ねてしまった

結婚して10年になる

妻とは、食べ物や音楽など、いろいろと好みが違う

2種類のケーキがあっても、ほとんどの確率でお互い違う方を選ぶ

ただ、妻が観ているドラマを好きになる確率は高い

結婚して、妻に褒められた記憶はほとんどない

そんな事を考えながらnoteを書いていると
唯一、妻に褒められた事を思い出した

それは、長男が小さい頃
5年くらい前だと思う

3才くらいだった息子に私は絵本の読み聞かせをした

当時の私は忙しくて、子どもと一緒に遊ぶ事も添い寝することもなかった

その日は、時間にも気持ちにも余裕があったんだと思う

はじめて息子に絵本の読み聞かせをした

妻も一緒だった

その時
妻が『うまいね』
と言った
うれしかった


自分で言うのもなんだが
私は真面目な性格で、責任感が強い

誰と会っても愛想よく接し
多くの人に褒められてきた

そして、褒められる度に疲れていった

褒められる事は好きだ

嫌いではない

でも、当時の私は褒められる事に疲れ果てていた

妻はあの頃、家庭を蔑ろにしていた私に呆れ、嫌気は最高潮だったと思う

あの時
妻から言われた『うまいね』

今、思えば、
何も偽っていない、わたしを
何も気を使っていない、私の絵本の読み聞かせを
ほめてくれた

それは、大人になってはじての事だった気がする


今日の夜、久しぶりに
読み聞かせ
してみようかな


2021.6.17

#家族の物語

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