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コロナ禍の妊婦日記【妊娠初期まとめ】

新型コロナウイルスが世界的に大流行した2020年、私は妊婦になった。

海外ではロックダウン、日本では緊急事態宣言が出されるなど、未曾有の事態に陥っている時。妊娠したことは喜ばしいものの、様々な不安に押し潰されそうだった。
初めての妊娠・出産という個人的に未知の事態と、誰も経験したことのないウイルスとの戦いによる社会的に未知の事態。
世の中では不安が渦巻いていて、それは目に見えないけれどひしひしと感じるものがあって、妊娠初期の私の心は休まることがなかった。

流産することも死産することもなく、無事に出産できるだろうか。
もし、今私がコロナに罹ってしまったら、腹の中の胎児はどうなるのか。
自覚症状のない人もいるという。首都圏に通勤している以上、いつの間にかコロナにかかっていてもおかしくない。

不要不急の外出自粛が呼びかけられ、友人や離れて暮らす家族にも会えず、妊婦検診のために病院に行くのも怖い気がした。

兎にも角にも、妊娠検査薬で陽性が出たので、かかりつけの産婦人科医に電話して相談し、初診日が決まった。3cm地上から浮いているような、フワフワした、背中がムズムズするような、不思議な気持ちで診察日までの2週間ほどを過ごした。

最初の検診で胎嚢が確認され、2回目の検診で胎児の心拍が確認され、母子手帳を取りに行くように指示を受けた。

この間に順調につわりが来て、8週目から13週目まではほぼ毎日吐いていた。
つわりには様々なタイプがあると聞いていたので、私はなんとなく眠りづわりや食べづわりだろうと思っていたら、見事に吐きづわりだった。

3回目の検診は10週目の時で、予定日が決まり、検査のための採血があった。胎児はエコーが追い付かないと先生が笑うほど、とても元気に動いていて、思わず涙が出た。

私の通っていた産婦人科では分娩をしていなかったので、産む産院を選び、出してもらった紹介状を持って初診を受けた。都内の産科選びというのは噂には聞いていたものの、なかなか悩ましかった。費用も本当に産院によって違うし、早いところでは10週や13週の時点で「もう分娩予約が埋まりました」と断られてしまうこともある。
私は自分がすんなり出産までに漕ぎ着けると思っていなかったので、とにかく通いやすいことを重視した。

そんなこんなで、無事に出産予定の場所も決まり、風疹などの検査結果も問題なく、14週を過ぎた頃にはつわりもおさまり、妊娠中期を迎える。

振り返ってみるとあっという間のように聞こえるが、妊娠期間中で初期はとてもとても長かった。
つわりの間は吐き過ぎて熱っぽくなる時もあり(コロナは発熱と味覚異常がポイントだと報道されていたので本当にヒヤヒヤした)、職場への報告のタイミングや産科選びの悩みや流産に対する不安との戦いなど、とにかく長く苦しい日々だった。

【妊娠してからの変化】※私の場合(妊娠は本当に個人差がある)
・妊娠して最初の変化は動悸と不眠
・吐きづわり
・水は飲める。食べ物を一度口に入れてから時間をおいて吐いてしまう時と本当に食べられない時がある。
・食べられるもの、食べたいものは日によって違う
・全体的に、酸味のものが苦手になった
・なぜか突然ファストフードが食べたくなる。
・シャンプーの匂いも気持ち悪く風呂場でえづく
・間欠泉のように急に情緒が不安定になる
・足の付け根に痛み→週数を経るごとに恥骨や腰骨などの骨に痛み→便秘に伴う腹痛、吐きすぎた時は背中や腹筋が痛く、毎日どこかしら痛い



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