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人生で一番濃厚だった年末年始

始まりの終わり、終わりの始まり、年末年始。

諸君らはどんな年末をお過ごしになられただろうか。自称暇人の私はと言うとそりゃーーーもう濃かった。めちゃくちゃ充実したなぁという満足感と同時に、年取ったらもうこんなことできなくなるんだろうなぁという謎の悲壮感にも駆られた。

こんなにも濃密な年末年始は我が人生において初めてである。よって日記兼記事にしてみようといった魂胆だ。


そもそも年末年始は、毎年必ず友人A(仮称)と共に年を越している。去年は友人Aが受験勉強だった為に他の友人たちと初詣その他諸々に行ったのだが、今年は友人Aともう1人・友人B(仮称)と共に正月を過ごすこととなった。

これを約6年前……中学1年生の頃から続けているのだから、もはや一種のルーティンのようなものへと化しているような気がしてならない。だが今年は間違いなく今までの年末年始の中で一番濃かった。そう確信している。


まず友人Aと集まったのは夜の23時。あと1時間で年が明けるというのにギリギリに集まるのは中々だなと今になって思う(友人Bは後程参加)。

「とりあえず飯を食おう」という話になり近場のコンビニへ。友人Aはレンチンの炒飯とアメリカンドッグを、私はチリトマトヌードルとチキンを買った。コンビニを出た所で時はもう既に23時45分。早歩きしながらカップ麺を啜る私は、側から見たら実に滑稽だったろう……。

地元の神社で「マスクがない!!」と慌てふためく友人Aを尻目に新年を迎えた所で、もう一つ近場にある神社にもお参りし、事前に計画していたカラオケに行くことに。そう、所謂オケオールとかいうやつである。


カラオケボックスに入るや否や、私と友人Aは即座に歌いまくった。新年早々、身体中のエネルギーを全て使い果たす勢いで歌いまくった。私が米津玄師の『KICK BACK』を歌い出すと、友人Aは謎のアクロバットを披露し始めた。謎である。

声もガラガラになり眠気が明後日の方向まで吹っ飛んだ所で友人Bと合流。始発に乗り上野まで行くことに。移動中致死量の睡魔が襲ってくるだろうと危惧していたが、私はMONSTERを飲んでいた為に座っても案外平気だった。


上野に到着してからは徒歩で移動、目指すは湯島天満宮。ヘッダーの写真はその時に撮ったものである。

「この景色エモ!!!!!」とはしゃぎながら、所謂「エモい写真」を撮ろうとする大学生3人組

なんだかんだで目的地に辿り着き、参拝。続いて目指すは神田明神、再び歩き出すのだった。

初日の出を拝めた所で、神田明神は既に人で賑わっていた。立ち並ぶ屋台の数々に食欲を抑えられなくなった我々は朝飯(?)を購入。私は大盛りの焼きそばを喫食した。屋台の焼きそばを食べたのは恐らく数年ぶり。とっても美味しかった。

参拝が終わった時点で時刻は7時過ぎ。この後は必ずアキバにて推し活という名の散財を行うのだが、いくら年末とはいえこの時間のアキバはシャッター街状態。

やはり雑炊こそ正義……

という訳でデニーズ朝飯&時間潰しを決行。友人Aは寝不足により朝食後に撃沈。友人Bはテストが迫っているとのことで勉強(偉すぎる)。私は食後少し寝ようと思ったが案外寝られず。約1時間後、デニーズを後にした。


そしていよいよ、アキバの散策開始。私と友人Aはかの有名な『原神』にどハマりしているため、それぞれの推しのグッズを買い求めるべくアニメイトやらラジオ会館やらに突入(散策している道中、高校の頃の友人と出くわしたりもした)。

が、私たちの推しはどちらも……非常に言いにくいというか向き合いたくないのだが比較的マイナーな方のキャラであり、その為どこを探してもッズが見当たらないという異例の事態に。

結局、友人Aは何とか欲しいものを買えたものの、私の方はどこを探しても全く見つからず……缶バッジ二つとクリアファイルと『モンスターハンター』のミニフィギュア的なものを購入し、そのままアキバを後にした。


時刻は13時過ぎ。そろそろ昼飯の時間だという所で、上野のある安くて美味いハンバーグ専門店を発見した。という訳で徒歩で上野まで向かうことに。

だが、その時の私たちは知らなかった……今の時期が年末だということに。

なんとその店は年末につき休業中。「年末で休みなら先に教えてくれよGoogle Mapさん……」と思うその一方で、年末休暇という可能性を考えなかった我々にも非があるのは確かだ。

もう都内でやり残したことなどない……そう決めた我らは地元に帰ることに。


……ここまでほぼ一睡もせず、常に動き回っている。足は痛いし、純粋な疲労感が襲ってきてるし、何よりオールナイトした弊害がデカすぎる。恐らく家に帰りベッドに倒れ込もうなら1分も立たぬ内に夢の世界へヒアウィーゴーだろう。

飯を食ったら各々帰宅しよう……そう考えた矢先、友人Aがある提案をしてきた。

「………温泉、行かね?」

刹那、私の腐り落ちつつある脳味噌に電撃が走った。風呂に入っておらず、疲れた身体に一番効くのは何か?そうか、温泉だ。そう考えるや否や、私は即座に首を縦に振るのだった。

めちゃ美味いつけ麺。一昨年も東京から帰った後にこれ食べたような……

友人Bはもう疲れたから帰るとのことで帰宅、私と友人Aは地元のショッピングモールで昼食を終えた後、各々家で荷物を整理してから再集合した(ちなみに友人Aは家に誰もおらず外で震えながら待っていたらしい。可哀想に)。


極上の癒しを求め、いざ出陣……とは言ったものの、ここでやはり睡魔と疲労が我らを襲う。電車では一瞬意識が落ちかけ、温泉までの道中はあまりにも眠すぎて歩きながら眠りそうになった(結構マジ)。

そこの温泉の設備はかなり充実しており、内部はかなり広く種類も豊富で、他にも美味しい食事処や岩盤浴もある。だが我々はただ「温泉に入ること」が目的だったため、湯に浸かったら速攻帰ることに。

ボロボロな身体に浸かる温泉……それはまさに「至高」ただその一言に尽きるものだった。特に露天風呂は寒さも相まって別格だったと言わざるを得ない(危険なのは百も承知だが、一瞬意識が落ちそうにもなった)。

不思議なことに、帰り道はそこまで眠くはなかった。友人Aと駄弁りながら帰宅し、だがそこで一気に睡魔が襲来。私は早々に寝床についた。

私の長い濃い年末年始は、ここで幕を閉じるのだった……。


……とまぁ、何となく書いてみて分かったがここまで密度のある正月は中々ないんじゃないかとすら思う……小学校からの長い付き合いである2人とだからこそ、実現可能だったというのもあるかもしれない。

冒頭でも言った通り、非常に楽しかったものの大人になっていけばなるほどこういうことができなくなる、という一類の寂しさも感じている……いや、「今だからできること」だからこそ心の底から楽しめた、ということなのだろうか。

ともかく、持つべきは友とはよく言ったものだなぁと思う。共に時間を過ごした友人A、Bに感謝を。そして新年早々、こんな駄文を最後まで読んでくれた読者諸君にも感謝を。

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