YOGA MONK全シーン考察③

仏像とかヨガのことばかり検索してたらGoogleに「スピリチュアルに目覚めた人」だと思われてる
キモラです。

そう言えば本日4月8日はお釈迦様の誕生日、「花まつり」ですね。

今日はついにラストの召喚シーンの考察です。
やっとここまで来ました。

まずはいつもの過去記事リンクです。
YOGA MONK時系列を整理
https://note.com/kimora_0707/n/naa9c34a080d8
YOGA MONKざっくり考察
https://note.com/kimora_0707/n/n857979ca4537
YOGA MONK 全シーン考察①
https://note.com/kimora_0707/n/n8c0c370a0cb8
YOGA MONK 全シーン考察②
https://note.com/kimora_0707/n/n4e2d0e0fffaf

まず、自分で前回の記事読んでてわかりづらいな、って思ったことがあって
「結局、このYOGA MONKでの僧侶は日本のお坊さんとして問題ある行動をとってるの?とってないの?」ということなのですが
「問題ある行動を全くとってないけど、あえて問題あるように見せている」が私の意見です。
この記事を読んでいるのはレペゼン地球時代からのファンがほとんどだと思うのですが、Candy Foxxメンバーは以前より一貫して「影響力のあるアーティストだからって、自由な行動を制限されるのはおかしい」と主張していますので、勝手なイメージで美化されている「僧侶」に、同じく勝手に美化され、一挙手一投足、発言の隅から隅まで問題視されてしまう現代の「アーティスト」「タレント」「アイドル」等を重ね合わせているのだと思いました。
※もちろん重ね重ね言っているように、「宗派によっては大問題」となるし、同じ仏教でも中国やインド、その他外国地域のお坊さんが見たら「いやいやギャンブルしながら肉食べてるなんて普通に大NGでしょ」感じる人は絶対に居ます。

では、ラストの召喚シーンの考察を述べていきます。

八芒星

14.魔法陣
リーダー格の僧侶の邪悪化が進む中、魔法陣が作られていきます。
「魔法陣で何かを召喚」って、西洋黒魔術のイメージがとても強いですよね。

「日本の有名な寺社仏閣を線で繋ぐと五芒星になって
その中心に〇〇がある〜」とか、都市伝説好きの方は
聞いたことがあると思います。
映画の「陰陽師」でも野村萬斎様演じる安倍晴明が
驚異的なジャンプ力で戦場を飛び回って呪符を貼り、
結界を作るシーンもありますが、
「大規模な図形でなんかする」みたいなものはいずれも
「結界」であって、どちらかというと
「邪悪な物を封じ込める」要素が強い印象です。

ここで用いられているのは「八芒星」ですが、「8」は仏教・神道だけでなく、キリスト教やギリシャ神話なんかでも重要な数字であることがわかりました。
いずれも「完全性」「安定性」を示すものでした。
全く違う地域で発生した宗教なのに同じような意味を持ってるのはなんかすごいなー(語彙力)

先ほども言いましたがお釈迦様の誕生日は4月8日、悟りを開いた日付が12月8日、曼陀羅も八角形の組み合わせ、釈迦の教えも「八正道」がベースであることから、仏教では「8」が最も重要視されています。

神道では「天照大神」こと太陽のシンボルで、神器でも地名でも何から何まで「八」です。

もうこの辺調べてるとスピリチュアルや都市伝説など、考察に適さないようなサイトがたくさん出てくるのですが、実在する寺院の図象や書物の記述など、現実に存在するものだけを羅列してくださっているサイトがありましたのでご紹介致します。
http://hithuzidayou.blog.fc2.com/blog-entry-66.html?sp

また、ヨガでも「健康の維持」目的の場合は体内にある「7つのチャクラ」を気にして呼吸やポーズなんかをするみたいですが、思想・悟りまでを目的とした場合は頭の上にあるとされる「8つ目のチャクラ」を気にして瞑想なんかをするみたいです。


