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金沢から「横浜」へのバス旅

こんにちは。久しぶりの記事更新です。
今回は金沢から横浜へのバス旅をご紹介します。わざわざ記事にするくらいですので、夜行バスで8時間...とかではありません。その点はあしからず。

この日の大学午前中の2限のみ。
第2クォーターの期末試験期間で、この科目でペーパーテストはなかったものの、グループのプレゼンテーションが期末課題でしたので、無事にやり終えて大学から帰ってきました。

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大学の友人と一緒に中華そばを食べたあと帰宅し、いろいろと作業をしつつ時間を合わせて再び外出。

スタートは金沢市にある兼六園下のバス停から。時刻は16時。
いくつかのりばがありますが、石川橋の下にある①のりばに向かいました。

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(兼六園下交差点の近くに兼六モータープールがあり、路線バスがそこで折り返しをする関係で兼六園下発となっています。)
イオンモール白山・宇野気駅方面の路線バス、富山・砺波方面の高速バス、加賀温泉郷(片山津温泉・山代温泉・山中温泉)方面の温泉特急線(特急バス)も兼六園下が始発です。

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先述の路線バス・高速バス以外にも、香林坊・金沢駅のほうへ向かう路線バスが大量に出ている兼六園下①のりばですが、今回乗車したのは津幡線本津幡駅ゆきです。
市街地から見て北方向に走るため、路線番号は80番台の87番を与えられています。ですが本津幡駅ゆきが87を名乗りはじめたのはそれほど昔でもないようで、行先表示は「87**」ではなく「98**」という、いかにも無番路線の雰囲気を醸し出しています。(旧道経由は9807でした。)

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始発停留所ではあるものの、兼六園下でも本津幡駅ゆきの接近表示が設置されています。

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16時05分発のバスでしたが、車庫から直接回送されてくるため、少し道路事情で遅れてきました。二日市(旧道)経由の87番 本津幡駅ゆきです。
やってきたのは北鉄金沢バス 北部営業所36-668号車。北陸鉄道バスグループ6社で最後まで残った、平成18(2006)年式の扁平型ノンステップバスで、北鉄では希少なためバスマニアからは注目を集めています。

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ちなみに本津幡駅ゆきのバスは1~2時間に1本程度のペースで走っていますが、森本駅前から先で新道(旧国道8号)を走るバスがほとんどで、昔ながらの北国街道(旧道)を走る便は平日のみとなっています。
(令和4年7月ダイヤ時点で、本津幡駅発が2便・兼六園下発が3便)
16時05分発のバスは、1日3本の旧道経由のうち2本目にあたります。

さて、マニアから大注目の36-668号車に乗って横浜へ。

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始発の兼六園下で乗り込んだのは私ともう一人だけ。
後ろのタイヤの上にある座席に座りましたが、座面と床の高さが異様に近いため、体育座りをしているような体勢になります。好き嫌いが分かれそうですが、扁平型ノンステップならではな気がするので個人的には好きですね。

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床の色が青緑なあたり、いかにも少し年数の経ったバスに私は乗っているのだという実感がかき立てられます。

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広坂・香林坊・南町・武蔵ヶ辻と停まり、仕事帰り・買い物帰りの人を乗せていきます。郊外の学校からバスで移動して、そしてこちらに乗り換えてきたとおぼしき学生の姿もちらほら... 15名ほど乗せて市街地を抜け、彦三大通りとも呼ばれる道路を直進していきます。
瓢箪町・森山二丁目・鳴和・柳橋などで少しずつお客さんを降ろしつつ、10名弱ほどは引き続き森本駅方面まで乗りとおしたようす。路線バスで金沢駅まで向かいIRいしかわ鉄道線に乗り換えるほうが本数は多いですが、乗り換えの手間と運賃比較などで、時間があえばバスに乗るという方が多いんですかねー
西日本ジェイアールバスが森本駅周辺までは本数をおおむね維持した点も納得です。
(金沢駅~森本駅は、鉄道で行くと約6分・片道230円です)

