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醍醐味を味わうなら副会長教育担当(VPE)だ!

「トーストマスターズクラブ」を理解したいならVPE

個人的な感覚だけど、トーストマスターズクラブについての理解度・トーストマスターとしての習熟度が加速度的に伸びたのは、副会長教育担当(VPE: Vice President Education)をやったから。

以下、VPEとして語らせてもらうね。

7月1日から翌年6月30日までの1年間のイベントをコントロールするのがこのVPE。

(開催しない時もあるが)秋のコンテストイベント、年に2回の役員研修への勧誘、クラブ内のイベント企画・実行(補助)、春のコンテスト、他クラブとの合同例会 etc. etc.

こういったイベント的なものを最初のフェーズで取り仕切るのがVPEだったりする。もちろん、PR企画やメンバー企画の場合は他役員が発案・企画・運営することもあるけれど。

自身が所属しているクラブのみならず、他クラブとの連携、エリア・ディヴィジョン・ディストリクトとの関係性などを学ぶことができるのがこのVPEなのだよね。

「監督(マネジメント)」を経験できるのが、VPE

一年間の動きを通じて(言わば外側からの視点)の学びもさることながら、「監督業」を堪能できるのが、このVPEなのだよね。

「アサイン」と呼ばれる、毎回のミーティング(例会)の役割を各メンバーに割り振る。

このメンバーは、久しくスピーチしてないな?そろそろやってもらおうか?
このメンバーはまだ入会して間もないし、役割に対する理解にもう少し時間が必要かな。だったらこちらの役をやってもらおうか?
「(英語の)論評だけはアサインしないでくれ」というメンバーに、どうやって挑戦をしてもらおうか?

一般的なミーティングだけでなく、ちょっとした教育企画を考えて実行するのもVPEの役目。

ウチのクラブは〇〇が弱いから、他クラブの△△さんにワークショップをお願いしようか?それとも自クラブの◎◎さんにやってもらおうか。

みたいな感じで色々と考える。

会長とは違った形の「観察眼」が必要になる。メンバーの習熟度や(役割への)理解度であったりの目利きといったところかな。

メンターという制度がトーストマスタークラブにはあるが、そのメンターが機能していない場合は、アサインの都度、プチ指導をすることもある。

教えることで、教わるのだよね。

狭い価値観かも知れないけれど、クラブメンバーの実力が10%上がれば、そのクラブの例会の質は、かなり上がると思っているよ。落合監督の考えは、喜餅のVPEライフに活きてた。

そのクラブに「+α」をもたらすことができるのも、VPE

「トーストマスターズクラブの例会での役割を割り振っていけばいいだけでしょ?」と考えるのは、VPEのフェーズとしてはまだ第一層ぐらいな感じ。その先に有意義な世界が待ってると思う。

色々なイベント、とりわけ「教育」に関するイベントを企画・発案・実行することができるのもVPEの妙味。

これも喜餅の勝手な肌感覚、「n=1」レベルのデータしかない状態なので異論があった場合は即座に「ごめんなさい」と言わせてもらうけれど・・・

新プログラム「Pathways」に移行してから、各役割に対する理解度・各メンバーによるワークショップ開催頻度が落ちているように思える。

これは中部地方のクラブの特性なのかな。クラブメンバーによるワークショップ開催が、圧倒的に少ない。元々少ないけど。

クラブ役員をやるとどんな学びがあるのかのワークショップ
スピーチデリバリースキルについてのワークショップ
論評についてのワークショップ
クラブPRについてのワークショップ(例:SNS活用方法)
Zoom の使い方を皆で学ぶワークショップ
例会での役割には、どういった意義があるのか?を学ぶワークショップ

準備スピーチの「準備」というフェーズが重要なように、ワークショップをやるメンバーにとってはワークショップの準備に意味があったりする。もちろん、実際にワークショップを人前でやるということにも意味がある。

