見出し画像

自由で豊かな生き方のヒントが詰まった 即興演奏の祭典”Dharma Jazz Fes”を開催します!

こんにちは、サックス奏者の木村広人(きむらひろと)です。

自己紹介
2021年に10年務めた会社を辞め、サックス奏者として独立。
その後、即興芸術集団Dharma代表の福川淳との出会いによって即興演奏(フリー・インプロビゼーション)に目覚め、その美しさ面白さに魅了され、福川淳の元で研鑽を積む。現在Dharma副代表として演奏活動やイベントを企画している。

Dharma代表の福川淳と共に、2024年3月14日(木)に渋谷の伝承ホールで日本の即興演奏家が集う第2回Dharma Jazz Fesを開催します!
多くの方に即興演奏の美しさ面白さ、そこに秘められた自由で豊かに生きる哲学を体験してもらえるDharma Jazz Fes、その魅力をお伝えするために長い長いnoteを作りました。ぜひ最後までお付き合いください。

Dharma Jazz Fes
2024年3月14日(木)
開場:17:30 / 開演:18:00
場所:渋谷区文化総合センター大和田 6階 伝承ホール
料金:4,999円
出演者:
 1st stage 北田学 bass clarinet, 塙正貴 alto sax, 甲斐正樹 bass
 2nd stage 松丸契 alto sax
 3rd stage Dharma
       福川淳 tenor sax, 木村広人 alto sax,
         今枝洋輔 synthesizer, 谷本麻実 percussion
Dharma Jazz Fesのチケットはこちら

即興音楽の祭典 Dharma Jazz Fes

Dharma Jazz Fesはアーティスト福川淳が主宰する即興芸術集団Dharmaによる、即興演奏に焦点を当てた音楽フェスです。

2018年に第一回を東京の妙善寺で、巻上公一、坂田明、南博といったベテラン勢や北欧の音楽家Kjetil Jerve、気鋭の若手演奏家を招き、自然派ワイン、クラフトビール、とびきりのソーセージを使ったホットドッグなどともに空間・音楽・フードを楽しめるフェスを開催し、盛況を納めました。その様子は海外メディアからも取材されました。
https://www.jazzespresso.com/en/tag/dharma-jazz-fest/
コロナによってしばらく開催できませんでしたが、今回2回目のDharma Jazz Fesを開催することになりました。

photo by Nezu Rieko

「自立と共生」の即興演奏に特化したDharma Jazz Fes

即興演奏というと、ジャズをイメージすることが多いと思いますが、Dharma Jazz Fesで焦点を当てる即興演奏は伝統的なジャズのアドリブではなく、より自由度の高い即興演奏(フリー・インプロビゼーション)です。

例えばジャズは曲や構成などの大枠は決まっていることが多いですが、フリー・インプロではそれすらも決めません。

どこから始まりどこで終わるか、何が産まれるかその場にならないと分からない、まさにImprovisation (予期していない/予め準備していない)と言える音楽です。

また、ジャズの中でも決め事や制約が少ないフリージャズと比べても、「強さや激しさ」よりも「静かさや構築」、「自己主張」よりも「自立と共生」が重視されています。

このDharma Jazz Fesが焦点を当てる即興演奏の方向性は、Dharma代表の福川淳の考えと経験が深く関係しています。

即興演奏の魅力を追求し続けてきたDharma代表 福川淳

福川淳は学生時代にサックスを始めた頃から即興演奏にのめり込み、独自に試行錯誤してきました。

2015年にノルウェーの即興演奏グループLana Trioが来日した際に演奏を聞き、飛び入りで演奏したことをきっかけに彼らと意気投合し、一緒にライブをするようになります。

