病と共に生きること
わたしの持病は命には直接関わらないけれど、結構厄介なやつで、病気自体は命に関わらないけれど、仕事ができていないという意味では、将来命に関わってくるのかもなと思っている。わたしは父が亡くなってから無職になった。父は自営業だったので、事務作業を手伝って、会社にお世話になっていたのだが、父がいなくなり、会社もなくなり、無職になった。何度かアルバイトの面接にこぎつけたこともあるのだが、病気のことを隠して働くわけにもいかないので、病気の話をする、と、やはり難しいのかなという感触。闘病生活も長くなり、外で働くということへのブランクも長くなっているので、そのせいもあると思う。社会は厳しいよね。自分自身でなにか始めたりできればいいのだろうけれど、今のところまだそこまでの力は無く、病状も安定しない。病気のせいにばかりしていてはいけないと思うのだけど、正直なところなので仕方がない。
前主治医に言われたことがある。「焦ったり頑張っているうちはこの病気は治らないよ」
わたしは自分を責めてしまう癖がある。なぜこんなこともできないの、と、どこから目線だよ?の気持ちをよく抱く。自分はなんでもできる子だとでも思っているのか。はっ!そうかも…。
「今日はなーんにもできなかったー!って軽〜く言えるようになってみ。それが今は治療だよ」
母から言われた言葉を反すうしている。できなくて悔しいとか悲しいという気持ちを持つことももちろん大事だとは思う。けれど、それが自分の首を絞めていてはなんにもならない。人から責められる分には、人の勝手だから仕方ないとして、自分で自分を責めることは、果たして必要なのか?自分を責めるのと、自分に厳しいというのは少しニュアンスが違う気がするね。自分を責めることでわたしはなにを手にしているだろうか。働いていないことや家の事さえできない日があることが、今の自分の自信を根こそぎ奪っているけれど、わたしの人生の時間は、もっと尊重してあげてもいいのではないか。普通のことができない!の普通ってなんなのか。だってわたしは病気なのだよ、と思ったりする。