召喚

15.「神仏ミックス」の召喚
僧侶たちの力が合わさり高まっていき、リーダー格の僧侶の邪悪化完了と同時に、魔法陣が虹色に輝きます。(ご本家の動画のコメント欄で「確変突入」っていうの見つけて、飲んでもいないラーメン吹きました)

そして出て来たのは
顔→七福神・体型→七福神の千手観音
日本各地にある千手観音で、最も長い名前だと「十一面千手千眼観音菩薩」
見た目をそのまま漢字にしたもので、「11個の顔と1000本の手と、その手に1個ずつ眼がついている観音菩薩」です。
本物の千手観音の写真はこちらです。

画像3

修学旅行で行った人もいると思いますが、「三十三間堂」の十一面千手千眼観音菩薩です。
観音様は「観音菩薩」で、「菩薩」というのは「悟りを開くことを目標に修行に励んでいる仏」です。(悟りを開いた仏様は「如来」)
千手観音にスレンダーな仏像が多いのは、「修行中」というステータスがあるからなんですね。
「11面」という名前があるのは、頭部をよく見るとわかるんですけど、一見冠のように見えるところが全部顔です。
実はこの千手観音は「とてもいい奴」で、当時1つの顔と2本の腕だった普通のお坊さんが、修行しながら困ってる人をたくさん見かけ、「いますぐ全ての人を救わなくては!!」と思ったそうです。
そこで、「困った人を見逃さないように」11個の顔を持ち、「すぐに誰でも助けられるように」それぞれ便利グッズを持った手をたくさん生やすようになったということです。

千手観音についてのお勉強の成果をお聞きいただきましたが、ここで僧侶が召喚した「神仏」を別アングルでご覧ください

画像4

顔が横にもありますね!
頭頂部は最後の最後までよく見えないのですが、顔の数はおそらく3〜4で、阿修羅像に近い頭部骨格をしていることが伺えます。
阿修羅像はそれぞれ違う表情をしていますが、この「神仏」はどれも笑顔なので、「人々に幸福を届けたい」という願いがあるのでしょうか?

黒狐・セーラー服の目的は、大量の僧侶を洗脳・動員し、この「神仏」を呼び出すことであり、僧侶の皆さんはある意味黒狐のエゴの被害者です。
私の時系列考察では、その後も呪いを解かれることはなく、「ハンバーガーの誓い」をしながら最後の晩餐を迎えたという結論に至りました。

しかし、僧侶たちはこの「神仏」の力を制御することができず、「神仏」はどこかへ飛び去ってしまいます。

神仏が飛び去るところまで黒狐の計算のうちだったのか、飛び去るのは黒狐の計算外だったのかはわかりません。

しかし、千手観音について調べているうちに興味深い記述を見つけました。
http://www.hashikura.or.jp/?p=4939
「千手観音は子年の守本尊」ということです。
ものすごくわかりやすく言うと、「子年の守護仏」みたいなものです。
Candy Foxxの子年メンバーはふぉい君とまる君で、またCandy Foxxもデビューは2021年ですが、プロジェクトの始動は2020年です。

もし、「神仏」が僧侶や黒狐の元を離れ、Candy Foxxを助けに来る展開が控えていたら激アツですね!!

以上、全シーン考察でした。

『「神仏習合」という世界から見てカオスな文化を最もヤバい見せ方で視覚化した』と感じたYOGA MONK のMVですが、歌詞の意味がわかったら全く見え方が変わってくるかもしれません。
私もこのMVを考察する過程で、日本の宗教のことを改めて勉強し直す、とてもいい機会になりました。

中田敦彦さんが、日本の「神仏習合文化」の歴史を解説してくださっている動画があります。とてもわかりやすいのでオススメです。
https://youtu.be/gL3p_c3_VWA

今回も結構長くなりましたが、最後までお読みいただきまして、ありがとうございます!!

またよろしくお願い致します!

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