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エレガントなチーズとぶらり散歩④〜霊南坂教会〜

(決めた。今月は娯楽費として1万円をチーズ開拓にあてよう!)

新たに見つけたチーズ専門店へと出かけました。

その都度買うとどうも高く感じて妥協してしまうチーズです。

でも「娯楽費」と思えば心が軽い。

しかも「今月」と期間限定。

ものは考えようですね。

(そっか!毎月1万円をお遊び代と決めたら有効に使えそう)

「お金を好きなことに使いたい」

「お金の使い過ぎが心配」

またまだこんな気持ちの間で揺れながら1歩1歩お金との付き合い方を学んでいる私です。

快晴の空の下、足取り軽くチーズ屋さんを目指します。

方向音痴の私は新しい場所へ行く前に徹底的に頭にイメージを叩きこみます。

その場その場でスマホの地図を見てもちんぷんかんぷんだから。

今日もしっかりと叩きこんだのにスイスイとは行きませんでした。

それでもなんとかガッツでたどり着きました。

扉を開くと独特の発酵臭がします。

あぁ。

何年ぶりなんだろう、この匂い。

私はやっと大好きなチーズを買えるようになったんだ、、、

チーズが好きでも知識はありません。

お勉強が嫌いなので名前なんか覚えられないしチーズの歴史やウンチクにも興味はないのです。

ただただ、美味しいチーズに巡り合いたい!

そして巡り合ったら、その時は名前を覚えてあげようではありませんか。

(何様目線なのか)

私はチーズの

「運命の相手」

を求めています。

まずは店員さんに相談します。

こんな情報を投げかけました。

「ブルーチーズと山羊のチーズを買いたい。

3大ブルーチーズは知っているのでその他のものが知りたい。

かなりクセが強くても平気です」

「ではこれはいかがでしょうか。味見もできますよ」

フランスのクセ強いブルーチーズを爪楊枝の先に乗せて渡してくれました。

パクリ。

(おぉっー!!!なんて美味しい。なんて臭い、これよこれ!)

と感動したとたんに

ゲホゲホっ。

むせてしまいました。

喉の粘膜を青カビチーズが通過する瞬間、粘膜が思いっきり拒否反応。

(あー恥ずかしい。ナニが"クセ強くても平気"なのか)

体は変わるものですね。

昔は専門店へ行くと

「1番強烈なものをください」

と言い放ち、美味しく食べていたのに。

過去の武勇伝になってしまいました。

ゲホゲホがちょっとショックだったので冒険はしないことにしました。

私はチーズとコーヒーだけは失敗したくないという強いこだわりがあるのです。

なので新規開拓はそれはそれは慎重なのです。

でもチーズとコーヒー以外の失敗ならそこまで凹むこともなく

「手痛い授業料だったなぁ」

と、ありがちな言葉で慰めては気が済むのです。

(例えば先日つかまされた偽物トリートメントとかね)

さぁ。

作戦を考えました。

今日行った専門店はカフェも併設されています。

メニューにはチーズのおまかせ盛り合わせがありました。

まずは一旦そこに投資して好みを探っていくことにしました。

プロがセレクトしてくれるほうが近道です。

アルコールを使っていないチーズということだけを伝えました。

(アルコールアレルギーだから)

家計簿/¥1,100

店員さんが一つ一つ説明してくださいました。

自分にとっての都合のよい情報だけを受け取ります。

(だってムリよ。チーズの名前、国、特徴すべてインプットするなんて)

都合の良い情報はこんな感じ。

いただきまーす!

うほー。

どれから試そうかな。

まずはコレ。

んはっ。美味しい〜。

一口目でバイバイしたのは

「コンテ」

「羊乳のチーズ」

でした。

どちらも私にとっては

「食っても食わなくてもどっちでもいい」

というインパクトに欠けたものでした。

韓流ドラマの男優やジャニーズみたいな感覚です。

ハンサムだけどまったく興味が惹かれないような感じ。

(あ、私にとってはということですからね!好みの問題よ、好みのね)

目の前の何種類かのチーズとじっくりとお見合い、語り合いをして幸せなひとときを過ごしました。

「今度2人きりで会いたいわ」

と私が積極的にアプローチしたのはブルーチーズです。

『ブルードーヴェルニュ』

というお名前でした。

(キター!
絶対覚えられない感じの名前!)

こういうのって、カタカナがかえって混乱します。

フランス語で書いてあるほうがなんとなく覚えやすいような気がします。

(読めないけれど、原語のほうが"記号"として印象に残りやすい)

私はトルコ語の通訳をしていましたが、カタカナでトルコ語が書いてあるとチンプンカンプンになるのと同じです。

何度もカタカナを読んで口に出してからやっと
(あ、そっか、アレか)

と時差とともに理解できるのでした。

山羊チーズは出されたものとは違うものを買いました。

購入したのはこの2点です。

家計簿
青カビ『ブルードーヴェルニュ』
山羊乳『シャビシュー トゥ ポワトゥ』どっちも絶対覚えられない


蕎麦を買った理由は、チーズのお口直しに相性ピッタリだからです。

昔、チーズ屋さんから聞いた裏ワザ的なものでチーズを食べ過ぎた後に鰹ダシのお蕎麦を食べるといいとのこと。

それをやってみたことがあって「ホントだぁ」と感激した覚えがあります。

ただし、チーズの塩分と蕎麦つゆの塩分で翌日目がどこに埋もれてしまったのかというほどに顔がむくみましたけどね。

(その時は100種類以上のチーズブュッフェに行ったのよ。天国だったわ〜)

あぁ、久しぶりに鼻の奥から抜けてくる青カビやら山羊の匂いを堪能しました。

帰り道にヒョイと思い立って寄り道。

唐突に始まるこのコーナー。

【kinaのぶらり散歩④〜霊南坂教会〜】

この十字架の風情大好き
外観は教会って感じがしない。
赤レンガが特徴です。
中へ進んでいくと壁一面のステンドグラス
かわいい窓。ちゃんと開くようになってる
よーく見るとイエスキリストの色んな場面が
最後の晩餐をしていたり
十字架を背負って歩いていたり
天使さんや赤子を抱くマリア様?
(たぶんね)
さぁ。花嫁になったつもりで。
ここで母親にベールを顔までかぶせてもらうのよね
(たぶん)
♪ちゃーん ちゃーか ちゃーん♪
父親と腕組んでバージンロード
パイプオルガンもシンプルで美しい
新郎目線。
美しい花嫁がこっちへ来る
新婦、新郎の元へ到着
神父目線も撮影したかった。
さすがにこの机の向こう側には行けなかった小心者の私。
みんな、来てくれてありがとう!
二階席も満席。気分はコンサート
最後にこの席で神聖な空間に身を捧げました

はい。

いかがだったでしょうか。

花嫁気分になれましたか。

私は誰もいないことをいいことにバージンロードをゆっくりと歩きました。

(イタイ遊びと言わないで優しく見守ってください)

気持ちよかったなぁ。

こちらの教会のパイプオルガンの音色は素晴らしいです。

マニアな人によればサントリーホールのパイプオルガンよりも美しいとの評判です。

毎週水曜日13:30〜無料で聴くことができます。

チーズと語らい、

神さまと触れ合う時間。

私は今日もエレガント。

コンビニにも癒される。
このオニギリもう買わない。ワサビが強烈!何度も身体がフリーズした
ステンドグラスのこのピンク色に吸い込まれる!

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