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ドラマ#6『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』
『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』
("The Lord of the Rings: The Rings of Power")
監督:J・A・バヨナ
原作:J・R・R・トールキン『指輪物語』
出演:モーフィッド・クラーク、ロバート・アラマヨ、ベンジャミン・ウォーカー、チャールズ・エドワーズ、シンシア・アダイ=ロビンソン、ロイド・オーウェン、マックス・ボルドリー、タイロエ・ムハフィディン、他
配給:Amazon
配信開始:2022年9月1日(Amazon Prime)
話数:全8話
製作国:アメリカ合衆国、ニュージーランド
『LotR』へと繋がる、全ての始まり。
Amazon Prime独占配信、J・R・R・トールキン原作の大人気シリーズ『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚。『ホビット』シリーズよりも更に昔の、中つ国の歴史における「第二紀」の物語。
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一言に前日譚と言っても、今作は『LotR』のおよそ数千年前の物語。原作ではおおよそ神話として語られていた、タイトルにもある「指輪」の誕生の経緯を描いている。
『LotR』及び『ホビット』シリーズでは1人の主人公とその旅の仲間たちを中心に描いていたのに対し、今作は様々な種族・国の人々が主役として登場する、いわゆる「群像劇」のようなスタイルを取っている。
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中には『LotR』の時代まで生き抜いた人物(エルフしかいないけど)から、後に英雄として崇められることとなる者まで、多くの主要人物たちが登場。中にはファンをも驚かせるサプライズも……。
群像劇ということで、誰々は今どういう状況で、その一方で誰々は今どうなっているのか……と、少々ストーリーや展開がごっちゃになってしまう部分は否めない。
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が、群像劇というスタイルを取ることで世界観がより広がったというメリットも見受けられる。エルフ、ドワーフといったお馴染みの種族は勿論、中つ国ではない島国ヌーメノールや自然と共に生きるハーフット族など……。
やはり、続編や前日譚が持つ魅力の一つとして「世界観の広がり」は非常に大きいと個人的に思っている。今作は、そんな魅力が特に溢れていたように感じた。
しかし私は未だ納得しきれていない……このクオリティをドラマ配信のみで済ませていることに腑が落ちない。これこそ映画館で上映するべきなのではないか……と、視聴中に何度も思ってしまった。
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『LotR』が公開されたのは20年前。『ホビット』が公開されたのは10年前。CGの表現力は当然向上し、それに伴い雄大な中つ国の景色はより壮大なものへと進化している。
(配信洋ドラ特有の「このレベルで配信のみなのは勿体無いやろ」問題は関しては今作に限った話ではないが……映画館で観ればまた違った何かが得られたのかなぁ、と思ったりもする)
思えば2022年は『LotR』シリーズを追いかけた年でもあったなぁ、と今作を視聴し終えてからふと思った。存分に堪能させて頂いた。ありがとうトールキン。
兎にも角にもシーズン2が楽しみで仕方ない。
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