坂本一平

大阪検定準1級というレアなグレード保持者。大阪について考察し続けるフリーライター。日本…

坂本一平

大阪検定準1級というレアなグレード保持者。大阪について考察し続けるフリーライター。日本の歴史と文化を知り、触れ、考え、楽しむ。日本人に生まれてよかった。

最近の記事

【大阪考】#6 大阪基礎考察5 誤解です。「関西人はなぜどこへ行っても関西弁でしゃべるのか?」

「関西人って、なんで東京でも関西弁でしゃべるのか?」 と聞かれるが、大きな誤解である。 どう大きな誤解か、これはちょっと細かく考察を交えて触れないといけない。 まず、 そもそも、について考える。 大阪で生活していると、この「関西人って・・・」について、おや?と思う。 そう、大阪でも、 「あー、この人、東京の人やな」とわかる「東京弁」でしゃべっているじゃないか。 この 「関西人はなぜどこでも関西弁でしゃべるのか?」 という質問を「関東人」にしてみたい。 「関東人はなぜ大阪

    • 【大阪考】#5 大阪基礎考察4 「オチどこやねん?」は怖くない。

      東京で結婚式を挙げたとある友人、その二次会でのこと。 新郎の友人(東京の人)が新郎と新婦のなれそめを新郎からこう聞いた、と語っている。 ふたりの出会いは劇的、というほどでもないが偶然の出会いで、 必然的に魅かれあい、一回目のデートで彼のほうから「付き合ってください」と彼女を見送る駅の改札で告白し、 すでに改札を抜けていた彼女が改札の向こうでにっこり笑って頷いた。。。 というほっこりエピソード。 とそこへ、「オチ、どこやねん」という声が聞こえて、場は一瞬凍り付く。 そこで同

      • 【大阪考】#4 大阪基礎考察3 「もうかりまっか?」「ぼちぼちでんな」って会話は本当にあるのか?大阪人はそんなにストレートにおカネの話はしないはず。

        ここは大阪のある街角。二人の人物がばったり出会う。 「ああ、お久しぶりです、乾屋さん!」 「これはこれは!辰巳屋の若旦さんやないですか!」 「そうやそうや、聞きたいことあったんです!すごい面白い取り組みを始めはったやないですか。話聞きたかったんです」 「おお、ご存じでしたか。会社の若いのがこういうの始めたらどうですか、って言ってきたんで、始めたんですわ」 「へぇ!若い人のご意見を取り入れられる乾屋さん、やっぱり尊敬しますわぁ」 「いやいや、商売は若い人のアイデアのほうが鋭く

        • 【大阪考】#3 大阪基礎考察2 「食いだおれの都大阪」、本当か? 食い倒れてる人、見たことないわ、そういえば。

          「大阪の食い倒れ」。 この言葉の意味は「食に金をかけて貧乏すること」である。 「倒れるほど食べすぎるくらい美味しいものが多い」という意味ではない。 しかし、近年の大阪は「美味しいものが多い=グルメの都」という印象であろう。 大阪グルメと言えば、 たこ焼き、お好み焼き。 最近は串カツも大阪グルメとして認知されている模様。 おや?ちょっと待て。 「大阪人ではない人=大阪以外人」に、「大阪で何食べに行きたい?」と聞くと たこ焼き、たこ焼き、お好み焼き、たこ焼き、お好み焼き・・・

        【大阪考】#6 大阪基礎考察5 誤解です。「関西人はなぜどこへ行っても関西弁でしゃべるのか?」

        • 【大阪考】#5 大阪基礎考察4 「オチどこやねん?」は怖くない。

        • 【大阪考】#4 大阪基礎考察3 「もうかりまっか?」「ぼちぼちでんな」って会話は本当にあるのか?大阪人はそんなにストレートにおカネの話はしないはず。

        • 【大阪考】#3 大阪基礎考察2 「食いだおれの都大阪」、本当か? 食い倒れてる人、見たことないわ、そういえば。

          【大阪考】#2 大阪基礎考察1/大阪人は全員面白いわけではないので、むやみに無茶ブリしないでください。

          僕が東京勤務だった時のこと。 大阪人の同期が出張で、目黒だったか中目黒だったか、 ちょっと気の利いたバルで飲んだ夜のことだ。 カウンターで僕ら二人が談笑していると、 ふと右隣のカップルの彼女のほうと目が合った。 いやむしろ、しばらくこちらを見ているので、その視線に耐えきれず目を合わせた、というのが正しい。 そして目が合うと同時ににっこりと微笑みかけてきたではないか。 なぜか理由は分からないが、こちらもニカッと笑顔を作ってみる。 もちろん、サムアップのポーズも入れて。 すると

          【大阪考】#2 大阪基礎考察1/大阪人は全員面白いわけではないので、むやみに無茶ブリしないでください。

          【大阪考】#1 はじめに ~大阪を考察してみたら~

          僕が保持する大阪検定準1級、それはとてもレアなグレード。 大阪検定1級でもなく、大阪検定2級でもない。 大学受験の浪人時代は大阪の予備校に通い、 大阪の大学で学び(ほとんど学んでないけれど)、 就職した最初の勤務地は鶴橋だった。 さらにオフィスが堂島、南堀江に移り、 「青春時代=大阪」だった。 31歳で東京転勤を命ぜられ、東京に8年。 そして大阪に戻ったと思ったら1年半で岡山へ。 2年の岡山生活ののち、大阪に戻り今に至る。 大阪検定を受けたのは実は東京時代。 東京にいた

          【大阪考】#1 はじめに ~大阪を考察してみたら~