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2022年ロワールのワインが気になるので月に一本飲んでいこう

2021年の驚きは、わたしはカベルネ・フランが好きかもしれないということ

今までは、ワインは赤か白なら白で。こってりリッチな樽シャルドネより、酸がしっかりあるリースリング、ソーヴィニヨン、あたりが好きだろうことは想定内。

フランスの各エリアの赤を試飲するタイミングで、はい、ボジョレーね、お、ピノね、からの南のほう行くと果実味すごいよねー、そしてノーマークエリア、ロワールのAnjouのカベルネ・フラン。香りからしてえ、なにこれ、好き。飲んだら、え、これ好き。状態。

ベリー系主体の香り、ほんのりとグリーン(いやなグリーンではなく、ローズマリーやローリエのようなハーブのような)そして穏やかなタンニン。赤ならピノくらいしかお気に入りないかも、と思っていたので、カベルネ・フランの発見は嬉しい驚きだった。カベルネ・フランはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー主体のワインの脇役くらいの認識しかなかったのだ。

白も気に入るものがあった。ロワールの有名どころのサンセールSancerreやプイィフュメPully Fumeのソーヴィニヨン・ブランではなく、どこだったか忘れたが、セミヨンのスパークリングがはちみつや柑橘のニュアンスで非常に好みだった。ちなみに原宿南国酒家で飲んだもので、ここは自然派ワインが多いのでまた行きたい。

ということで、ロワールを今年は飲んでいこう。できれば自然派を飲んでいこう。ロワールは自然派が元気なエリアのようだ。馴染みのない品種も多いのが更に楽しみ。月に一本は飲んでいこう。

1月

生産者:オリヴィエ・クザン Olivier Cousin
名前:2020ピュア・ブルトン PUR BRETON
品種:カベルネ・フラン(=ブルトン)
購入:レヴァンリーブル
インポーター:BMO株式会社

感想。ぶどうジュースがそのまま発酵してお酒になりました。という表現がぴったり。素朴、そしてパワフル。田舎のあぜ道を思い出すのはなぜ。

外観は濃い紫がかった赤。香り、カシス、ブラックベリー、ブルーベリー、完熟して皮がビシッとはった果実。森の中の葉っぱやシダ、ローズマリーのグリーンの香り。口の含むと果実味が弾ける、弾ける。瓶の中で収まらないジュワジュワとした果実のパワーに圧倒される。抜栓後は少しえんどう豆チップスの香りと味があるけど、もう慣れてきた。おばあちゃんがお家で作ってくれた紫蘇ジュースみたいなかんじは、同じくロワールのJerome Lambertのグロローでもあった気がする。帰宅して、またはお風呂上がりにもふーっと飲める、体にじわじわ染み込んでくる。自然派ワインを飲んでいるとわりとその感想に行き着くことが多い。

生産者のオリヴィエ・クザン氏のことが書いてあったのでメモがてら。

  • Like all good biodynamic farmers, he does not believe in monoculture.単一栽培をしない。これは自然農法まわりを勉強。

  • You may have heard about the horses Olivier uses to cultivate the soil.He uses them because he simply likes working with animals.もちろん機械で土を踏み固めないメリットもあるんだろうけども。

  • 「機械でずっとやってきたけど、つかれるしうるさいからやめよ?」

  • herbicides and pesticides 除草剤と農薬。今後よく出てくるだろう単語

  • He stressed that this concert’s purpose was not to make wine.The real thing they were practicing for was to make the experience the most pleasant possible, for everyone involved. They want to bring together a team that enjoys working the land.Sure they make wine as a result…

収穫を迎えるまでの一年はコンサートのリハーサルみたいな心境。でも、果たして今年のぶどうの出来はどう?いいワインができるのか?というではなく、みんなが楽しくやってこれたのか?ということが大事。ワインはその結果に過ぎない、と。この部分はとても響いたな。その年、その場所のぶどうが無事に育ちましたよーという結果をいただけてありがてえ、と思ってワインを飲んでいるので。わたしがワインを飲むモチベーションについては、

  1. 気になる生産者さん、場所、品種があるとそれを。なぜこの人が、なぜここに、これが、みたいなことを知るのが好き。まあその理由がなくてもかまわない。いろいろ苦労して考えてこれがいいとわかった、こういう歴史的な背景があった、たまたまうまくいった、ここに生えてた。何か知らないことを知るきっかけになって、そこからまた新規のなぜ?が湧いていくという、要は「暇しない」ので飲んでいるだけかもしれない。

  2. お酒に強くないので、時間をかけて飲む。ので、たくさん飲むから安くて美味しくてありがたい!とかはあまり思わない。ぶどうを育てるのは私にはできないし、苦労をはかりしれないので。高いからすごい!と選ぶこともない。

  3. 料理と合わせることは少しだけ考える。ただ、やはり飲むのに時間がかかるので、その日の料理とビタっと合っても翌日とは合うかわからないので、あまり気にしない。ふと、あ、飲も。と思えるワインが多い気がする。アルコールを欲する〜という感じでもない。水みたいの飲むというと逆に酒飲み感がでるが。定期的に仕事終わりにシードルか泡を欲するが、それはたしかにシュワっとしたいだけだろとは思う。そしてそういうテンションで安めの適当なロゼとかを買うともうそれ以降飲まなかったりするので、やはりそれなりに考えてワインを買っているとは思う。

以下は今後の調べ物メモ。

  • このカベルネ・フランは樹齢40年。樹齢が進むほど、樹勢が抑えられてぶどうの果実の凝縮具合が高まるよ、というのを復習。ぶどうの生態。

  • ロワールの4地区をさらっとおさらい。できればグーグルで写真を見ながら。オリヴィエさんのアンジュ地区からいこう。

  • ロワール地区でよく聞くテュフォーという土壌が気になるので。

  • ロワールは割と北めの産地、ぶどうに酸が残っている〜説の根拠を自分なりに。ぶどうが呼吸で酸を代謝するっていうところがあいまいなので。

さーて、来月のロワールもぼちぼち選ぼうかな?ワインの輪というポッドキャストで知った滋賀県大津にあるLes Vins Libres(レ ヴァン リーブル)さんで買います。

お店選びも、ポッドキャストでこのオーナーさんがこのお店をやってる経緯とかを知って、買おう〜となる(別に他と比較するとかではなくね)ので、グーグルで「ロワール ワイン」で検索することはあまりないかなと思われます。世の中にはめちゃくちゃたくさんのワインがあって、すべてに目を通してベストはこれだ!なんてできるわけないし、それは興味がないので、なにかのきっかけでいいなと思えるところがあったらその相手を知るにつれてどんどんいいねってなる、って感じの選択の仕方が多いかな、人と人もそうじゃないすか?って最後まじ誰


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