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【小説】クお白チ 008【第一期】

おしゃべりとチビはキャキャ言いながらしゃべってたが、クッキーと白は険悪な目線をおしゃべりとチビに向けている。おいおい俺が解決しなくちゃダメなのかぁ…と思ってたら、1年生四人が
「こんにちはー♪」
と言って現れた。不穏な空気が一瞬和らいだが、白とクッキーからは緊迫感を感じる。仕事に戻る時間になったので
俺「仕事に戻るねー」
付いて来ようとした、おしゃべりをクッキーが止めた
ク「おしゃべりちゃん、ちょっとお話ししよ」
お「なぁーにぃー?」
ク「お兄さんはお仕事してて下さい。あとで行きます」
ヤバイぞヤバイぞーー!それでも俺は仕事を優先さけなければならない当たり前の事実。眠気も治まったしペースを落とした事で余裕が出来たので、仕事は進んでいく。それにしても彼女達が戻ってこない一時間はたってる。だんだん心配になってきた頃、クッキーと白と1年生が戻ってきた
俺「おしゃべりとチビは?」
白「帰りました」
俺「なんで?」
「……………」×6
何かあったのかは良く分からなかったが、もめ事が起きたのは確かだった。白とクッキーは泣いたあとの顔をしてた…
彼女達六人が机を動かすのを手伝ってくれたから、仕事は順調に進んでいた。これじゃ6日で終わるぞとか思ってた…
3時になったので休憩。今回は1年生にアイスを買いに行かせ、白とクッキーに
俺「何があったの?」
ク「おにいさんは巻き込みたくないので知らない方がいいです」
白「気にしないで下さい」
俺「だって二人とも泣いてただろ?」
白「大丈夫です。これは部活内の問題なので気にしないで下さい」
俺「原因は俺か?」
ク「ちょっとは関わってますけど、部活内の規律の問題です」
俺「ちょっとでも関わってるなら気になるじゃないか」
白「ダメです。この件に関してはタッチしないで下さい」
戻ってきた1年生が萎縮してしまうくらいの威圧感をクッキーと白は出している。これ以上聞いて、女子の派閥に巻き込まれるのはまっぴらだった。アイスを食って仕事にもどり、普通のペースで順調にこなした。彼女達は5時に帰って行った。仕事しながら考えてた。ぬけがけの問題なのは予想出来てた。ただ、どんなやりとりがあったかは全然わからない。これで部活内に亀裂が入ったら俺のせいだなぁって思ってた…

この日は仕事を早じまいする事にした。やっぱり眠いし疲れてる
6時頃、おしゃべりとチビが二人で現れた。ちょっと驚いた
俺「こんな遅い時間に珍しいね」
お「うーん…」
俺「なにがあったか聞かせてくれないかな?」
チ「最初の頃、クッキーちゃんが手作りクッキーを持ってきたでしょ?」
俺「うん」
チ「私とおしゃべりちゃんでぬけがけだからやめてって言ったのさ」
お「今日ぉータオルあげたでしょーあれで二人が怒っちゃってぇー」
チ「私たちには責任あるし、反省したの」
お「でもぉー二人もぬけがけしてたの話してくれたからぁー」
俺「うん」
お「じゃぁーもうぉーお仕事の邪魔をしないって決まりだけにしたのぉー」
チ「今、みんなの家に行って謝ってきたんだよ」
お「だからぁー明日からはぁーまた来るからぁー」
俺「仲直りはしたって事でいいのかな?」
お「許してくれたしぃー部活の事もあるからぁー仲よくしよってぇー」
俺が介入しなくても彼女達で解決出来たみたいでホッとした
チ「私たち責任あるから部員に付合ってあげないとダメでしょ?」
俺「リーダも大変だな」
お「みんなは知らないんだけどぉー私たちは彼氏がいるのぉー」
俺「彼氏とはいつ会ってるんだよ?」
チ「社会人だから、夜とか日曜日。毎日じゃないし…」
お「私の彼氏もぉー社会人なんだけどぉー忙しくて会えないのぉー」
チ「白ちゃんとクッキーちゃんの家は厳しいからそう言うの難しいんだよ」
俺「白とクッキーがぬけがけしてたのがばれてるんなら聞きたいんだけど」
お「なぁーにぃー?」
俺「白とクッキーが俺を好きな子が五人いるって言ってた。二人はその中に入ってないわけでしょ?そうするとあとは1年生?」
お「そうだよぉー」
俺「なぜ三人はアプローチしてこないの?」
チ「やっぱり後輩だから先輩に遠慮してるみたいなんだよ」
俺「なるほど…」
てっきりおしゃべりとチビも俺を狙ってると思ってたのが違っていた事と、1年生が手を出して来られない状況を知ってちょっと安心してた
お「ごめんねぇー心配かけちゃったでしょー」
俺「おしゃべりとチビは責任感強いんだな」
チ「じゃなきゃ、部長、副部長は出来ないんだよ♪」
俺「それもそうだな。おしゃべりちょっと意見していいか?」
お「なぁにぃー」
俺「語尾を伸すのを意識してやめろ。社会に出てから苦労するぞ」
チ「あははははっ」
お「努力するぅー」
俺「ほらまた語尾が伸びてる」
チ「あははははっ」
あれ?左だけ八重歯か…
俺「チビ。イーーってしてみて」
チ「なんでさ?」
俺「いやならいいよ」
チ「イーーーーだ!」
俺「おまえも八重歯があるんだね」
チ「わるい?」
俺「いや、八重歯可愛いなって思ってさ」
チ「照れるような事言うなよぉー!ブーー!」
おしゃべりが笑ってる。しばらく話して彼女達は帰って行った。と言うか親方が来る前に帰らせた

親方が来て、車に乗った
親「ちょっとまずい事になるかもしれん」
俺「なに?」
親「まだ確定じゃないから心配はするな」
俺「気になるじゃん」
親「増発注があるかもしれん」
俺「どこの?」
親「おまえがやってる学校だ」
俺「へっ!」
親「冬休みに延期する交渉をしてるから心配するな」

冬にも彼女達に会えるなぁってちょっと期待した…

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