帯が主役の5日間
草木染めの優しい世界を西陣織で多様に表現する、夢訪庵さんの個展をお手伝いさせていただきました。
会期中は夢訪庵の帯を主役にしたコーディネートをたっぷりと堪能です!
【一日目】
初日は、このような大変な時期に足を運んでいただいたお客様に感謝を込められたらと選んだのがオーケストラの帯。
お客さまが楽しんでいるひとときに、BGMのようなお役割ができたらと。
【二日目】
富士山を背負いました。雲上にそびえる富士の山。モチーフの力が強く、存在感があったので、お太鼓を少し小さめにして、きものは富士山と同じように、濃い碧から淡いブルーグレーに続く暈しの御召で色調と配色をリンクさせました。
この帯はどうコーディネートしようかと悩みましたが、結果的には大満足。お気に入りの装いになりました。
【三日目】
衣装で季節を楽しむことができる……。本当に贅沢で幸せなことです。流麗な藤の放つ艶やかさを少しでも感じてもらえたらと、朱鷺色の江戸小紋を合わせました。
【四日目】
淡い色でなくとも季節を楽しめたらと、シルバーブルーに輝く蝶々で、春らしさを。
【五日目】
最終日は、個展にいらっしゃったすべての皆様に、感謝のお気持ちをと思い、お花でお勤めしました。
いらっしゃったお客さまの装いの素晴らしさは眼福でした。そしてお持ちの知識や着物愛、お話した着物談義……。たくさんの幸せと知識を与えていただいた五日間でした。
このような機会をいただくことができたこと、素晴らしい出会いに感謝です。
ありがとうございました。
「着物リアルクローズ」取材時の交通費などに充てさせていただきたいと思います。もしご興味を持っていただき、サポートしていただけたらうれしいです。どうぞ宜しくお願い申し上げます。