フリマアプリからのドラマ|どんなことからでも意外な出会いはある
フリマアプリからのドラマの始まり。
フリマアプリのラクマで本を1,400円で購入した。本屋さんで何度か立ち読みしていたから、ある程度は内容を知っていた。そんな中、少しでも安く本を買いたい気持ちが芽生える。このきっかけからまた新たな展開に進むとは思いもしなかった。
前書きとして伝えておくが、ラクマで購入した人の面識はない。購入する前にコメントをしたわけでもない。
つまり、まったくお互いを知らない状態。ある意味、SNSでの出会い以上に驚いた。
もしかしたらSNSでは出会わないかもしれない。というのも、SNSでは、パソコンやスマホでのやりとりがほとんどだから。文章で伝えるとしても、スマホでの文字をベースに判断することが多い。
最近では音声配信も多く取り入れられているから、音声から親しみを抱くことだってある。
動画だとYouTubeが有名だ。YouTubeだと発信者の素振りなどがわかるから、個性を捉えやすい。相手のクセなども見えることだってある。
しかし、これらはあくまでWeb上で完結してしまうこと。相手とやり取りするにしてもWeb上で行うことばかり。チャットでコメントを打つにしても、パソコンかスマホから打つ必要がある。
SNSに対してフリマアプリでも、Webでやり取りすることは多いもの。商品を買うまでにコメントのやり取りを通じて購入することが多いだろう。今や、コメントなしで購入できるから、一言も交わすことなく進められることだってある。
そう考えると、フリマアプリでのコミュニケーションってかなり希薄なものだったりする。販売者としても、商品が売れれば満足と思っている方が多いのは事実。販売者としても、商品が売れれば利益になるのだから、コミュニケーションがなかったとしてもさほど不思議ではない。むしろ、コミュニケーションがない方が労務工数(Labor)を減らせられるから、負担が少なく済むもの。
ここまで書いてきた常識を崩す出来事が起こったのだ。
何度も書いているかもしれないけど、フリマアプリで商品を購入するとしてもせいぜい2~3回のやり取りで終わるもの。多くても5回くらいで収まるのではないだろうか。
はっきり言って、これは僕の常識の中で固まってしまっていた概念だった。いや、今回ラクマで本を購入しなかったら怒らなかった出来事だったかもしれない。
な、なんと、取引メッセージでの回数が合計36回にも渡っていたのだ。
流れの中でどんどん展開が変わる。相手の方の販売についても聞くことに。聞いていくとどんどん深みにはまり始めたのだ。
元々はメルカリをやっていたことから会話が始まり、友達が本の卸で出品と梱包をしている話につながることに。そこからDMが飛び交うことに。ラクマの前のFRILから始めたという展開に進む。その流れで発送の方法などで話題が盛り上がることに。企業のいろんな広告戦略の話も交えた。
フリマアプリの取引で何を話をしているのやらと疑問に思ってい始めていたが…
そんな中で出品者が
「いっそのこと、ラクマの社長さんになってもらえませんか?その方が、ラクマが繁栄するような気がめちゃめちゃするんですが」
と少し理解しにくいリプを受け取る。
ここまでの流れは、もしかしたらSNSでのDMでの交流で起こりうるかもしれない。
とは言っても、見ず知らずの人と30回もやり取りすることはないかもしれないが。。
今までで想像しない出来事が起こるとは予想も起こることを知ることもなく。
フリマアプリだからこそ起こりうることかもしれない。もしかしたら「運命」だったのかもしれない。
「運命」は商品を受け取ったときから始まったのだ。
なんと、ご丁寧に封筒の後ろにご丁寧に「Thank you」のシールが貼られていた。しかも、等間隔で綺麗に貼られている。しかも、マスキングテープも使われていたのだ。
おそらく、フリマアプリする人で封筒周りまで気を遣う人は少ないのではないだろうか。
これだけではない衝撃が襲う。
なんと、封筒内には商品だけでなかったのだ。
購入のお礼のマスク2セットと御礼状が入っていた。
ここまでやや長く冗長的になったかもしれない。
フリマアプリとSNSの違い。
それは、手で書いた文字を届けられるかどうか。
SNSではあまり手書きをすることは少ないもの。iPadなどを使えば手書きで文字やデザインを書くことだってできる。しかし、それは画面上に書かれたもの。紙に書かれたものではないということ。
フリマアプリなら、御礼状として紙で届けることだってできる。文章だけで伝える上での個性とは何か?
本題から少し外れていくが、文章での文末表現や主語によっても与えるイメージは大きく変わるものだろう。
書籍を読んでいると、男性でも「私」、「俺」、「僕」などのいろんな主語がある。
文末表現でも「です・ます」なのか、「だ・である」を使い分けるにしても大きく変わるもの。
紙に文章を書く上ではもっと違う個性が出る。
それは、文字の特徴だ。
ペンで書く文字では大きく個性が出る。文章を書き慣れているかどうか、はっきり出る。
文字にも特徴があったが、御礼状に書かれている文字数にも驚いた。
御礼状を書くとしても、フリマアプリでの購入ならおそらく3行くらいで終わるだろう。せいぜい100文字も書かないはず。ましてやまったく面識のない人。
驚くことに15行くらいびっしり書かれた御礼状だったのだ。しかも、DMの中でやり取りしたことも含めてすごく丁寧に書かれている。
御礼状にも「いつか社長になられる時は、是非私を雇って下さい」とも書かれていたのだ。
こんな丁寧な御礼状が届くことは二度とないかもしれない。少なくとも初めて交流する人では起こりえないだろう。
もう少し高い商品なら、手紙を書く労力を割くかもしれない。5000円以上の商品だとしたら、購入してもらった気持ちをちゃんと伝えたい熱意を高めやすいかもしれない。
くどいかもしれないが、フリマアプリでまったく面識のない出品者が1,400円で購入した本に対しての御礼状とは思えないものだった。
本当に人生って何が起こるのかわからないもの。
逆に言うと、行動しないとまったく何も変わらないし、新しい出会いにもつながらない。
それにしても、フリマアプリをきっかけにここまで書き連ねるとは僕自身も想像していなかった。
フリマアプリのほんの些細な出来事をきっかけに2,500文字も書けるとは…
40代からでもいろんな体験をすべきだという話を長く書いてみた。
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