見出し画像

【いつからはじめる?】小論文を後回しにして大丈夫か問題まとめ

こんにちは、医塾の木村です。

毎年この時期になると生徒様・保護者様から「小論文はまったくやってないんですけど大丈夫でしょうか・・・」とよく相談があります。

小論文については、そもそも配点されていなかったり、配点されていたとしても、他の科目(英・数・理)の配点の方が高いですので、かけた時間に対してのメリットは感じにくいですよね。小論文の配点が高いと言われている金沢医科大学でも、英数理350点に対して、小論文60点ですので、筆記試験としては配点の15%未満になっています。(ちなみに、グループ面接+調査書で110点あります)
そのため、基本的には英語・数学・理科の勉強を優先する戦略が正攻法でしょう。
ただ、もちろんですが、小論文が壊滅的である場合、小論文が原因で不合格になる可能性は十分にありますので練習自体は必要です。
そこで、小論文の対策を始める時期について、よくあるパターンについてまとめてみました。

  1. 学校推薦型選抜、総合型選抜など、いわゆる推薦試験での合格を目指す場合

  2. 一般選抜での合格を目指す場合

  3. とにかく文章を書くのがすごく苦手な場合

1.推薦試験での合格を目指す場合

基本的に年内に試験が行われますので、まだ対策をしていなければすぐに始めておきたいところですね。
志望理由など提出書類の準備があり、一般入試の勉強もやらなければならず、そのうえで推薦の対策(小論文、面接の対策)もして・・・と、これから推薦試験までの期間はかなり忙しくなります。
そのため、今の時期に一度過去問を解いてみて、自分がどの程度文章が書けるのか(どの程度対策が必要なのか)を知らないと勉強計画が立てにくいですので、早めに解いてみることをお勧めします。
もし、何をすればよいか、どうやればよいのかなどわからなければぜひご相談ください。

2.一般選抜での合格を目指す場合

夏は現役生なら理科や数学3浪人生であれば自分の苦手科目など、手薄になっているところを鍛えていく時期ですね。そのため、小論文の対策については、基本的に9月以降でよいと思います。どうしても不安な人は夏から始めてもよいと思いますが、現役生は特に勉強が追い付かないと思いますので、英数理(国立志望の人はプラス共通テスト科目)の勉強が最優先ですね。
あくまでも小論文以外の科目を軸にして勉強スケジュールを決めた方がよいと思います。
浪人生で、受験期に小論文に苦労した人については早めに手を付けてよいと思います。ただこちらも現役生同様で、基本的には英数理(国立志望の人はプラス共通テスト科目)を優先した方が合格までの最短距離を進むことができると思いますので、基本的には9月以降、不安なら夏期からでよいと思います。

3.とにかく文章を書くのが苦手な場合

そうはいっても、「全然文章書けないんです!」という人もいるかもしれません。
浪人生であれば、一度勉強したり、問題を解いたことがあると思いますので、ある程度自分の力もわかっていると思います。また、理科についても、現役生よりは進んでいる可能性があるので、1.文章を書くのが苦手、2.他の科目の勉強が順調に進んでいる、という2つの条件を満たしているのであれば今から始めても問題ないと思います。
ただ、2番の通りで、あくまでも本格的な小論文対策は夏期講習から、または9月以降で十分だとは思っています。

現役生の場合は、どの程度過去問が解けるのか・文章が書けるのかなどまだわからないことが多いと思います。そのため、解いたことがない人はまず一度過去問を解いてみましょう。
これは問題を読んで終わらせるのではなく、きちんと時間を図って、試験本番だと思って答案として書いてみることが大事ですそして、その答案を第三者に見てもらった方がよいですね。
というのも、小論文の場合は、不正解ははっきりさせやすいものの、合格できる答案であるかどうかを自分で判断するのは難しいからです。数学や英語のように明確な正解・不正解があるわけではありませんので。
ちなみに、合格者も、自分がどの程度うまく書けたのか、点数が取れているのかは結構わかっていません。「とりあえず落ちる答案ではないはず・・・」というくらいのものだと思います。(逆に「よくできた!」と答えている人はうまく書けていないことも多かったりします・・・)
第三者が見て、問いに答えていて、かつ筋の通った文章が書けているのであれば9月以降に対策すると割り切ってしまってよいでしょう。
逆に、一度試しに書いてみたらボロボロでした・・・という場合でも心配しなくて大丈夫です。どの能力を鍛えればよいのか分析をして、対策を練っていけば9月からの対策で十分間に合います。
ただし、文章が壊滅的に書けない場合は、他の科目の勉強の際に「解答が論理的に書けていない」可能性が高いのでその点は心配ですが・・・。
また、あまりいないと思いますが、小論文が不安で他の科目が手につかない!というのであれば、早くから始めた方が精神的にも良いと思いますので、夏から勉強を始めてもよいと思います。
ただ、小論文だけうまく書けて、他の科目が取れなければ合格はできませんので勉強のバランスには注意ですね。合格するために、ゴールから逆算して、優先順位を間違えずに取り組んでいきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?