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【ChatGPT4o】2023年度獨協医科大学医学部の小論文の問題をChatGPTは解けるのか?

こんにちは、医塾の木村です。
ChatGPTに2023年度獨協医科大学の小論文を解かせてみました。ちなみにサムネもChatGPTに作ってもらいました。
AIが医学部入試の問題を解けるのでしょうか?

問1を解かせてみた。

指示:以下の文章を200字以内で要約してください。
*以下問題の文章を入れています。ここでは省略しています。

ChatGPTの答え

器用に困難を避ける人もいるが、それでは人生の醍醐味を感じられないと著者は考える。日本人は要領の良さを重んじない価値観を持ち、ゴリッとしたものを求めることがある。効率よりも問いを立てて苦しむことが重要で、負荷を経験することで生きている実感を得る。また、自分の限界を知るためには挑戦が必要であり、失敗から学ぶことで自信が育つ。社会での問題から逃げると再び同じ問題に直面し、対処能力が欠けることになると述べている。

204字ですね・・・。あとは、「著者は考える」というように第三者の目線で解いている点が気になったので以下のように追加で指示を出しました。

追加指示:著者になりきって書いてください。また、200字以内で書いてください

修正された解答

どんな組織にも器用に立ち回り、困難を避ける人がいる。しかし、私は人生にはもっとゴツゴツした面があるべきだと思う。効率的に問題を避けるよりも、自ら問いを立て、苦しみながら成長することが重要だ。自分の限界を知り、それを越える挑戦を通じて、本当の自信が生まれる。社会的な問題から逃げると、同じ問題に再び直面し、対処能力が欠ける。問題に正面から向き合い、自らの「胃袋」の強さを知ることで、より豊かな人生を築けると信じている。

208字・・・なぜ増える・・・。字数は守れない様子ですね。

問2を解かせてみた。

指示:医学部受験生になりきって、最初に提示した文章の内容について、あなたの考えを400字以内で書いてください。

ChatGPTの答え

この文章は、効率的に困難を避ける生き方に対する批判と、挑戦を通じて成長する重要性を強調しています。医学部受験生として、この考えには深く共感します。医療の現場では、予測不能な困難に直面することが多く、その都度適切に対応する力が求められます。学問だけでなく、実際の医療現場での経験から得られる自信やスキルは、患者の命を預かる医師としての信頼性を築く基盤となります。

著者の主張するように、自ら問いを立て、答えを見つける過程での苦しみは、医師としての成長に欠かせないものです。試験勉強も同様に、解答を覚えるだけでなく、なぜその解答に至るのかを理解することが重要です。このプロセスは、医学部での学びや臨床実習においても同様で、深い理解を伴う学びが将来の医療現場で役立ちます。

また、自分の限界を知ることも重要です。医療はチームで行うものであり、時には他の医師や専門家に頼ることも必要です。自分一人で全てを解決しようとせず、適切な協力を得ることで、より良い医療を提供することができます。このように、効率だけを追求するのではなく、困難を受け入れ、それを乗り越える経験が、信頼される医師になるための鍵であると考えます。

500字でした。そのため、これ文字数が減らせないか聞いてみました。

追加指示:400字で書き直して

修正解答

この文章は、困難を避ける生き方に対する批判と、挑戦を通じて成長する重要性を強調しています。医学部受験生として、この考えに深く共感します。医療の現場では予測不能な問題に直面することが多く、その都度適切に対応する力が求められます。単なる知識の暗記ではなく、問題の本質を理解し、自ら解決策を見つけ出す力が必要です。

著者の主張するように、困難に直面し、それを乗り越える過程で得られる経験と自信は、医師としての成長に欠かせないものです。試験勉強でも、答えを覚えるだけでなく、その背景にある理論やプロセスを理解することが重要です。これにより、臨床実習や将来の医療現場で柔軟かつ的確な判断ができるようになります。

また、自分の限界を知ることも重要です。医療はチームで行うものであり、他の医師や専門家と協力することが不可欠です。自分の「胃袋」の強さを理解し、無理をせずに適切な負荷を受け入れることで、持続可能な成長を遂げることができます。