ノルウェー最前線のミュージシャン達の、音楽に対する姿勢や即興音楽の組み立て方、音楽家としての在り方の全てが日本とは異なることを学び、良い意味の衝撃を受けました。

具体的には、ゆったりとしたスペースの取り方や、繊細なダイナミクス、音色の美しさ、各々が自立した上での緻密なコミュニケーション、信心深さなどです。

これらの知見と経験が次世代のジャズ、現代音楽、即興音楽のミュージシャン達、シーンに与える影響は大きいと感じ、さらにそれは自分(福川)だからこそ出来る役割であると確信しDharmaを立ち上げました。

また私(木村)に即興演奏を教えながら共に試行錯誤する中で、福川淳が10年に渡り温めてきたコンセプト(ゴルドベルグアリアを含む即興と絡めた古典の解体再構成)が強固なものになり、サウンドの価値を世に問うため、2023年に新しいバンドも結成しました。

ノルウェーのミュージシャンから学んだ北欧の即興演奏

北欧の即興演奏は、強さや激しさなどの「自己主張」が前面に出るような音楽ではありません。

まず自分を感じ、確かめ、自立する。
その上でお互いにコミュニケーションを取り合うのですが、相手に引っ張られすぎても、感じなさすぎても成り立ちません。

これらをハイレベルな音楽家が行うことで、それぞれの音楽家の人間性や生き方のスタンスを、音楽を通じて目の当たりにする、いままで聴いたことのことのない、スリリングで刺激的な音楽体験になります。

ノルウェーミュージシャンと福川淳

出演者とDharma Jazz Fes vol.2の内容

Dharma Jazz Fes vol.2では、Dharmaのメンバー以外にも日本の即興演奏家を集め、様々な組み合わせでパフォーマンスを行います。

1st
北田学, bass clarinet
塙正貴, alto sax
甲斐正樹, bass

北田 学, bass clarinet
クラリネット奏者、即興演奏家。キース・ジャレットの「ケルンコンサート」を聴いて感動したことをきっかけに自由な即興演奏を始める。淀みなく滑らかなメロディライン、木管の多彩な響きが魅力。ピアニストの伊藤志宏とのデュオ「audace」や今枝らとのバンドGoldenSplashersで活動中。UAとのレコーディングにも参加。

塙 正貴, alto sax
サウンドアーティスト/サックス奏者/アクリル画家
昨年CADENZA(by T-Toc Records)よりメジャーデビューも果たした新進気鋭のアーティスト。静寂や響きをモチーフとした楽曲を創り、サウンドアーティストとしても活動。豊かに響くサックスの音色、美しくも斬新なメロディセンスを持つ。

甲斐 正樹, bass
幼少期に、世界的に有名な芦屋の前衛美術グループ ”具体”、の山崎つる子氏に自由な芸術表現を習う。アメリカのBerklee College of musicに奨学金を得て入学。その後、ノルウェーの首都オスロに住み、ノルウェー国立音楽学校にて学ぶ。Christian Wallumrod, Hakon Thelin,Anders Jorminからのレッスンを受け北欧の音楽を学ぶ。

2nd
松丸契, alto sax

松丸 契, alto sax
1995年生まれ、パプア二ューギニア出身。サックス奏者・作曲家。米音大卒業後、2018年より東京を拠点に活動中。石若駿、石橋英子、ジム・オルーク、山本達久、大友良英、岡田拓郎、Dos Monos、浦上想起、betcover!!をはじめ様々なアーティストやグループで演奏する一方、作曲/即興の可能性を探求するソロでの制作やライブ活動も精力的に行っている。 2022年秋に最新作『The Moon, Its Recollections Abstracted』をリリース。役者として10月に公開された映画『白鍵と黒鍵の間に』に出演。

3rd
Dharma
 福川淳 tenor sax
 木村広人 alto sax
 今枝洋輔 synthesizer
 谷本麻実 percussion

Dharmaからは福川淳(ts), 今枝洋輔(synth), 谷本麻実(percussion), 木村広人(as)からなるバンドが即興組曲 Bhagavanを演奏します。福川はこれまで臨死体験で見たインドの神Bhagavanをモチーフにペインティングの連作を創ってきましたが、音楽にもその表現を広げています。スマホのピアノアプリで操られるように奏でられた音源。偶然にも録音されており、その音源を元に即興での組曲の構想を閃きました。人智を超えたところから聴こえてきた音楽を、Dharmaで表現します。