前プログラムだと、スタンプラリーのような感じで「スピーチ〇つ、ワークショップ〇つで次のステージへ」みたいなのがあって。ここは自分の勉強不足で申し訳ないのだけど、現プログラムで明確なものを知らない。
※Pathways のフリー素材のところでそれらしきものがあるそうな。やはり勉強不足。

こういったワークショップのようなアクセントをメンバーに促すのがVPEの役目なのだよね。「そろそろこの人にワークショップやってもらおうかな」なんてことを考えたりする。

一つ、厳しい言い方をしちゃうかもだけど・・・クラブレベルでワークショップを仕切る経験を積んでおかないと、役員研修(Club Officer Training)といった場所でのワークショップなど、難しいと思う。・・・というより、クラブレベルで色々な経験を積んでおかないと、なんだよね。それが「失敗してよい場所」につながる。

クラブが最上位にあるなら、クラブが濃密にならないと

トーストマスターズクラブはその組織構成を「逆ピラミッド」としている。クラブが一番上。

それ以上のレイヤーであるエリア・ディヴィジョン・ディストリクトは、クラブを支える存在として活動する・・・とされている。

各レイヤーの統括(ディレクターと呼ばれる)は、エリアのために・ディヴィジョンのために・ディストリクトのために活動するのだけど、常にその延長上に「クラブの充実」というものがある。

・・・とするならば、クラブそのものが、クラブの充実を図る主体である必要があると思う。主体があってこそ、各レイヤーのディレクターはサポートできるから。

そのクラブで、モチベーションという意味で旗をふるのは会長であり、具体的に動くのがVPEなのだと思う。

最上位にあるクラブ自身が主体となって、濃密にしていく必要があるよね。それがあってうえで各ディレクターのサポートも、生きてくると思う。

各セクションに「目玉」を準備

今、自分が所属している各クラブはメンバー数が少ない。だから自分がVPEをやっていた当時(2016-2017シーズン 栄)のようなアサインはできないと思う。ここではあくまで参考レベルということで、当時のアサインの際、どんな意識をしていたか?に触れておく。

いたってシンプル。それは、各セクションに「目玉」を準備すること。

「目玉」というのは、歴が長いといっただけではなく「素敵なスピーチをする」とか「論評が面白い」とか「司会をやらせたら盛り上げるのが上手」であったりといった特性のことね。

スピーチの上手なメンバーAとメンバーBがいたとして、自分はあまり同じ例会でその二人をスピーチアサインしなかったりしてた。

メンバーAにスピーチをお願いして、メンバーBには論評をお願いしたり。スピーチが上手な人は論評も上手だったりするので。

見学に来た人に、各セクションで「おぉ!」と思わせたかったのだよね。

逆に「こんなすごい人達ばかりでは、とても自分はついていけない」という謙虚が服を着て歩いているような見学者も、いる。

トーストマスター歴が浅い人で、スピーチにせよ論評にせよ、伸び代が沢山ある人達、そんなメンバーの頑張る姿は、そういった歩く謙虚な見学者にとって必ずや励みになる。

色んな目線の「こんな風になりたい・ありたい」って思ってもらいたい。

今は各クラブのメンバー数が減少している関係もあり、そんな余裕はないかもだけど、減少している今だからこそ、なにかしらの工夫をしたいよね。

そう考えてみると・・・やはり「観察眼」がカギかな?

トーストマスターズクラブの仕組みを理解することができ、各メンバーにアサインをすることで、各メンバーとのコミュニケーションもできる。クラブ役員の中で、最も忙しく大変なのが、VPE。でも、得るものは大きい。

「観察眼」を磨いてクラブ内をしっかり見渡して、メンバーを注意深く観察し、うまく「少しだけ背伸びする」挑戦を促す。

うん、「観察眼」だな、カギになるのは。

大変だけど大いに意義のあるお役目・VPE、是非、挑戦してみては、いかがでしょう?






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