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ゆかたと花火大会

昨日今日と暑い日が続きますね。まだ5月なのに、体が感じる季節は夏。涼を感じる着物や着姿に目も心ももっていかれています。

さて、先日、3年ぶりに前橋の花火大会が開催されると発表がありました。今年は、夏の夜空に大きな花火が打ちあがると思うとワクワクします。“ドーン”という体のまん中に響くあの音は、身も心も浄化されるようでもあり、テンションをあげてくれるようでもあり、とても魅かれます。

以前は、全国各地で毎年開催されていた花火大会。楽しいこと、うれしいこと、悲しいこと、いろいろな思い出があるのではないでしょうか。これを書きながらふと思い出したのは、母にゆかたを着せてもらったことでした。

母は全く着物に興味のない人です。私が中学1年生の時に「ゆかたを着て花火大会へ行く!」と言ったら、どこかで着せ方を教えてもらい、当日着せてくれました。きれいに着せてもらえていたかはわかりませんが、母でもできるんだと驚きました。

また、この時に初めて大人と同じゆかたを着ました。ヒラヒラしたへこ帯ではなく、しっかりとした生地の半巾帯をしめてもらい、この日初ダブルデートだったこともあいまって、自分がとても大人になったような気持ちで花火大会へ出かけたように思います。

大人になってからは、花火大会当日に一度も着ていないゆかたがある事をふと思い出し、一人暮らしの部屋でゆかた姿で花火をみたりもしました。着方は我流でしたが、日常生活の延長線上でなんとなく一人でみているよりも何倍も楽しめました。

今年の花火大会も、様々なかたちの思い出をつくってくれることでしょう。ヨチヨチ甚平、スキップするへこ帯、青い春汗だくのゆかた、恋する勝負ゆかた、ペアゆかた、おひとりさまゆかた、見守るゆかた、着せるゆかた、そんな様々なゆかたもその思い出に少しでも関われたらうれしいです。


晴れの日きもの専門店 小川屋
(ゆかたもありますよ)
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027-231-6000(代)
 
 


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