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田舎出身の理系院卒、Uターンを考えられない理由。

こんにちは、きなこです。
理系の大学院を修了後、企業の研究開発職として働いています。

就職した会社は複数拠点を持っており、勤務地は地元とも出身大学とも離れた場所でした。

地元は新幹線や飛行機で数時間かかる距離。
どこに行くにも車必須、散歩すれば知り合いに会うような田舎で、帰省するのも年に1〜2回が限界です。

もっと親の近くにいれたら、親孝行にもなるし、子育ても多少楽になるかな…と思うことも多々あります。

でも、やっぱりUターンは考えられないのが現実です。

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まず、仕事がない


冒頭にも書きましたが、私は理系の大学院を修了しており、企業の研究開発職として働いています。

Uターンしたとして、同じような仕事はほぼありません。

辛うじてあるものも、

  • 同業メーカーの工場勤務
    品質管理などの経験があれば役立てるかもしれませんが、今の私のキャリアとは離れており、あまり活かせそうにありません…。

  • 中小企業の研究開発職
    会社規模も小さいためそもそも求人は少ないし、今の給与を維持することはかなり難しいと思います。

なので、Uターンするということは、今のキャリアを手放すことになります。

職種柄、これまでのキャリアを活かしてフリーランスで活動するのも難しいので、何か新しいことを1から始めなければなりません。

そして、私だけでなく夫も同様…。

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女性で院卒・総合職というマイノリティが辛い


私の地元では『女性』で大学院に進学した人はほとんどいませんでした。

同じ中学校を卒業した同級生でも、一学年150人以上いましたが私以外、誰かいるかな?という感じです。

仕事も、人の生活に密着しているような『分かりやすい職業(銀行員、保育士、美容師など)』や、『地元の人なら知っている会社』で働く人が多いです。

そして、田舎特有の仲間意識なのか、マイノリティは良くも悪くも目立ちます。

大学進学後あたりからじわじわと感じるようになり、今でも帰省するたびにモヤモヤする出来事はあります。

私は、みんなとちょっと違う、何してるかよく分からない人という扱いを度々受けます。

放っておいてくれればいいのに、根掘り葉掘り聞かれ、結局「よく分かんないわぁ」なんて言われちゃうのですから。(笑)

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子どもの選択肢が減ってしまう


関東や関西と比べると、地方は学校や習い事などの選択肢がどうしても少なくなってしまいます。

(反対に、地方でしか経験できないこともあるので、一概にどちらが良いとは言えないと思いますが。)

そして私は中学生くらいまでは、これが窮屈で仕方ありませんでした。

学校の授業は退屈で、塾に通わせてもらうも、他の子と足並みが揃わないので片隅で一人黙々と問題集を解いていました。

高校も、家から通える範囲内となると片手で数えられるほどの選択肢しかありません。

もちろん、その中でものびのび過ごしている人もたくさんいます。
でも、私は窮屈に感じてしまっていました。

同じ思いを、自分の子どもにさせてくないなと思ってしまっています。

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【結論】やっぱり私はUターンしないだろう


田舎には田舎の良さがたくさんあります。

だけど、私の生き方には合わない。

やっぱり私は、Uターンすることはないと思います。

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ただ、田舎の良さも知っているし、可能性があるとすれば『Jターン』かなと思います。

Jターンとは、生まれ育った故郷から離れて暮らしていた人が、故郷に近い地方都市などに移住することを指します。

例えば、地方で生まれ育った人が進学のために都市部へ行ってそのまま就職していたものの、故郷の近くで暮らすために出身県の県庁所在地のある市で就職する、といったパターンなどが該当します。

PASONA公式HPより
https://www.pasonagroup.co.jp/recruit/column/006.html

長くなったので、また何かの機会に別の記事で書こうと思いますが、実は結構本気で考えています。

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ちなみに。

Uターンして地元の地域活性化に貢献している同級生もいます。 

自分の持っているスキルを活かして活躍されていて、本当にすごいと思っています。

あくまで、私はUターンはしないかな。というだけで、Uターン自体や田舎での暮らしを否定する気持ちは全くありません!!!

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