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キモノとデザイン【キルモノ vol.25】
キルモノvol.25
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キモノとデザイン
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編集後記
わたしたちのカジュアル着物雑誌キルモノ。コロナによる最初の緊急事態で仕事が全滅。
時間あるし、何か新しいこと出来ないかなあ〜。となんとなく始めたのでした。
この2年で、冊子版キルモノを3冊作って販売してみたり、私の本職はヘアメイクであり着付師ですが 「派手な着物の人」としての認知をされるようになってきました。
着物きっかけで、私は色んな方と知り合うことができて、改めて「好き。」のパワーって大事だなあ。と思います。
もっともっといろんな方に、こちらのnoteも読んでいただけるようになりたいなあ。と思っています。
まずは続ける事ですね。
戦前の婦人雑誌などもここ1〜2年で読み漁ってるので、そういう古書で得た知識も どこかで発表していきたいなあ。というのと、着物関係のお仕事をもっと増やしていきたいなあ。
夢は大きく!
帯締めのはなし
さて、誌面では詳しく取り上げられなかったのですが、戦前の帯締めのこと。
前をまっすぐ結びました。これは、栗島さんが洋髪だからです。日本髪のときは斜にするのもよいのです。ずっと粋になりますが
帯留めは真一文字に締めますと、胴が太く見える
帯止は、帯の中央よりちょっと上へ。下がると老けて見えます。ただし平常着の場合は下回るのほうがあか抜けて見えます
こちらの引用はすべて、
「主婦の友」90年の知恵 きものの花咲くころ
主婦の友社監修・田中敦子編著 より。
この本は平成18年の本ですし、読みやすいので昔の着付けを知りたい方にはすごくおすすめです。
けっこう興味深い記事が多いと思います。
ガチの当時ものの古書は、すごく情報量が多くて面白いのですが、字が超細かいので…。笑
柄合わせのこと
私は和裁についてはからしきダメというか、予備知識ゼロの人間ですが、本を読むのは好きなので昔の和裁の本も何冊か買ってみました。
普段、私はリサイクルやアンティークの着物を買っているので、仕立て上がった状態のものを見ているわけですね。
当たり前に出来上がったものに袖を通しているけれど、
和裁の本を読むと、柄合わせについてかなり詳しく解説してあったりして、
そうか、これはもともとは反物で一枚の布なのか…。と思うと、和服って本当にすごいと思うのです。
まず直線裁ちなので無駄がない。
そして、柄をどう繋げるか?それともあえて繋げないのか。仕立てってパズルみたいだなあ。と。
胸焼や上前の共衿に目立つ模様をおくと、この部分が華やかになり、顔があまり目立たなくなる。顔立ちの美しい方は、胸を無地にして、顔をはつきり見せるようにした方がよい。
これは、飛び模様の反物について、柄合わせを解説しているページのもの。
顔立ちや体型、身長など、あらゆることを考慮して仕立てられているのだ。
また、反物によっては、柄に向きがあるものもあるし 絵羽模様の着物なんて、柄を綺麗に繋がるようになってあるのもすごい。
見れば見るほど、和服って芸術作品だとおもうのだ。
昔は当たり前にみんな和裁ができたのかー。着物を洗うときはいちいち解いてたのかー。って思うと、
現代の洋服生活は本当に楽ちんだし、毎日洗えるから清潔だとも思うけど
当たり前にできてた能力が失われてるのは勿体無いことだし、デザイン力、ものづくり力を日常から駆使してた生活って大変だろうけど羨ましい。
現代はなんでも使い捨てだしね。それはちょっと悲しいよね。
今は、家庭染色について書いてある古書を読み漁っています。
今年は当時のやり方で染め物をやりたいのです。
こんな感じで、着物を通じてみなさまがいろんな沼にハマるお手伝いをしていけたらな。と思ってます。
これからもどうぞ宜しくです。
よかったらサポートいただけると喜びます(^^) 今はスマホで撮影・執筆・編集全てやってるのでiPadやカメラのの購入費に充てさせていただきます!!(リアル。笑)