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喪服(着物)リメイクワンピースのオーダー 誕生の経緯

喪服の着物をワンピースへリメイクしています。

お客様のお着物をお送りいただいて、セミオーダーでお作りしています。

そんなことをするようになった経緯について、残しておこうと思います。


▼きっかけ
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リピートオーダーしてくださるお客様の

「喪服はワンピースにリメイクできない?」

と言われたことがきっかけ。


その数ヶ月前、祖母の冬の喪服を母の七回忌に着ようとブラウス&パンツ にしたんですよね。

母の七回忌に祖母の着物のリメイク服で
叔父と


1枚の着物からトップスとパンツ
腰に家紋を残しました


この写真をInstagramに投稿。

ご覧になったお客様から問い合わせがあったというわけ。

ただ、お客様のご希望は
「夏の絽の喪服(透けるやつ)のリメイク」です。

当時の私。
ワンピースやパンツなどを浴衣から作ることはあっても、お着物生地での経験値が浅く、ましてや、透ける素材。

正直、
「ごめんなさい、できません」

と断ろうか思ってました。


だ・け・ど。

「了解です!調べてみますね!!」

と、言ってしまいまシタ。。

言ってしまうのです。何ででしょう?
仕方ない、性分なのですね。

多分、そこに自分の伸び代があると感じるのと、あとは…単純に…断るのが苦手だからだと思います。



▼試作
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まずは試作1号

最初はVネックだった


試作2号は夏の喪服で

裏地付きにチャレンジ
着てみるとこんな感じ


お客様に見せてみると

「首回りは丸がいいなぁ〜」
とのこと。

試作3号

首回り丸くなった!

試作4号

首回りをすこし改良

試作5号

裏地も付けて
袖口に家紋を残したけどイマイチだった
袖は裏地なし

▼納品
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そしてお客様のお着物にハサミを入れました。

夏の喪服の着物をワンピースへ

家紋はボタンに



▼その後
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これをご覧になった方から「私の喪服も!」「開けてもないわ!」とお声を方々からいただき、その後も続々と作っております。


家紋を内側に残した
冬の喪服で作ったワンピース
帯とセット
後ろのシルエットも好き



「新たなことって大変なんですが、振り返ると楽しい」
という、何ともありきたりな感想を、心底感じております。

そして何より、
タンスの着物活かせる感1000%なところが気に入ってます。


今月も喪服が届きました(夏冬&帯)

楽しみです。

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