バスはそのあと森本駅前で、列車から乗り換えてきたとおぼしきお客さんを乗せ、森本の集落へ向けて旧道へ。

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のどかな田園風景はIRいしかわ鉄道の列車や、新道経由の路線バスからも見られますが、旧道経由便のほうが景色がすばらしいように思えます。
道幅が非常に狭い区間クランクもあり、30km/h制限の道を慎重に抜けていきます。
森本大橋から横浜までの旧道区間内ではフリーバスとなっていますが、この制度を利用している人はおらず、停留所での乗降のみでした。市街地から乗ってきた通勤通学のお客さんの大半が旧道区間で下車。
森本の集落は駅から非常に距離があるため、大切にバスが使われていることが感じられました(とはいえ大型車が必要かどうかは・・・)。

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そして金沢市から河北郡津幡町へと入り、中条の集落を抜けてしばらくすると「次は横浜、横浜でございます」との放送が。神奈川県の横浜が言うまでもなく有名ですが、津幡町にも横浜という地名があるようです。
運賃は市街地(兼六園下・広坂・香林坊など)から横浜まで620円です。40分以上乗車しましたし距離も長いですので、これくらいが妥当でしょう。
(近くの中津幡駅・本津幡駅から金沢駅まで列車に乗り、バスで香林坊まで出かけても約600円ですし、むしろ安いかもしれません。)

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「横浜」の違和感...笑
668号車が本津幡駅へ走っていきました。

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横浜バス停を通る便ですが、先述のとおり金沢方面が2本・本津幡方面が3本となっており、夕方から金沢に帰る便はありません。(本津幡駅からの折り返し便は新道経由となります)
そのため帰る場合は、新道のバス停まで移動して(同じバスが折り返してくる)兼六園下ゆきに乗るか、列車に乗るかの二択となります。
私は本津幡駅から列車で帰る方法を選択。

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もうひとつの「横浜」

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町営バスにジャックされた(?)津幡中央ののりば
北鉄に寄せてありますねー

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新道経由便も通る道路。津幡交差点もあり、いかにも津幡町の中心という感じがする場所です。

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そして、パピィ・1という商店街にあるバス停は「パピィ・1通り」。
名前がかわいいですね

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しばらく歩いて本津幡駅に到着!17時05分発の列車には間に合わず、次の17時52分の普通列車まで待ち時間が...

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と思っていると、ちょうど本津幡駅で折り返しの待ち時間を終えた36-66887番 兼六園下ゆきとして発車していきました。新道経由ですので旧道経由便よりも早く金沢までを結びます。

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本津幡駅を発車した36-668号車の津幡線(新道経由)

本津幡駅のバス停は、西金沢と同じようなデザインでしたが、本津幡駅のほうは町営バスと停留所を共用しています。北鉄金沢バスのほうには「ほくてつ」と表示があり、これはもしや合併前の(旧)ほくてつバスでは?と思いながら眺めておりました。

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また、左側を見ているとなにやら見慣れぬステッカーが...

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「●年末年始12/30~1/3 日祝日ダイヤで運行致します。」
これはもしや、お盆期間のものが含まれていない旧デザインのステッカーでは??となりましたが、私はこのデザインを見たのが初めてですので詳細は不明です。

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本津幡駅は窓口もIC改札機もない、七尾線の無人駅です。自動券売機は設置されています。ICカード利用時は車内にあるカードリーダーにタッチして乗車することになります。券売機は置かれてありますが、車内では整理券も発行されていました。

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本津幡駅で金沢ゆき七尾ゆきの行き違いがありました。先にやってきたのは下りの七尾ゆきでした。私は金沢ゆきに乗車。
金沢ゆきは2両編成、反対方向の七尾ゆきは4両でした。どちらも車掌さんは乗っておらず、運転士さんのみのワンマン運転です。

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1両目後方のワンマン乗車口から乗車。
津幡駅までは七尾線、津幡駅からはIRいしかわ鉄道線に入ります。
本津幡駅~金沢駅の運賃は390円でした。

18時10分ごろに金沢駅に到着。
これで横浜へのプチトリップ(?)は終了です。