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【3月】2022年ロワールのワインが気になるので月に一本飲んでいこう

今月も、シュナン・ブラン。今回も滋賀県大津にあるLes Vins Libres(レ ヴァン リーブル)さんで買う。

3月

生産者:ニコラ・ロー NICOLAS REAU
名前:アトンション・シュナン・ン・メシャン 2018 ATTENTION CHENIN MECHANT
品種:シュナン・ブラン Chenin Blanc
購入:レヴァンリーブル
インポーター:BMO株式会社

「いじわるなシュナン・ブランに気をつけろ」
はい、気をつけます。抜栓!
濃いレモンイエロー。開けたては、ほんの少し揮発臭を感じました。除光液みたいな。これが揮発臭(VA)かなあ?と思いつつも、いやな印象はなく。先月のんだモンジュイのシュナン・ブランよりも引き締まった印象が強い。シトラス系の香り、硬いももやまだ若い洋梨のような香り。味わいはアタックの酸はつらつ、果実味は柔らかく。ほんのりはちみつや綿あめのような甘さが残る感じ。余韻も長くマーマレードのようなあま苦さが心地よい。3日目くらいで香りも味も開いて、一気に飲んでしまってもったいないことをしました。が後悔はしていない。
わたしはやっぱりシュナン・ブランが好きだなあ。

↑こちらのキャプションに沿って勉強してみる。なんとなく読んでわかったつもりのことを、ちゃんとわかってるか点検してみよ。そういえば、ロワール地方のワインに特化したサイトを見つけた。

品種:シュナン・ブラン(樹齢20年)


→これからも山ほどシュナン・ブランを飲む予定なのでここでは割愛。でも樹齢は長いほうが果実の凝縮感に寄与するよね〜枝葉をたくさん伸ばそう、たくさん実をつけようとならないから(樹勢が落ち着く)収量が自然と落ちるし、長年植わっていて、深く根を張っていると土中の水分を上手に取り入れていると理解。

土壌:粘土石灰質土壌


→今の私には難しすぎるので省略。

醸造・熟成:
「グラップ・アンティエールのぶどうをダイレクト・プレス。グラップ・アンティエールのぶどうをダイレクト・プレス。
澱引きしてステンレスタンクでアルコール発酵。
3~6年の樽で7ヶ月間熟成。
コラージュ、フィルターなし。」

→さあ、やってこう。いきなり人の名前?農家さんかな?と思ってしまったGrappes Entières(Grappes 房Entières全体)= Whole Bunches =全房のぶどうをダイレクトプレス。
全房のぶどう、つまり除梗・破砕されていないぶどう。
除梗は、ぶどうの房からぶどうの粒をぷちぷちっと取って茎(=果梗)と粒を離す。破砕は、粒をローラーで挟んで皮と実が分離して果汁を取り出す。

除梗&破砕されていないそのままのぶどうを「ダイレクトプレス」しぼって果汁を得て。普通の白ワインのフローでは果皮を分離してから果汁を取るので、それよりも例えば濁っていたり、皮や種、さらには果梗からもたらされるさまざまな成分が含まれるイメージ。この地域で作られるフレッシュでライトなタイプのシュナン・ブランに比べて、複雑さがあるのだろう。とはいえ、ビオロジックのぶどうの造り手さんからしたら「皮も果梗も何も無駄なところはない、取り除くべきところはない」ってだけの話なのだろうか。(説明の一行目からこんなに長くなって、、、)

つぎ。「澱引きしてステンレスタンクでアルコール発酵。」
→プレスした果汁の澱、固形成分を除去=澱引き。あれ、でも、澱引きはアルコール発酵したあとの酵母の死骸とかをタンクに沈ませて、上澄みだけを取る、の理解なので、この澱引きのタイミングは早い。全房をしぼった成分豊富な果汁のまま発酵させるのではなく、ここで澱引きするのね。発酵はステンレスタンクで。言及されてないけど、おそらく自然酵母が湧いてくるのを待つのでしょう。

つぎ。「3~6年の樽で7ヶ月間熟成。」
→3年から6年使用した樽(これは古樽と言って良い?)で7ヶ月間熟成。樽に入れて熟成させると、木製の樽の収縮で、ワインが微量の酸素と触れることができ、成分の良い変化が期待できるし、時間をかけることで成分同士が結合するので、発酵したてよりも複雑さを期待できるのだと理解している。白ワインだと1,2ヶ月〜1.5年。

「コラージュ、フィルターなし。」
この辺もさらっと過ぎちゃうのでしっかり。コラージュ、清澄。フィルター、濾過。セットで。ワインをどのくらい澄ませるか?ということ。コラージュではワインに清澄剤(カゼイン、ゼラチン、ベンナイト等)をいれてワインの澱部分をくっつけさせて塊にさせる。フィルターはその塊とワインを分離する。ワインに影響を及ぼす微生物などを除去する目的。澱があると、酵母がまだ生きてて再発酵したりする。自然派のワインはコラージュ・フィルターしてない物が多いけれど、いいぶどうから生まれたものに除去すべきところはないってことなのだろう。旨味なんかを感じるので好き。コラージュ・フィルターされていないからといって不快だったことはないけれど、保管方法や期間によっては思ってたものから変化したということがあるんだろうな。(その変化も含めて、自然なワインなのよねきっと)

今回もエリアはAnjou&Saumur。Anjouの南、Saumurエリアの方になるのかな。BMOの説明によると、
「畑は、1億8000万年前のトラシアンと呼ばれる最も硬い石灰質土壌。
この辺り、昔は海で、シスト(schist)、石英(quartz)、アンモナイトの化石(ammonite fossils)、マンガナイト(manganite)、石灰石(limestone)など、様々な要素のミネラルが混ざり合う。
こんなにも多種多様なミネラルが共存する畑は他ではありえない」

難しいところに入ってきたので、いったん終わり。続きをまた。

ところで、いじわるなシュナン・ブランに気をつけろとはなんだったのか?
裏ラベルを翻訳。
vendange(harvested) a la main (by hand) par une equipe (by a team) de bras cassés(of broken arms)
え、腕が折れてるチームが手摘みしました?

pas méchant (not bad) pour un sous(for a penny)ce chemin(this way)!
それでも悪くないってかんじ?

on (we)l'arpente(survey) guilleret(perky).
元気に調査する?

il (He) débouche(opens) alors(so) sans(without) crier gare(warning) sur une (on a)contre-allee ombragée(shaded back alley)
彼は警告なしに、日陰の路地に現れる的な?

→このワインが突然いい感じに開いてくるということでいいかな。もう。。。

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