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LAST DRAGON ULTRA|MAIRU

シルバーウィークの3連休にランニングイベントに参加して、走ることの楽しさを取り戻すことができたよっていうハナシなどです。

まずはLast Dragon Ultraについて。本家Big's Backyard Ultraのqualifyingとして認定されているランニングイベントで、スローガンの通り「熊本から世界」に繋がっちゃってるところにものすごいポテンシャルを持ちながら、一方でランとキャンプを掛け合わせたアクティビティとしての面白みも備えている。競技の裏ではTrails In Motion Film Tourを開催して参加者の取り巻きが長い夜を楽しめるような仕掛けが作られてあってすごく良い。なによりも、24時間100マイルを超えた真剣勝負の場としてだけではなく個人の走力を問わず自己ベストに挑戦すること、そしてそのチャレンジをシンプルに楽しむことができるプラットフォームとしての存在感がすごく好きだ。

今回のエントリーリストには300km超のマラニック完走者などトレイルランニングの枠を越えた挑戦者が集まっていたこともあり、またスタート前のブリーフィングで「100マイルを超えたステージでの勝負」への熱い思いが語られたことも追い風になったのか、レース経過が24時間を超えると場の雰囲気が一変したような緊張感があったように感じられた。(後から聞いた話によると、レース終盤、二晩目に突入した辺りでさらにもう1段階化けたんだそう。)

優勝者の記録は41LAPS、約275km。同じランナーとして陸続きの数字だと思える、、、のかなあ。本当にすごいものを肉眼で見て、感情が追い付かないでいる。

そんな優勝戦線に絡もうという野心を持ち込んでいなかった私はというと、久しぶりに会う仲間と楽しくしゃべりながら、またじっくりお話ししてみたいと思っていた方を捕まえながら(その方はその後優勝してしまったのだけど)、快晴に恵まれすぎた竜門ダムに悪態をつきながら、7時間50km足らずの距離を走った。怪我明け11週目、週計40kmのメニューで練習している現状から僅かにはみ出すことができたことはまずまずだ。

だけど、イベントの趣旨がバックヤードウルトラである以上は、100マイルを走り抜いてさらにラップを重ねるところを大目標にしたい。おれだって準備が〜補給が〜保温が〜睡魔が〜戦略が〜って言いたい!、、、けれど、怪我から1年間は我慢する・抑えると決めた以上、リスクを負わずにレースを止めることが出来て良かったということを、この先で自ら証明したい。

つづいてMAIRU。有志の方の整備によって150年ぶりに復元された全長8km日本最長の参道におじゃまし、ここを駆け上って長崎県と佐賀県にまたがる多良山中の金泉寺さんにお詣りするというロマン溢れまくりのイベントだった。

http://kinsenji.jp/%e9%87%91%e6%b3%89%e5%af%ba%e5%8f%82%e9%81%93/

コースは舗装路とトレイルのミックスで、橘湾が望めるポイントあり、いかにも多良山系といった風情のハードさあり。およそ1時間半、膝に負担をかけずゆっくりと、気の合う仲間や地元の愛好家さんとの交流を楽しみながら辿り着いた金泉寺さんで、お詣りのあとに御朱印をいただいた。さらにレンガを組んだ即席の窯で焼かれたピザ(参道の復元整備にも関わっておられた護持会の方から差し入れていただいたものだそう!)が振舞われ、これがまたやたら美味しくてもう色々と気分が楽しくなる仕掛けが多かった。

参加者が身につけるゼッケンは参加者副賞が当選するクジを兼ねていて、運に恵まれるとお米や書籍や手ぬぐいなどを持って帰ることができるようになっていたんだった。こういうときの運が無い私はもちろんハズレだったけど、イベントに参加した思い出と趣向を凝らしてデザインされたゼッケンを持って帰れるというだけで、じゅうぶんな喜びを得ることができているよなーって高揚感を味わうことができた。

何度も言うけど本当に楽しかった。どちらもイベント会社などが参画することなく個人企画の下で開催されたものだったけれど、そうとは思えないくらい活力と楽しみに溢れていて、主催の方にはいくら感謝しても足りないくらいだ。参加して、走ることを楽しんで、参加者同士の交流があってやる気が刺激されて、なんというか心の豊かさを取り戻した感じがした。

それに、ジムや川沿いのジョギングなど普段の密室的な環境から外に出たことで得たものもたくさんあった!体幹トレーニングにこつこつ取り組んできた成果を感じられたこと、簡単に跳ね上がる心拍数、たいして走ってもいないのに流れる滝汗、足攣りの予感、下りの怖さ、膝が内側に倒れるたびにけたたましく鳴る脳内のアラーム、ネガティブな要素でも受け止める気持ちはいたってポジティブだ。ここから先は11月のMizukami Mountain Partyに向けてトレーニングをアップデートして、改善したコンディションを持ち込みたい。いま、ラストドラゴンの現場で耳にした熱いワードがとても気に入っている。

できるできる!!

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