コンサマトリーなクリエイティブコーディングを p5.js で.
本記事は My Creative Coding - 私の作品づくり - Advent Calendar 2023 に参加している記事になります.
1. はじめに
関西に住む理系大学生のきむらこうやと申します.
大学2年生の時にp5.jsに出会いまして, そこから作品作りをするようになりました.
はじめのうちはより良い作品を作ることを頑張ろうとしていたのですが, 続けているうちに作る行為そのものが楽しくなってきました.
そんな内容についてこの記事では書こうと思います.
とっても自分語り色の強い記事になるかと思いますが, いい感じの記事になると思っているので, ぜひ最後までお付き合いください !
2. コンサマトリーという概念について
まず, 本題のクリエイティブコーディングについて書く前に, コンサマトリーという概念に関して紹介させてください.
これは, 最近私も知った内容なのですが, 以下のような説明がなされていました.
アメリカの社会学者タルコット・パーソンズにより提唱された言葉だそうです.
そして, 社会学の用語です.
そもそもこの言葉を知ったのは, 大学での教職の授業で教育社会学の授業が面白くて社会学に興味を持ち, 一冊の本を読んだのがきっかけです.
ほんっとうにどうしてもその本のタイトルが思い出せないのですが, その本を読んだ時には本当に自分がクリエイティブコーディングや写真などに見出している価値が言語化された気がして,すごいインパクトでした.
3. クリエイティブコーディングについて
私がクリエイティブコーディングに出会ったのは, 現在も所属している中高生向けのプログラミング教育を行う長期インターンに参加してからです.
大学2年生の春になります. 現在は4年生です.
メディアアートコースとして p5.js を扱っており, ここではじめて触れることになりました.
この時期に, 作品としての写真にも出会うことになりました.
2年生から写真部に入ったからです.
カメラには多少触れていたのですが, 実際に作品として写真を出して, それについて部員で批評しあうというのは初めてでした.
この2つの表現方法を得た私は, すぐにお〜〜きな壁にぶち当たります.
承認欲求です.
人の作ったものを見ることに関しては, なんら問題ないのですが, 自分の作ったものに関してはやっぱりどうみられているか, よくみられたい, 自分は良いと思っているけど否定されたくない …
作ったものだし, ぜひ発信してみたいけど〜〜〜〜
的な感情たちに蝕まれることになります.
承認欲求は発信を助長する反面, 発信した後に多くの人から承認されない (されるか怪しい) ものに対しての発信を抑制していたのです.
そこで自分は, 自分が良いと思ったら出す ! という風に方向転換します.
( ここそれなりに葛藤した気がするのですが, 一旦言葉で書くとこういうことです. 笑 )
意外とこの考えになってからはすぐ切り替えられました.
技術的にレベルが低かろうと, 万人から良いと思われると確信して思えるほどではなくとも, 自分がいいと思えば発信することにしました.
そうすると, なんということでしょ〜〜〜
クリエイティブコーディングをしている時間がとっても好きになってきたんです.
作品を出して人から評価される時だけでなく, ( 承認欲求が消える日はない. 笑 ) コーディングをしている時間そのものがとっても好きになります.
コードを書いて実行を確かめて, またコードを書いてみて, というこのプロセスが楽しくなってきたんです.
これこそコンサマトリーな行為ではないでしょうか.
おかえり, コンサマトリー.
このあたりで, ちょっと話が長くなってきたので作品の写真入れてみます. 笑
4. コンサマトリーの豊かさ
上に出した定義にこのような文がありました.
めっちゃこれはあると思います.
個人の価値に沿って作品を出し, その技術的なレベルなどの社会から受ける評価から逃れたという点でいえば, なんならドンピシャです.
どうせお金がないと生きていけないし, 能力主義な社会がお金を出してくれるうちは, その傍らでコンサマトリーな行為でゆるっとしているのがいいのではないかなと思います.
そういう観点でいうと, このコンサマトリーなクリエイティブコーディングという活動 ( 自分が良いと思えるまで作って, よしなに発信する ) に対して, 教育以上にお金が出ていないのも楽しめている要因なのかもしれないです.
正直なところ, こうして記事に書いていたり, 作品をどこかに出している時点でコンサマトリー純度は低いのかもしれませんが. 笑
この辺はだいぶ自分に甘く許容しています.
最後に, 最近そんな感じで作品をまとめて出してみたので, もしよろしければ見ていただけると幸いです.
ただただコードを楽しく書いて, それを雑に並べて楽しんでいる様子を見ることができます.
この中で, 以下のように書いてみました.
次はコンサマトリーの呪縛に取り憑かれていた私をとってもスッキリさせる言葉でした. 笑
ここまでお読みいただきありがとうございました.