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エレガントミニマリスト?

あぁ、しあわせ〜。

私にはこんなに自由。
なにを選んでもいいんだ。

選ぶときの基準は2つ。

「それは私だけの価値観?」
「それはエレガント?」

今朝からたくさんのエレガントを味わう。

エアコンの温度はどうする?
(ちょっと寒い。25にしてみよう)

カーテンを開ける?
(まだ開けない。この薄明かりがいい)

着替えようか?
ベッドを整えようか?
(着替えたい)

そして
いよいよ大きな喜びを感じる瞬間!

なにを着ようか?

ミニマリストになり、私のクローゼットはまるで宝石箱。

(今朝はコットンに包まれたい)

チョイスしたのは、
スウェットパンツ。
長袖カットソー。
白いシャツ。

全身の肌が喜んでいるのがわかる。
テンションが上がっていく。

カーテンを開けてベッドを整える。
ブルーグレーの空。
なんて繊細な色彩なんだろう。

窓と玄関を開けて風を通す。
ヒンヤリした空気が気持ちいい。

窓の結露の水滴を拭く。

お洗濯タイムへ突入。

ジーンズと一緒に洗ったタオルが青く染まっていたのを思い出す。
タオルを石鹸でゴシゴシ。

手洗いする私。
なんてエレガントなんだろう。

お楽しみタイムはまだまだ続く。

「洗濯機、どのコースにする?」

(今日は水洗いコース。マグネシウムで洗おうかな)

コースを決めてボタンを押したら、白湯を飲む。

飲んだら私の心へ問いかける。

「さぁ、私。今なにをしたいの?」

コーヒータイムにいっちゃう?

コーヒータイムは1日の中で1番といってもよいほど楽しみにしている時間。

いやいや、その前にアレを済ませちゃおう。

"アレ"とは面倒くさい用事。
電話をしなくちゃいけない。

自動音声案内にあちこち振り回されて、結局繋がらず。
メールでの問い合わせ先もない。

(そりゃあ、先方にとっては都合が良くない用件なんだから、
問い合わせ先を作るはずないかぁ)

まったくエレガントじゃない。

電話をしてイライラしている私も、
いつ繋がるか分からないコール音をずっと聞いている姿も。

ストレスたっぷりの心。
まずは瞑想をしよう。

お香を焚く。
瞑想をする。

煙と香と共にいつもの習慣の心地よさが蘇る。

よかった。
私が再び戻ってきた。

ミニマリストになる前には、これらの幸せを知らなかった。

エアコンの温度を選ぶ喜び。
洗濯機のコースを選ぶ喜び。
ベッドを整える喜び。
2〜3着の服から選ぶ喜び。

私はエレガントに生きている。

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