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化粧品の汚染を防ぐ方法|化粧品アウトプット#53

きむっちです。

化粧品には食品と同じように水分と栄養分が含まれています。

そのためカビ、細菌や酵母などの微生物に侵され変臭変敗してしまうことがあります。

この汚染の原因としてどのようなものがあるのか、知りたくないですか。

この記事では、化粧品の微生物汚染を知るために、
化粧品で汚染が起こる原因、汚染を防ぐための方法について解説していきます。

この記事を読むことで、化粧品が汚染されないための工夫を知ることができますよ。

化粧品での汚染の要因

化粧品で汚染が起こる要因として、
次の2種類があります。

● 一次汚染
● 二次汚染

それぞれ詳しく解説していきますね。

1.一次汚染

一次汚染として、水由来の細菌が挙げられます。

これを防ぐために次のようなことが行われています。

● 作業環境の整備
● 作業員の清潔な作業
● 水の加熱
● 紫外線による殺菌
● 原料や材料のガス滅菌・加熱滅菌
● 製造機器類の洗浄・殺菌 など

2.二次汚染

二次汚染とは、
次のようなことをしたときに起こる汚染のことを指します。

● 化粧品の容器などに指をいれて
  化粧品を取り出すときに起こる汚染
● フタを開けたままにしておいたときに
  外気の微生物などが入ることで起こる汚染

この二次汚染を防ぐ方法として、
基剤の防腐力を高める検討が行われます。

具体的には、次のような検討があります。

● アルコールの添加
● pHコントロール
● 水分活性

【水分活性とは】

ここで、水分活性について説明していきます。

水分活性とは、水分の中で微生物の繁殖に利用される自由水の割合です。

ここで、自由水について説明しますね。

自由水
食品内の分子、粒子が自由に動き回ることができる水で、凍結、気化、蒸発あるいは食品内の物質を溶解することができます。微生物が増殖に利用できるのはこの自由水です。

一方で、結合水は次のように説明されています。

結合水
食品内のある成分と水素結合で結びつき、分子、粒子の運動が抑制されています。そのため結合水は、凍結、気化、蒸発が難しく、微生物増殖には利用されません。

<引用元>

少しわかりにくいかもしれませんね。

水の中に砂糖や塩を入れると水分子が溶かそうとすることで
自由水が束縛されることになります。

その結果として、自由水の割合が減って結合水になるのです。

微生物増殖を抑える方法

結合水を作る対処法以外に
次の化合物を添加することもあります。

● 多価アルコール
● 防腐防カビ剤(パラオキシ安息香酸エステルなど)

殺菌剤も使われる

ここまで紹介したこととは別に、
短期的に菌を示すさせることもあります。

この効果を持つものを「殺菌剤」と呼びます。

実際にはアクネ菌の増殖、腋臭の一因となる菌を死滅させることに使われています。

図解などを通じてさらに知りたい方は、
下のページにある書籍から確認くださいませ。

最後に

化粧品では一次汚染、二次汚染を抑えることが大切になります。

● 一次汚染の対策
 ...作業環境・作業員における清潔なルール作り

● 二次汚染の対策
 ...微生物の増殖を抑える

化粧品は肌に着けるものだから、徹底して汚染防止の対策がとられています。

このような対策が取られているからこそ、
化粧品を長い期間かけて使っていても肌トラブルなどが起こりにくくなっているんですよ。

日常で使うときに少しだけでも化粧品の汚染防止に配慮してみてもいいかもしれません。

次回のお知らせ

次回は化粧品の安全性評価について解説していきます。
ここまでは化粧品が製造された後の汚染防止について書いてきましたが、化粧品そのものの安全性を確保することも大切です。

#54(計算科学)の内容は僕自身もあまりわかっていないので、
#54の内容を知りたい方は下の書籍からご覧くださいませ。

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最後までお読みいただきありがとうございます。

文章だけだと少しわかりにくいかもしれません。
書籍の中では図解されているから、さらにわかりやすくなります。

もっと詳しく知りたい方はこちらの本を参考にしてみてください。

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<きむっちの自己紹介の記事はこちら>


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