見出し画像

【2024年】Jリーグで最も出場時間が長かった育成年代チームは?【2種】9月速報ver


はじめに

9月はルヴァンや天皇杯、ACLなどのカップ戦や日本代表の試合がありクラブによっては中3日の連戦だったり、逆に7日以上試合間隔が空いたりとかなり差がでた。

そのためこれまでリーグ戦にからめていなかった選手がターンオーバーで出場したり、カップ戦で結果を出した選手がリーグ戦でも起用されるようになるなど、移籍で選手起用が変化した8月とはまた違った要因でランキングに影響がありそうだ。

今月の1種の記事はこちら↓

先月の2種の記事はこちら↓


ルール説明

今回から初めてこの記事を見る人向けにこのランキングの作成にあたってのルールを紹介する。

ルールの詳細はこちらから↓


1. 2024年9月29日までにJ1、J2、J3各ディビジョンいずれかのリーグに1分でも出場している選手を対象にする

2. 第2種まではその年代で最後に所属していたチームをその選手の出身チームとする

3. 第1種は最初に所属したチームをその選手の出身チームとする

4. シーズン途中に違うディビジョンに移籍してどちらでも出場した場合、両方のディビジョンの出場人数に加算する

例)髙橋利樹(浦和→横浜FC)の場合
J1、J2どちらでも出場しているのでJ1、J2どちらも+1人加算
ただし出場時間は各ディビジョンでそれぞれ分けて記録

5. 選手が各年代で所属したすべてのチームに出場時間を加算する

6. 所属していた時とチーム名と変わった場合は把握できる限り現在の名前に統一する


データ作成方法

注意)データについて

伝統的手法である根性マイニングを用いて全選手の出身チームを目視で確認してスプレットシートに記載し、またチーム名の表記揺れの修正も同様に行ったため記入ミスが起こっている可能性が考えられる。

今回の記事はあくまでも「数字あそび」として見て欲しい。
またこれを利用して問題が起きても責任は負わない


ランキング

訂正

清水エスパルス所属北爪健吾の出場時間が記載ミスによって8月の集計まで前橋育英高に反映されていなかった。
このミスによる順位変動があった月はないが出場時間が変わってくるので、今までに掲載した表やグラフはシーズン終了までには修正する予定でいる。

2024年Jリーグ出場時間合計TOP10(第2種)9月29日時点

セレッソが首位に返り咲いた。
8月はプレー時間を稼いでいた選手が怪我で離脱するなど思うように積み上げることできず2位になっていたが、今月は全員ではないが復帰してきて以前ほどではないが上位らしい出場時間の増加量になった。

一方の柏はJ2、J3が思うように伸びず首位を明け渡し、さらに3位のヴェルディと僅差になってしまった。
柏U-18出身選手は夏の移籍市場では大半が動いていないが、他に移籍した選手とポジションが被ってしまったため、9月に入ってリーグ戦に出れなくなった選手が複数人出たことが影響していると考えられる。

【2種】2024Jリーグ出場時間合計TOP10(9月29日時点)
タップで拡大推奨

また10位にはマリノスユースが初めてランクインした。
昨シーズンは2種内で年間4位の好成績だったマリノスだが今季はここまで12位に居続け、ようやく先月11位に上がるなど中々トップ10に入れなかった。

理由の一つとして、昨年マリノスユースはJ3の出場時間が1種のチームと合わせても1位と大きく稼いでいたが、2023年J3で出場した選手13人中9人がJ3から離れたので、2024年シーズンは昨年ほど出場時間が増えなかったのではないかと考えられる(ちなみにその影響でJ2は昨年よりも成績が良い)

4月の速報では6位だった流経大柏高はついにトップ10圏外にさがった。出場時間の増加量も3,065分とトップにくらべて物足りない数値だった。

J1は関川郁万(鹿島)やジャーメイン良(磐田)などがプレー時間を稼いでいて上位陣に食らいついているが、J2、J3と行くに連れ上のチームと差が開いたことが痛かった。


TOPICS

今月は1種に続き2種も特定のチームをピックアップせず上位30チームのランキングを取り上げる。

【2種】2024Jリーグ出場時間合計TOP10(9月29日時点)

まずパッと見たときJ1を経験したクラブのユースチームが多いと感じた。
J1に行くことで選手が集まるのか、強いユースを持てるだけの資金力があるからJ1に居るのかはわからないが、トップチームの成績の影響をユースは受けていそうだ。

高体連は全国各地の名門校がランクインしている。
ただ関東の高校が多いのは予想内だが2番目に九州が多いのは意外だった。おそらく関西や東海に比べて昔から強いJユースが少なく、高校が九州内の有力選手の受け皿になっていると予想する。

また高校年代の最高峰プレミアリーグをほとんどのチームが経験していて、プレミアに行っていない大阪桐蔭高と千葉U-18も一つ下のプリンスリーグ1部に所属歴がある。ハイレベルなリーグ戦に所属しているチームを進路に選ぶ選手が多く、結果としてそのようなチームからプロで活躍する選手が多数出てくるのだろう。


あとがき

セレッソが返り咲きを果たし、流経大柏高の急ブレーキで10位前後の順位が混沌とするなど、ランキングを集計してきたなかでも上位に入るおもしろい期間だった。

10月以降はJ1だと1ヶ月内のリーグ戦が2試合(延期やカップ戦での移動を除く)程しかないので、ランキングの速報記事は今月で一旦終了して12月のシーズン終了後にまとめの記事を書こうと思う。


参照