「宮下草薙の15分」にはまる

 コロナ禍の中、ラジオを聴く機会が増えた。今特に好きで聴いているのが、お笑い芸人「宮下草薙」がやっているラジオだ。ラジオにこんなにはまるのは、高校の時に「あ、阿部礼二」(今も続いているラジオドラマ)以来だったような気がする。何が良いかというと、まずとても平和。二人の雰囲気、仲良し感がテレビで見るより、より増して聴こえてくるから不思議だ。Podcastで過去回をいくつか遡って聴いているが、どの回も宮下の優しさが光る…。良い。癒される。聴いていてこんなにほっこりするラジオは他にはないのではないかと錯覚するほど、偏愛中である。特に最近聴いて好きだったのは、「ゲーム」の回と「ヒルナンデス」の回。前者は、宮下が小学生とオンラインゲームをするという話だけなのだが、相槌を打つ草薙と、最終的に宮下の誘いを断固として断り続ける草薙、両方がとてもかわいい。かわいいという表現がぴったりなほど、かわいいのだ。何より、いつも草薙が宮下のくだらない(失礼)話を最後までうんうんと聴いていて、楽しそうに笑っている声を聴けるのが非常に幸。後者は、とにかく草薙が面白い。クイズ番組で堂々とずるをする所がもう一周回ってかわいい。感覚がバグっているのは自覚があるが、同じ年の二人(男)が本当にかわいく見えてくる。ラジオだから姿は見えていないが、私の脳内はもうお花畑である。とにかくよい。Youtubeの宮下のチャンネルにも手を出そうか今迷っている。草薙登場回があるらしく(未確認)、気になっている。あとは、ロンハーの宮下草薙二人のコンビ愛の話もどうにかして観たい。というか、もうすでにTwitterなどのSNSで検索しまくっているので、観た気になっている。単純に二人のお互いのコンビ愛が深いのがいいのだ.…「春日の店あいてますよ~あちこちオードリー~」という番組に二人が出演していた時、草薙が「将来は宮下と二世帯で住みたい」というような発言をしていて好きになった。あとは、もし宮下がお笑い芸人を辞めると言ったら、草薙も一緒に辞めておもちゃ屋さんになる、というくだりもとても良い。このシーンもすごく好き。たしかオードリーの若林が言っていたセリフかもしれないが、完全に草薙が同意していて、ああ本当に宮下のこと好きなんだなあ…と二人の信頼関係(?)みたいなものが垣間見えて幸であった。

 そうしてはまっている「宮下草薙」だが、今日ついに単行本にまで手を出してしまった。いや、これが正しいファンのあり方かもしれない、と無理矢理自分を納得させているところである。Amazonで購入。「宮下草薙の不毛なやりとり」というもう、ファン的には来た!という感じのタイトルである。二人の会話が不毛であることが、とても心に染みわたると言ったら大げさかもしれないが、本当にじんわりと暖かい気持ちになる。そして何より、Amazonのレビューが素晴らしくて思わずポチってしまったのだ。ショートエッセイを思わせるような素晴らしいレビュー達を読んだらもう買うしかない。そうして散財は終わらない。でも、コロナ禍でどこに行くにも白い目で見られてしまう世の中で、唯一楽しみなのがこの「宮下草薙の15分」と言っても過言ではない。いや、過言かも。

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