見出し画像

ステレオマイクロホンME51Sを改造する話

マイクの設置方法(マイキング)にはいろいろありますが、その中でもXY方式を行うための改造です。

改造後にnoteにまとめようと思い立ったので作業中の写真はありませんごめんなさい(´・_・`)日本語で頑張ります

基礎知識

読み飛ばしてもらっても結構!

ステレオマイクの設置方法
・AB方式 2本を30〜60cm間隔で平行に
・XY方式 2本を間隔無しで90°に
   派生形→ORTF(17cm 110°)、NOS(30cm 90°)
・MS方式 前方特化マイクと左右特化マイクの組み合わせ ホールの天吊りマイクに多い

併せてこちらも読むとあなたの人生がレベルアップ

ProShopヒロハラさんによる解説
↑これ以外の解説ページも大変参考になります

岩崎将史-音楽と思考の雑記ブログ
↑解説と具体例がわかりやすい

ShinさんのPA工作室
↑おそらくインターネット上で最も深くマイクを語っています

つまり、ステレオ録音したい音の広がりを持たせたいけど後ろの音は拾いたくない…新機材を買う金も無ぇ……よし改造だ!!

材料はこちら

・OLYMPUS ME51S

末尾にWがついてME51SWという名称で売られていますが、Wは延長コード付きという意味ですのでマイク本体は同じものです。

・プラ板
ダイソーで買った「PEボード0.5mm」みたいなのだったと思います。少ししか使わないのでゴミ箱から拾ってきたようなものでもいいです
硬いが曲げても折れずしなやか、ぐらいのものを選びましょう

・黒パーマセルテープ
映像業界の人なら必ず持っているテープ。粘着力が強く、光沢が無いので目立ちません。無ければテキトーなのをご用意ください

・かなり細い針金

・厚めの両面テープ

完成品はこちら

180°
90°
90°

なんか汚ねぇな……

使えりゃいいんです。

180°(元の状態)から±90°まで無段階で調節可能です。
これにより、音の広がり具合をコントロールすることが可能となります。

構造解説

中央オリンパスのロゴが入ったプラを外すと、こうなります。

写真撮ってないの本当申し訳ないが
この超絶上手いイラストで理解してくれ

中央プラが挟まっていた溝にプラ板を2枚

伝わるかな(不安)

そして両面テープと針金で固定します

最後にパーマセルテープでいい感じに仕上げ
側面の穴部分は塞がない

側面の穴部分は塞がない

大事なことなので2回言いました。
というのも、この穴のおかげで単一指向性マイクなのです。塞いでしまうと無指向性(全指向性、オムニ)マイクとなってしまい、XY方式にする意味も無くなってしまいます。マイクに指向性を持たせるためには後ろ側から音の速度成分を取り込んで打ち消しあってなんとかかんとか、よくわかりませんが絶妙に上手いことやってるみたいです。
言い換えると、素人がいじくるとマイクの特性が全く別のものになりうるということです!

完成品をテストした結果、今回は上手く指向性を持ったままの改造に成功しました。ラッキー。

現場へ

…持って行けてませーん
某疫病のせいで、いろいろ中止になってるんですよね。
狭い自室で試用してみましたが、「なんか音が変わったな?変わったよな?うーん?」ぐらいでした。理論上は大成功なんですけど、実際に使ってみないとわかりませんね。
某疫病がこれ以上パンデミックしなければ3月下旬に使う予定があるので、その頃また更新しようと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?