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和裁検定4級

学校に入学して1つ目のミッションが夏休み明けの9月にきました。

そう、浴衣の検定、和裁検定4級です。

検定当日は時間内に以下を終わらせなければなりません。
①左袖
②衿付け~くけ
③袖付け
④仕上げ

合格率はかなり高め=頑張れば合格できる試験
先生も毎年ほぼ合格すると言ってました。

試験に持っていく浴衣の準備が夏に本格化します。
学校では柄合わせ・裁断までは試験準備の時間を作ってくれましたが、基本的には夏休みの宿題です。

夏休み後に不備がないか先生にチェックしてもらいます。

夏休みだ~と喜んでられるのもつかの間
しっかり時間を確保しないと、予行練習用と本番用と2枚仕上げるのは容易ではないのです。

しかもなんでか寸法通りにヘラを打っているのに、縫いあがると寸法が違ったりするんですよね。
和裁七不思議の一つに間違いなく挙げられます。
ナンデダ?

あと忘れてましたが、15分ほどの筆記問題もありました。
こちらは予習をしておけば簡単なのですが、
不思議な箇所に()があったり問題に癖があるので、
予習は必須でした。

結果、近しいクラスメイトはほとんど100点だったと思う。(侮らなければ簡単です)

話は戻って実技試験
当日までに時間をきっちり測った予行練習+フィードバックや
苦手なところの時間縫い練習、袖時間縫い等手厚いです。

予行練習の結果を踏まえた集中時短ポイント等も
苦手箇所が一緒な人同士グループ化して教えてくれました。

先生方も合格に向けて本気!!!

参考になるかどうかわかりませんが、
浴衣検定に向けて私がやったこともメモしておきます。

  1. 絹針(4-〇)を使用

  2. 衿縫いはとにかくまっすぐを練習

  3. 衿くけは白針を気にしない

  4. 袖付けは両方で30分以内

  5. 指皮の下にこはぜ

1の針問題
木綿、特に浴衣地は固いことが多いです。
縫っている途中に指皮に針が貫通することがあるのでは?
絹針に変えると針が曲がることは多くなりますが、
木綿針よりも気持ち針どおりが良くなります

2は衿付けの縫いがまっすぐであればあるほどくけが楽になる為、くけよりも縫いの練習を頑張りました。

3は白針。
気が付かない時に出てますようね。白針悲しい・・・
でも出ても1個1点減点なだけ。
とにかく終わらせて、時間が余ったら直す方式にしました。

4の袖付け。
なるべく早く、待ち針を打って縫います。
ここはただ単に気合です。

最後に5
これはお守り。
検定中に指皮を針が貫通して痛い思いもするのも、
刺しちゃうかもと不安になってスピードが出ないのも嫌なので
指皮と指の間に足袋についてくる金属のこはぜを指していました。
ちょっと蒸れますが、安心感には代えられません。

無事に20分ほど余らせて、ちょっと仕上げをする余裕もある中で検定を終えることが出来ました。
先生方に感謝

『検定中はいつもはできないことが出来る』

と先生が言っていましたが、その通り
いつも通りのことも緊張で出来なくなるけど
いつもよりも早くくけられたり、出来なかったところが出来たりと
検定マジックは存在しました。

時間内に縫うというプレッシャーは後に仕事としてやっていくうえで、一番大切なこと。
検定を受けてよかったなとと思ってます。


あ、無事に合格してます。
先生に褒めて頂けたなかなかの高得点でした(自画自賛)








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