福川 淳, tenor saxophone
即興芸術集団Dharma主宰。
ノルウェイのミュージシャンらとライブ活動。特にlana trio,kjetil jerve,christian meas svendsenらとはライブ多数。
jimmy halperin来日時 オープニングアクト
2018年Dharma jazz festival (出演坂田明、巻上公一、南博、山田あずさ,etc)をプロデュース。
2016〜19年まで渋谷のøl tokyo 他多数マンスリーライブ。
共演にkasper tranberg、2021年にsaxのduoプロジェクトを塙正貴と。他に西口明宏(ts)、上運天淳市(ts)、木村広人(as)とDUO。

今枝 洋輔, synthesizer, pf
幼少期にクラシックの教育を受ける。慶応大在学中より独学で作曲および即興演奏を学び始め、一度はゲームクリエイターの道に進むも、奨学金を得て米国Berklee College of Musicへ留学しジャズ作編曲科を卒業。その後米国にて電子音楽制作で活動したのち帰国。オルタナティブロックバンドDIRTY FOUR EYESや、Avan-punkバンドGoldenSplashersなどでもキーボーディストとして活動中。シンセにエフェクトペダルを加えたトリッキーなプレイで唯一無二のサウンドを構築する。

​​谷本 麻実, purcussion
宇宙から来たおんがく屋、あさぽん。打楽器奏者のみの大インプロバンドLA SEÑASのメンバー。
2022年5月全曲オリジナルのリサイタル「ぽん」を開催。2023年9月サポートミュージックソサエティ主催 若き巨匠 管・打楽器シリーズ 第33回谷本麻実パーカッションリサイタルにてソロ公演を開催するなど、幅広いジャンルで活動。

木村広人, alto saxophone
Dharma副代表
大学院卒業後はメーカーに勤めながらコンテンポラリージャズバンドKIMURA HIROTO ENRGY VOIDのリーダーとして活動、Motion Blue YOKOHAMAでワンマンライブを行う。2021年にサックス奏者として独立し、福川淳との出会いによって即興演奏の道へ進む。

おわりに

私 木村はフリー・インプロが、繊細で、力強く、美しく、愛のある、「なんて人間って面白いんだ!」と思わせる音楽であることが分かり、その面白さに心底惚れ込んでいます。

近年では、ジャズの枠組みに限界を感じたミュージシャンたちが、フリー・インプロを学び、ジャズに応用する動きも出てきています。
まさにフリー・インプロが最先端のジャズ"Jazz Today"と言っても過言ではありません。

今の時代を表す即興演奏の祭典”Dharma Jazz Fes”で皆さんをお会いできることを楽しみにしています!

Dharma Jazz Fesのチケットはこちら

今後について

Dharma Jazz Fesは渋谷の伝承ホールで開催される音楽イベントですが、今後は第1回で行ったような、空間・音楽・フードを楽しめるイベントを各地で行うことを考えています。

先日は、京セラみなとみらいリサーチセンターで横濱OneMMという企業有志団体と共同でライブ&トークイベントを行いました。
最初に即興演奏の面白さ・聞き方について私がプレゼンをし、Dharmaがライブ、そしてその後ナチュールワイン片手にQ&A形式で懇談会という、アーティストとお客さんが表現や生き方について意見を交わし交流する、お互いに貴重な機会を設けることができました。

プレゼンする私
円形のステージ

このように、即興演奏が持つ、"枠組みに囚われない豊かさ"の魅力を一緒に広めてくれる仲間を集めています。

金銭的なファンディングはもちろんですが、イベント周知や、実際に空間・音楽・フードに携わって頂けるのも大歓迎です。
ぜひよろしくお願いします。

Dharma副代表 木村広人

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?