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老前整理は今からやるべき。

この記事では、老前整理について自分なりの考えと、今からやるべき理由を書きます。
人生は旅とも言えますが、人間なら誰もが行きつく駅は「老い」です。その老いに備えることは、自分のためでもあり、そばにいる家族のためにもなります。私はいま30歳台ですが、今から老前整理を視野に入れて行動しています。「なんで?」「まだ先の話でしょ」と思う方が多いでしょうが、必要だと思った頃には遅すぎる場合があります。気になった方は、この記事を最後まで読んで下さると嬉しいです。

この記事のテーマが、人生の効率化、ライフハックにもなればいいな🤔

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老前整理の意味

まず、誤解しがちですが、「老前整理」と「生前整理」はタイミングが違います。

老前は老いる前に、生前は死ぬ前に、という違いがあります。「老い」と「死」はイコールではありません。

老前整理とは:老いる前に行う整理、老いに備えるための整理のことです。老前整理は生前整理と違って自分のために行います。
生前整理は老年にあってからだったり病気が発症したり施設に入ったりしてから行うような整理のこと。また自分が他界してしまった後の遺族の方に負担をかけさせないようにする整理です。主に自分の死が見えるようになってきてから整理をすることを生前整理といいます。(引用元

こうして、掘り下げていくと「老い」って何だ? と疑問になってきます。次の項目で老いについて説明します。

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老いるということ。

まず「老いる」ということはどういうことか。身近なイメージだと、自分の祖父母を思い浮かべると思います。「いや、うちのおばあちゃん元気だよ」と言う方もいるでしょうが、ご高齢になっても自分で自分のことができる、という方は稀です。遺伝であったり、今までの生活背景が関係していたり、またはラッキーな例です。

医学的に「老化」を説明します。

◆正常な老化
人はしばしば、加齢とともに自分の身に起こっている変化が、正常なものか、または異常なものかと考えます。加齢には若干個人差がありますが、変化のいくつかは、体内の過程、つまり加齢そのものから生じます。したがって、これらの変化は、望ましくはありませんが正常とみなされ、ときに純粋な加齢と呼ばれることがあります。このような変化は長生きしたすべての人に生じます。このような普遍性は、純粋な加齢を定義付ける要素の1つです。これらは予想できることであり、一般に避けられません。例えば、年齢とともに、眼の水晶体は厚く硬くなり、読み物など近くのものに焦点を合わせにくくなります(老視と呼ばれる状態)。この変化はほぼすべての高齢者に生じます。したがって、老視は正常な老化現象と考えられています。こうした変化を表すのに英語では「usual aging(通常の老化)」や「senescence(老化)」などの用語も使います。
引用元:家庭版MSDマニュアル

つまり、老化は人間の正常な過程なのです。老化しない人間はいません。赤ちゃんが大きくなって少年から青年へ成長するように、成人はやがて老人になります。

老眼になる、足腰が弱くなる。これらは正常な変化なのです。そして医学的にこれらの変化は予想の範疇になります。

◆老化による変化は予防できる
正確に何が正常な老化現象であるかは、必ずしも明確ではありません。正常な老化に伴って生じる変化により、特定の病気を発症しやすくなります。しかし、ときにこれらの変化を補う対策を講じることができます。例えば、高齢者は歯を失いがちです。しかし、定期的に歯科医の診察を受ける、甘いものを減らし、頻繁に歯磨きやデンタルフロスを使うことにより歯を失う可能性を減らすことができます。加齢とともに歯を失うこともよくありますが、対策を行うことで部分的に老化を避けられます
引用元:家庭版MSDマニュアル

老化は、予測できることであり、対策ができます。その対策のひとつが今回の記事のテーマである「老前整理」になります。

※この記事では老化で衰えていく人間の機能については割愛します。

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今からやるべき理由

「老化はまだ先の話でしょ?」と思われがちですが、老いてからはだいぶ遅いです。

何故なら、老いてからでは出来ることが限られてくるからです。

「老化」は人間の正常な過程であり、時に異常とも病気とも感じられる変化が生じます。例えば、長年の骨の変化により腰に痛みが生じ、動くこと自体が苦痛になったり、怠くなります。また、それにより気持ちが落ち込み、活力が低下します

さて、こんな状態で「老前整理」をしようとして、例えば部屋の片付けなどの重労働が出来るでしょうか? とんでもない苦痛が生じます。また時間もかかります。人の手を借りる必要も出てきます。私の経験上、色んな高齢者の方を見てきましたが、老前整理をしなかった場合、家族に全て委ねることになったり、物まみれ、ゴミ屋敷になってしまったりする場合が多いです。

老化は身体的な変化だけではありません。認知の低下も起こります。いわゆる「呆け」です。判断力も低下しますから、「整理」するという行為すら苦痛または出来なくなることもあります。

ならば、正常な判断ができる今、身体の機能が低下していないうちに「老前整理」を行わない手はないです。大切な物があるなら尚更です。また、老後を見据えて行動することにも意義があると思います。

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私が行なっている老前整理。

老前整理老前整理と言っていますが、ここでは実際に私が普段心掛けていることを書きます。これは一例です。

余計な物を買わない。何か買うときは「どのくらいの期間使うものか?」「老後も使うものか?」と長期的な視点で考えます。いわゆる衝動買いを減らせる考え方になります。

いつ老人ホームに入っても良いくらい私物を減らしておく。いわゆる身辺整理・断捨離です。私は、老後は老人ホームの入居を視野に入れているのですが、一般的な個室は6畳くらいです。最終的にはそこに収まる最低限の私物を残すことをイメージしてます(ちょっとミニマリスト寄りですが、そこまで徹底できてません🙄)。

床に物を置かない環境を整える。老後に足腰が弱くなった時を想定して、躓いて転倒するのを防ぐためです。高齢者に多い入院の理由の多くは大腿骨の骨折です😱これほんとうに多くて、ほぼ転倒が原因です。高齢になると骨粗鬆症は避けられません。ちゃんと骨が折れやすくなるメカニズムがあります💀なので、私は床に物が散乱しがちなので、今がんばって環境整備してます😭

シンプルな暮らしにする。これは暮らし方の整理です。家事など無駄な動きがないか、簡略化できないか、老いても同じルーティンができるか、などを考えて、よりシンプルな暮らしができる方法を模索しています。今はまだ情報収集中で、色んな方の暮らし方を参考にしているところです。

……今思いつくのはこのくらいです🤔
この考え方を始めてから、今まで進まなかった断捨離が捗ったり、買い物でも選択の基準がハッキリするので無駄遣いが減りました。
お金の工面など、色んな老前整理のやり方があると思うので、これからも模索していきます💪

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まとめ

長くなってしまいましたが、いかがでしたか。私は、介護ヘルパーを経て看護師になって、職種こそ変わりましたが、今の超高齢化社会では高齢者の生活を支えるという点ではあまりやってる事は変わりないです。独居でウンコまみれになってる方や、夫婦ともに認知症で危なっかしい方々、または三世代で手厚い介護を受けている方など様々な高齢者さんたちを見ています。

自分もいつか老いるだろう、または病気になるかもしれない。そんな時、今の生活が同じように維持できるか?と考えると、決してそんな筈はないのです。

だから、今のうちに老後を視野に入れて暮らす。年齢を重ねれば重ねるほど加齢は進みます。今から始めて損する事はないです。なぜなら必ず老化現象は起きるのですから。

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