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2022年度北里大学医学部 数学 #過去問分析

受験生の皆さんは最後の追い込みの時期ですね。
諦めず一点でも積み重ねられるように頑張って欲しいと思います。
少しでも勉強の役に立てばと思い、作成しました。
作成希望の大学があればこちらまで。
X(twitter) @kimura_ijyuku

【全体概評】

試験時間80分
大問3つ:大問1は小問集合(答えのみ)、大問2、3は記述形式

全体的に時間がないので、得点できる問題を確実に正解することが大事です。また、時間がかかりそうな問題は後回しにして、取れるところで点数を重ねていく判断も重要になります。

大問1(30分〜50分程度)

(1)複素数平面の基本問題。3〜5分程度で確実に正解したい問題です。

(2)逆関数の基本問題。(エ)と(オ)は確実に正解したいところです。(カ)は後回しにしても良いですが、気がつけば比較的簡単に解ける問題なので、飛ばす場合は他の問題で点数を取る必要があると思われます。

(3)前半は一次不定方程式の基本問題なので確実に正解したい問題です。(ク)は時間があれば落ち着いて正解に繋げてほしい問題です。AまたはBの総和はA+B-AかつBを、地道にやれば解けてしまいます。
(ケ)〜(シ)は整数の典型問題なので、取れて欲しい問題ではあります。ただ、他の問題との時間の兼ね合いで後回しにしても良いとは思います。

(4)2次関数と微積分の典型問題。(ス)は微分の基本問題で、(セ)も公式を知っていれば数秒で解けるので、どちらも点数に繋げたいところです。(ソ)は時間がかかるので後回しにしても良いと思われます。ただ、やるべきことがわからないというよりも地道にやるしかなくて時間がないから手を出せないという問題かなと思います。

大問2(3分〜25分)

(1)は積分の基本問題です。確実に正解につなげましょう。

(2)は不等式の証明ですね。証明問題だから厳しいと感じる人も多いかなと思いますが、比較的よくあるパターンではあるので正解したいところです。2つ目の式をうまく工夫して処理出来たかどうかで時間は大幅に変わります。

(3)積分と不等式の問題。(2)までが出来ていれば思いついて欲しいところです。試験のプレッシャーで頭が働かなければ切り替えて他の問題に時間を使いましょう。
不等式を自分で作り出して積分する問題は苦手な人が多いので、練習として解く分には良い問題だと思われます。

大問3(5分〜25分)

(1)(2)数列の基本問題ですね。確実に正解したいです。落とすと差がつく問題だと思われます。

(3)確率の応用問題です。やや難しいですが、類題も見かけるので、医学部の受験生は正解につなげてくると思われます。合否の分かれ目になる問題かなと思いますので、出来なかった人は復習をしておきたいところです。

(4)これはおそらく捨てて良い問題ですね、、、。制限時間内に解き切るのはかなり厳しいと思います。ここまでの問題全てがスムーズに出来た人だけが解く問題で、そうでない人は他の問題の見直しや大問1で飛ばした問題に時間を使うべきかなと思います。
ただ、(3)と発想自体は似ていること、(3)の結果を活用していけば、大変なのは最後のシグマ計算くらいなので、練習であれば是非解いてみてほしい問題だと思います。

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