大切な人をファインダー越しに見つめると涙が出てくるのはなぜ。
撮影は片想いからはじまります。
被写体から視線が帰ってきて、その視線に好意を感じたとき、ファインダーの中でちいさく恋が成就します。
涙が出るのはうれしいからです。
---
写真は「いま」を「過去」にします。
写真を撮ることは「いま」が終わりの連続であると認めること。シャッターを切るたび「この瞬間」は明確に「過去のできごと」になります。
写真は終止符。
ファインダーは「いま」に「さよなら」を言うための場所です。
涙が出るのはさみしいからです。
この記事が参加している募集
「科学」と「写真」を中心にいろんなことを考えています。