効率だけを追求するのではなく、困難を受け入れ、それを成長の糧とする姿勢が、信頼される医師になるための鍵であると考えます。このような姿勢が、患者の命を預かる責任ある医師としての信頼性を築く基盤となるでしょう。

513字・・・なぜ増える・・・。

内容については、プロンプトでの指示出汁を改善していけばもう少し精度は上がるかなと思いますが、文字数の指定については、なぜか毎回増やして来るので、割り切って180字とかで要約させた方がうまくいくんでしょうかね。

文字数を減らしてみました↓

問1を180字程度で書くように指示した場合

どんな組織にも器用に立ち回り困難を避ける人がいるが、人生にはもっとゴツゴツした面があるべきだと私は考える。効率的に問題を避けるより、自ら問いを立て苦しみながら成長することが重要だ。自分の限界を知り、それを越える挑戦を通じて本当の自信が生まれる。社会的な問題から逃げると対処能力が欠け、同じ問題に再び直面する。問題に正面から向き合い、自らの「胃袋」の強さを知ることで豊かな人生が築けると信じる。

196字!
字数については少し少なめにして指示を出すと意図した範囲で要約してくれました。ただ、肝心の「要約」としてはまだまだですね。
「ゴツゴツした面」を入れてしまったり、本文の構成を無視した回答になっています。

問2を360字程度で書くように指示をした場合

この文章は、困難を避ける生き方に対する批判と、挑戦を通じて成長する重要性を強調しています。医学部受験生として、この考えに深く共感します。医療の現場では予測不能な問題に直面することが多く、その都度適切に対応する力が求められます。単なる知識の暗記ではなく、問題の本質を理解し、自ら解決策を見つけ出す力が必要です。

著者の主張するように、困難に直面し、それを乗り越える過程で得られる経験と自信は、医師としての成長に欠かせないものです。試験勉強でも、答えを覚えるだけでなく、その背景にある理論やプロセスを理解することが重要です。これにより、臨床実習や将来の医療現場で柔軟かつ的確な判断ができるようになります。

また、自分の限界を知ることも重要です。医療はチームで行うものであり、他の医師や専門家と協力することが不可欠です。自分の「胃袋」の強さを理解し、無理をせずに適切な負荷を受け入れることで、持続可能な成長を遂げることができます。

効率だけを追求するのではなく、困難を受け入れ、それを成長の糧とする姿勢が、信頼される医師になるための鍵であると考えます。このような姿勢が、患者の命を預かる責任ある医師としての信頼性を築く基盤となるでしょう。

513字・・・なぜ・・・。

ということでChatGPTを使ってみましたが、最初は会話をしながら徐々に精度を高めていくスタイルで作ってもらいました。
さらに精度を高めたいと思い、プロンプトを使って要約問題を解かせてみました。

プロンプトを利用して解かせるとどうなるのか?

プロンプト

#命令書
あなたはプロの編集者です。以下の制約条件に従って、入力する文章を要約してください。

#制約条件
・医学部に入学する生徒として相応しい文章にすること。
・重要なキーワードを取りこぼさない。
・文章の意味を変更しない。
・架空の表現や言葉を使用しない。
・入力する文章を句読点を含めて200文字以内にまとめて出力。
・要約した文章の句読点を含めた文字数を出力。
・文章中の数値には変更を加えない。

#入力する文章
〜省略〜

#出力形式
要約した文章:
出力した文章の句読点を含めた文字数:

出力結果

要約した文章:
頭が良く、組織でも上手に渡っていける人が外国で研究を続けるのは立派ですが、人生はもっと困難を伴うものです。日本人の価値観は要領の良さを尊ぶのとは異なります。自分の限界を知り、挑戦することが重要です。問題から逃げずに対処することで成長し、自信を持つことができます。若い人は自分の「胃袋」の強さを知るために挑戦が必要です。学校教育では学べない部分もあり、困難を楽しむ心境が求められます。

出力した文章の句読点を含めた文字数: 200

だいぶマシになりましたかね。ただ、ビジネスで使うような会議の要約としては機能するかもしれませんが、入試問題として、要約問題を解くという視点からするとまだまだ荒い部分は見られます。
今後プロンプトをいじっていきながら精度を上げられないか挑戦してみます。

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