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子どもが不安を克服するために、親は待つ

さいきん娘と関わる中で、待つことの大切さをしみじみと感じたので、そのことについて書いてみます。

想像力が豊かになることで生じる不安

保育園に通う娘は、色々なことに想像力が働くようになってきたのですが、それ故にこんなことが起こったら嫌だなという想像をして「不安」になることが多くなってきました。

例えば、忘れ物をしたら嫌だな、と前日の夜から不安になり、
朝に何度も荷物をチェックしても、でも何か忘れていないだろうか、という不安な気持ちは拭えずに、泣きながら登園することもありました。

私と妻が、しっかり荷物を確認したことが見える化できたら不安も減るのではないかと考えて、荷物チェック表を提案し、一緒に作って使ってはみたものの、不安自体は消えませんでした

不安がさらなる不安を呼ぶ

忘れ物の不安は大きくなり、さらなる不安を産み出しました。
忘れ物をしていないかという不安で泣いてしまう、その泣いている姿を先生や友達にみられたくない、という気持ちから、

泣いてしまうかもしれないという不安で泣いてしまう

(不安の永久機関)

という不安が不安を呼ぶ、不安の永久機関ができてしまいました。
どうやって抜け出したらええんや・・・と私は半ば途方に暮れながら、泣いている娘と保育園に向かっていると、娘が「まだ入りたくない」と訴えました。
とはいえ、下の息子も先に進んでいるから入ろうよと返しましたが、「落ち着くまでここにいる」と言うので、分かったと覚悟を決めて一緒に待ちました。

娘と2人で門の前の花壇の縁に座ったり、少し歩いたりしながら10分くらい経つと、娘が門を指差すので私が開けて保育園に入りました。
すると、娘はケロッと何も問題ないよ〜って顔でハキハキと靴を脱いで、保育士さんとお喋りしながら中に入っていきました。

自分で解決したことで自信がつく

夕方、娘が「保育園に入る前に落ち着いたら泣かないで行けるぴ。やったぴー!」と自身に満ちた顔で言うではないですか。(ぴ:語尾)
あれ、解決策を自分で見つけてるじゃん!なんだ、親があれこれ言わなくても子供は自分で解決できるんだな!すごい!と、驚き感激してしまいました。

そして、次の日から、忘れ物の不安で泣いていたのが嘘のように、娘は以前のように明るく登園するようになりました。
自分で解決策を見出したことで自信がつき、不安自体が無くなったように見えます。
この先も、不安の種が見つかっても自分で解決していける土台ができたのではないかなぁと親として嬉しくなりました。

まとめ

今回のことを振り返ると
「子どもが自分で解決策を見出す」
ことと、
「それまで親は待つ」
ことが大事だったなと気付かされました。

私が門の前で待つという娘の意見を尊重せずにいたら、せっかく娘が自ら考えた解決策を試すことなくつぶしてしまっていたかもしれません。
なかなか先が見えない状態で待つことを決断するのは思い切りが必要ですが、子供を信じて親は気長に待つことが必要だなと感じました。(まぁーとはいえ会社始業時間が迫っててーなど、待てる余裕がないことも多いと思いますので、できる限りですよね)

また、忘れ物をしないためにチェック表を作るという案は、親がこうあったら良いだろうと思ったことで、娘自身がこうしたいと思ったことではありませんでした。じっさい、「チェック表なくても忘れ物しなさそうだな〜♪」と娘が呑気に言っているのを聞きました笑。

色んな問題が起こっても解決策は子供の中にすでにあるので、親はそれを丁寧に聞いてやらせてあげるだけで良いのではないかと思います。

今日はこんなところで。
また育児のあれこれで気づいたことを書いて行こうと思います。


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