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展覧会へのおすすめ手土産

ギャラリーで開催される展覧会の多くが入場無料なこともあり、お花やお菓子などの差し入れをくださる方も多い。普段ギャラリーに行きなれない知人から差し入れをいただいた際に「ググったらお菓子が無難と出てきた」と言われたことからも、「展覧会に行く=お土産持参」という図式が少なからず浸透しているようだ。

「ラフな服装で」と言ってもソコソコ恥ずかしくない格好をするように、「手ぶらで」と言われても何かしら持参しないと格好がつかない気がする、というのもよくわかる話だ。ただ、ほとんどの作家は、見にきてくれるだけで心底嬉しいと思っている。交通費と時間をかけてきてくれるわけだから、手ぶらでまったく問題がないということは、強く言いたい。

それでもどうしても何か持っていきたい場合のNG項目をいくつか挙げておこう。

・生もの(ケーキ、冷凍ものなど)
・大きいもの
・重いもの(一升瓶など)

断っておくが、すべてのお土産を固辞する作家もいるし、何をもらっても嬉しいという作家もいる。土産を持って行く場合は、基本的に小さく軽いもの、安価なものをイメージしていただければと思う。

では自分はどうかというと、お土産をもらうのは結構嬉しい。美味しいお菓子なんかいただくと最高だ。たいてい個展会期中は食べまくるので体重計を二度見することになるが、二度も見ておきながら見なかったことにしている。
自分では買わないようなオシャレな紅茶やお酒をくれる人もいて、これもメチャメチャ嬉しい。見たこともないようなものをいただくとテンションが上がるし、お土産のセンスが良い人は素敵だと思う。

ところで私はギョーザが大好きだ。
点天の小さな餃子から銀座天龍のジャンボ餃子まで、とにかく餃子は最高に美味しい。基礎食品群のバランスが最強、それが餃子である。書いてていたら食べたくなってきた。みんな完全食品の餃子をもっと食べよう、餃子LOVE。
差し入れにはぜひギョーザをと言いたいところだが、匂いや保存の観点からお土産向きではない。展覧会期間中は結構忙しいので、その日何時に帰れるかもわからない状態では冷凍ものだとしても少し負担になる。展覧会のお土産に餃子は不向きだろう。

ところで私はカレーも大好きだ。
いちにち3食カレーでも3日くらいなら全然いける口だ。
といっても、あまり大きな声で言えないが、私は人の作った料理がちょっと苦手。だから「カレー作ってきました!」と言われてもちょっと食べられない。よって、手作りカレーは遠慮したい。

もらってうれしいのはレトルトカレーだ。
かさばらず、トートバックにサッと一枚のレトルトカレー、非常にスマートだ。ご存知のようにカレーは飲み物なので、帰りの電車で喉が渇いたな~と思ったところに気づけばカバンにレトルトカレー、ありがたい。電車が止まったり災害時にも重宝する、レトルトカレー。100均カレーもよし、ちょっとお高い限定カレーもよし、展覧会のお土産におススメしたいレトルトカレー。

ああ、自分の展覧会がレトルトカレーで埋め尽くされることを想像するだけでもう。会期が終わるころには私の細胞はカレーに入れ替わるだろう。カレー万歳!

大切なことなので最後にもう一度。
展覧会へお越しの際は、手ぶらでどうぞ。

” Peony” 2016  652×500mm

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