「ちょっとそこまで」って、どこまで？

「近所」とは「車で２時間以内の場所」
とりあえず、それがわたしの基準です。

先週のある日、晩ごはんのあとで「銚子電鉄の最終列車に乗りに行こう」ということになりました。いや、銚子まで車で２時間以上かかるので「近所」じゃないし、夕食後にふらっと行くような場所ではないのだよ。

自宅を出発する時に登ってきた月が、銚子駅では高く輝いていいました。

終着の外川にはだれもいません。運転手さんが駅の戸締りをして、列車が出発しました。

最終の銚子行きの乗客はわたしたちだけでした。

列車を降りたあと、浜に行ってみると海が月明かりに輝いていました。

夏の星座はもう傾き、主役は秋の星座です。季節は秋なのです。

この数日後、下宿先に帰る長女（夏休み中だった）を駅に送って行こうとすると「山陽新幹線、運転見合わせ」のニュースが。「まあ、午後には動くんじゃない」というわたしに「おとーさんが連れて行ってくれればいいんじゃない？」という娘。いやいやいや、そんな「雨だから学校まで送っていって」と同じノリで言われても…と思いつつ、結局、片道1080キロメートルの距離を往復しました。

というわけで、それに比べれば銚子は十分に「近所」だったのです。